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vol.201:ほっかほっか亭総本部(3)〜50周年のほっかほっか亭が挑む、“弁当の未来”〜

前回は、50周年に向けた新しい取り組みについてお話を伺いました。
そうした挑戦の中でも、特に象徴的なのが「ワンハンドBENTO」ですね。まずは、開発の背景について教えてください。

大阪・関西万博にて発売されていたワンハンドBENTO「海苔弁」

 「ワンハンドBENTO」は、大阪・関西万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」のテーマである“未来”に合わせて、「未来のお弁当とは何か」という問いから開発しました。 タイムパフォーマンス志向や完全栄養食といった潮流がある中で、お弁当屋として「主食・主菜・副菜をバランスよく食べてもらう」価値を、現代のニーズに合わせて再構築したのがこの商品です。
 片手で食べられる設計に加え、十六穀米をベースにすることで、食物繊維やミネラルも摂取できるよう工夫しています。また、おにぎりのようにご飯から食べる構造ではなく、おかずから食べられる、お弁当に近づけた設計にして、満足感を高めています。ブランドメッセージである、「おいしい!を手のひらに」をまさに体現している商品です。
 開発にあたっては、担当者が「自分だったら何を求めるか」という視点で観光地での食べ歩きを重ねながら、「片手で食べる満足感」を徹底的に研究しました。おにぎりやおにぎらずの手軽さに対し、あえておかず比率を高めることで、「しっかり食べた」と感じられる商品に仕上げています。

大阪・関西万博のテーマを起点に開発がスタートしたのですね。実際の反響はいかがでしたか?

 昨年の大阪・関西万博では、大阪ヘルスケアパビリオンの「ミライの食と文化」というスペースに出店させていただきました。販売食数は合計224,706食と、当初の販売計画の約171%を達成し、想定を大きく上回る結果となりました。
 会期中は次第に人気が高まり、「これは未来というより、今すでにニーズがあるのではないか」と感じるようになりました。移動中やイベントの合間など、これまでのお弁当とは違うシーンでも多くご利用いただいたことから、実店舗やイベントでのトライアル販売を経て本格的な事業化へとつながりました。
 「未来の食」として始まった商品でしたが、実際には今のライフスタイルにも合った提案として受け入れていただけたと感じています。

その反響を受けて、百貨店や駅ナカなど、新しい場所への展開も進められているのですね。

あべのハルカス近鉄本店にある ワンハンドBENTO by ほっかほっか亭

 はい。あべのハルカスへの出店は、これまでのロードサイド店舗とは異なる客層との接点をつくる狙いがあります。
 公園利用やオフィスワーカー、沿線利用のお客様など、多様なニーズが集まる立地は、「ワンハンドBENTO」の特性とも相性が良いと感じています。
 また、百貨店や駅ナカへの展開は、ほっかほっか亭にとっても新しい挑戦です。5月にはJR新大阪駅で期間限定販売を実施し、今後さらに新しい販路への展開を視野に入れています。
 これまで「ほっかほっか亭は少し入りにくい」と感じていた方にとっても、「ワンハンドBENTO」が新しい入口となり、「のり弁ってこんなにおいしかったんだ」と再発見していただくきっかけになればと思っています。
※現在常設でワンハンドBENTOを販売しているのはあべのハルカス近鉄本店のみとなります。

現在はどのような商品ラインアップを展開されているのでしょうか?

上段:「サラダロール」
中段:「ドライカレーロール」
下段:「クレープロール」
※季節によってメニューが異なる場合があります

 商品は、大阪・関西万博で提供したメニューに加え、百貨店仕様にアップデートしたラインアップで展開しています。
 例えば「海苔弁」は、白身フライから鱈の天ぷらへ変更し、より上品な味わいに仕上げています。また、大阪産「なにわ黒牛」を使用した商品や、人気のチキン南蛮、海老フライなども展開しています。
 さらに、生春巻きタイプの「ワンハンドBENTO」や、フルーツを使用したデザート商品など、女性やZ世代の方にも楽しんでいただける商品開発にも取り組んでいます。

最後に、今後どのような価値を届けていきたいと考えていますか?

 「ワンハンドBENTO」をきっかけに、これまでほっかほっか亭を利用したことがなかった方にも興味を持っていただき、「今度近くにお店があったら行ってみよう」と思っていただけるような、新しい接点づくりにつなげていきたいと考えています。
 50年間大切にしてきた“できたてのおいしさ”は守りながら、食べ方や買い方、利用シーンの幅を広げていくことが、次の50年に向けた大きなテーマだと思っています。

お話ありがとうございました。
“街のお弁当屋さん”として親しまれてきたほっかほっか亭が、次の50年へ向けてどのように進化していくのか、今後の展開にも注目です。

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