【桃谷順天館 創業140周年記念ロゴマーク】
【コーポレートブランディング部企業広報 石井様】
【桃谷順天館グループ】
桃谷順天館グループは、複数の専門性の高い企業から成り立っています。まず、桃谷順天館は、主に研究開発と製造を担当しており、研究所や工場なども保有している本部機能を持つ会社です。桃谷順天館の独自ブランドとして、RF28(通信販売を中心に事業を展開している高価格帯スキンケアブランド)や、ジュネフォース(バラエティショップを中心にトレンドに合った商品を展開)などのブランドもあるほか、国際的にも商品を展開しています。また、ウェルネスケアラボを発足し、健康分野にも取り組んでおり、口唇口蓋裂の患者様向けに傷痕を目立たなくするクリームを開発するなど、ウェルビーイングな社会を実現するための活動も行っております。
また、グループ会社でも、美と健康に関する多様な事業展開をしています。明色化粧品は主に一般品市場向け化粧品を販売しており、コスメテックジャパンは化粧品や健康食品のOEM(他社ブランドの製品を製造すること)事業をしています。他にも、桃井商事では船場ビルディングという大阪市に古くからあるビルを所有しています。
社風については、明るく、意欲の高い社員が多い印象です。社内では、定期的にトレンド勉強会が開催されていますが、やはり日頃からSNSをチェックしたり、実際にポップアップ会場に足を運んだりしている社員が多く、トレンドの最先端を取り入れて業務に反映しているなと感じます。
【左:1885年発売の美顔水】
【右:現在発売している美顔水】
桃谷順天館は今年で創業140年を迎えました。創業者の桃谷政次郎は、慶長の時代から代々薬種商を営む家系に生まれ、和歌山県初の薬剤師となりました。薬の開発を進める中で、東京大学に創薬を学びに行きましたが、その際和歌山県に残してきたにきびに悩む妻を想い、サプライズとして作ったものが日本で一番初めに西洋医学処方に基づいた化粧水として開発された「にきびとり美顔水」です。こちらの商品はもともと販売予定がありませんでしたが、奥様がきれいになっている姿を見た近所の人たちの間で話題になったことから販売する経緯になり、1885年に桃谷順天館の化粧品製造業としての幕が開けました。
その後の歴史としましては、1932年に明色ブランドの始まりとなる「明色クリンシンクリーム」を発売し、1936年には洗顔でアルカリ性に傾いた肌を、素早く弱酸性に戻すバッファ効果を開発し特許を取得しました。化粧品や化粧水に使う香りはお肌や脳にも影響するということが研究で分かってきており、弊社は長年開発する商品の香りにもこだわっています。
【桃谷順天館の歴史】
当社は「人と地球の美しい未来をつくる」というパーパスを掲げています。化粧品だけではなく、健康事業や、未来に向けた取り組みなど、ありとあらゆる分野でお客様のお悩みを解決したいと考えております。
当社は、岡山県に自社工場があります。全国の名水100選にも選ばれる岩井の滝のほとりに位置しており、美しい自然環境が技術と品質を支えています。岡山工場では、廃棄物の3R活動(リデュース、リユース、リサイクル)も実現しまして2020年にゼロエミッション(廃棄物の再利用などを通して、廃棄物を限りなくゼロにする取り組み)を達成しました。
【収益の一部を乳がん関連団体に
寄付しているピンクリボンハンドクリーム】
環境に配慮したパッケージの採用や、ウェルネスケアラボの取組やピンクリボン活動も行っています。社内では、年齢や性別関係なく働きやすい制度を整備しており、現在女性管理職は4割以上となっています。また、140周年を迎えた今年は大阪・関西万博にも出展させていただいています。
今後につきましては、社長の桃谷はよく「140年間事業を継続させていただけていることに感謝し、その先の150周年に向けて歩みださなければいけない」と申しています。その時々で、お客様のお悩みや求めているニーズは変化していきます。創業者が大切な奥様の肌悩みを解決するために美顔水を作ったように、お客様のお悩みやニーズにしっかりと対応していけるような商品やサービスを提供していきたいと思っています。