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vol.193:株式会社Dreams(1)〜ポップコーン専門店「ポップコーンパパ」のはじまり〜 2020.04.20

映画館やテーマパークでは必ずと言っていいほど見かけるポップコーン。
今回は、今年で30周年を迎える日本初のポップコーン専門店「ポップコーンパパ」を運営するDreamsさんにインタビューします。
 

ポップコーンパパは、1970年にオープンした日本初のポップコーン専門店で、現在は海遊館がある大阪の天保山や、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの近くなど、大阪に4店舗出店されています。
ポップコーンパパは「ジャパニーズポップコーン」という味のテーマを掲げており、たこ焼きなどのおつまみ系から、キャラメルナッツなどの甘い系まで、日本人の味覚に合わせた豊富な種類のフレーバーのポップコーンを取り揃えており、ひとつひとつ手作りで愛情を込めて作られたポップコーンは、子どもから大人まで幅広い世代の方々から愛されています。

 

今回はDreamsさんのはじまりや、ポップコーンパパの商品の魅力などについてご紹介します。

お話をお伺いしたのは、
株式会社Dreamsのブランドマネージャー、三箇淳司さんです。

まずはDreamsのはじまりについて教えてください。

2005年にDreamsの創業者が、ポップコーンパパの以前のオーナーから引き継いだのが当社のはじまりです。
 

彼がポップコーンパパを引き継ぐことになったきっかけは、「ポップコーンは人の手によって真心込めて作ることで、その愛情がお客様にも伝わり、喜んでもらえる食材だ」という魅力に惹かれたからです。
 

ポップコーンパパを引き継ぐ前に、彼はどのような事業なのかを知るため、研修生としてポップコーンパパのお店で数日間働くことになりました。そのときに研修を担当してくれた店長がある言葉をかけ、彼の心を動かしました。
「ポップコーンはデリケートですから、優しく心を込めて扱ってくださいね。その愛情がポップコーンをおいしくして、お客様にも伝わると思うのです」。
 

それまでは、「たかが、ポップコーン…」と思っていたのですが、この言葉を聞いて、「そうか!こんなに心を込めてポップコーンを作っているのか。これだったらやる価値があるし、やりがいもある!」と感動し、ポップコーンパパを引き継ぐことを決心しました。
あのときの店長の言葉があったことが、今日のDreamsに繋がっているのです。

引き継いだ後はどのような思いを持って活動してこられたのでしょうか。

「ポップコーンを通してたくさんの笑顔や喜びをお客様にお届けしたい」という思いを持ちながら、これまで歩んできました。
 

ポップコーンと言えば誰でも一度は食べたことがあると思いますが、あまり頻繁に食べるものではないし、そんなに身近な食べ物でもないですよね。
ですが、ポップコーンの本場であるアメリカでは日常的に食べられているもので、さらに、テーマパークや映画館、パーティなどの楽しい場所には必ずある「幸せなお菓子」という印象が強くあります。ポップコーンという食べ物は、楽しくて幸せな場を表現するお手伝いができる食べ物なのです。
 

そんなポップコーンを日本でもたくさんの人に届けて喜んでもらいたい、という思いを持ってこれまで活動を続けてきました。

ポップコーンを通してお客様に笑顔や喜びを届けたいという思いがあったのですね。
そのような思いを持ちながら活動していく中で、これまでに苦労したことはありますか。

当社がポップコーンパパの事業を引き継いでから一番苦労したのは、2013年頃に日本に到来したポップコーンブームが去った後ですね。
 

もともとポップコーン屋さんは日本にはあまりなかったのですが、2013年にギャレットやヒルバレーなどのポップコーン専門店がアメリカから上陸したのを皮切りに、ポップコーンブームが日本に到来しました。そのときにはたくさんのポップコーン屋さんが次々とできていきました。
 

ところが、ポップコーンブームが去って人気が落ち着き始めると、いくつものお店が閉店を余儀なくされ、「ポップコーンパパ」も売り上げが大きく落ち込みました。
また、ブームが去ったことをきっかけに、ポップコーンという商材がお客様には物珍しさで買われていただけだったということを痛感しましたね。多くの方がポップコーンパパのお店の商品だからと購入してくれていたわけではなかったのです。

そのようなつらい場面をどのように乗り越えたのですか?

ポップコーンブームでたくさんのお店が出店していく中、当社は「今お店に来てもらっているお客様を大切にしたい」という思いから、ブーム真っただ中でもお店を拡大せずに、そのときあった3店舗で頑張ることを決めていました。
お客様にもっと喜んでもらうにはどうしたらいいかを常に考え、スタッフの丁寧な対応や取り組みなど、お客様の信頼を積むような行動を重ね続けていきました。
 

そのおかげで、ブームが去って一時的に下がった売り上げも順調に回復していき、その後2018年にはあべのキューズモールという大阪のショッピングセンター施設にポップコーンパパの新店を開くこともできました。ブームが去った後もこうやって新店を出し、継続できている理由は、当時のお客様に長年来店してもらっているおかげです。「ポップコーンパパがずっと好き」とか、「スタッフが親切で好き」という理由から来店しているお客様がたくさんいます。これは他社には再現できない、ポップコーンパパだけの良さだと思っています。あのとき、お店に来てくれているお客様のことを考え行動したからこそ、ブームが去った今でもリピートしてくれるお客様に囲まれることができました。

お客様のことを常に考え、喜んでもらう努力を重ねたことで苦境を乗り越えることができたのですね!
次回はポップコーンパパの商品の魅力についてお話をお聞きしたいと思います。

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