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vol.196:国分グループ本社株式会社(2)〜缶つまはどうやって生まれたの?〜

前回ちらっとご紹介していただいた、おつまみ缶詰の「缶つま」。
どのようなものなのか、詳しく教えてください!

【缶つま】

「缶つま」は、お酒が好きなすべての方々に向けた、開けるだけですぐに素材本来の味を楽しめるおつまみです。現在販売されているのは70種類ほどで、これまで販売されてきたものすべて含めると100種類以上あります。シリーズとしては通常の商品「缶つま」に加え、燻製された素材を用いた「缶つまsmoke」、塩分カットされた「缶つまマイルド」、高級な食材をおつまみにした「缶つま 極」の3つがあります。ひとつ約230円から「缶つま極」に至っては1万円という幅広い価格で販売しています。
「缶つま」は今年で販売10周年を迎え、おつまみ缶詰市場でNo.1※を獲得しています。
※出典:富士経済「2019年 食品マーケティング便覧」
<おつまみ缶詰・2017年>

1缶1万円!缶詰は安価な保存食というイメージとは大きく異なりますね。
「缶つま」はどのようなきっかけで誕生したのでしょうか。

きっかけは高級な缶詰があったら面白いのではないか、ということでした。実は、その当時にも現在の「缶つま」に似た高級志向の缶詰が「プレミアム缶詰」という形でひとつ約500円ほどで販売されていました。しかし通常の缶詰より高価であり、缶詰が保存食にすぎなかった消費者には刺さりませんでした。

【当時のプレミアム缶詰】

そのような中、2009年に発売された世界文化社様の「缶つま」というレシピ本に国分の缶詰を提供したことをきっかけに、当時の開発者がおつまみを缶詰でつくるコンセプトに惹かれ、「缶つま」として売り出そうと開発を進めました。

【レシピ本「缶つま」(世界文化社)】

これまで100種類以上販売されてきた「缶つま」は
なぜ、これほどまでに人気になったのでしょうか。

おつまみ缶詰という新しい存在に「なんだこれ!?」と注目が集まり、メディアなどで徐々に広まっていきました。また、5,000円以上する高額な「缶つま 極」も目を引き、おもしろい商品だと買ってくださる方や、極シリーズをきっかけにお手頃価格の「缶つま」を買ってくださる方もいらっしゃいました。
今では、販路が広がり、「缶つま」はスーパーやコンビニにも置いていただいています。

【缶つま極 たらばがに一番脚肉 水煮】

缶詰に入ったおつまみは珍しいですものね。
それでは開発するうえで大変だったことはありますか。

大変だったのは、素材を納得のいく状態で提供することです。「缶つま」に使いたい食材があっても、缶詰は加工過程で熱が入るためどうしても食材が小さくなってしまうことがあります。そうした製造側とサイズ感との兼ね合いで良い食材を使うことを断念せざるを得なかったり、素材の味をうまく引き出せていなかったりと厳しい部分もありました。

【「缶つま 広島県産かき燻製油漬け」の中身】

「缶つま」にこのような開発ストーリーがあったとは知りませんでした。
次回は缶つまのさらなる味へのこだわりや、おすすめの食べ方をご紹介します!

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