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vol.191:TAICHIRO MORINAGA(1)〜森永製菓のコンセプトショップ「TAICHIRO MORINAGA」〜 2020.04.06

2019年に120周年を迎えた森永製菓さんですが、新たなチャレンジとして、TAICHIRO MORINAGAというブランドを立ち上げていることはご存知でしょうか。森永製菓さんといえば、ミルクキャラメルをはじめ、チョコボールやハイチュウなどのロングセラー商品がたくさんありますが、TAICHIRO MORINAGAでは、それらの時を経て積み重ねた技術を活かして新しいお菓子の体験を届けています。
今回は、森永製菓さんに、TAICHIRO MORINAGAに込められたお菓子の新しい体験をお客様にお届けしたいという想いについて、お話を伺いました。

今回お話を伺ったのは、
新領域創造事業部 山中さん
コーポレートコミュニケーション部 藤田さん
です。

TAICHIRO MORINAGAはどのようなブランドなのでしょうか。

TAICHIRO MORINAGAとは、森永製菓の創業者の名前です。森永太一郎は、アメリカに渡り西洋菓子の技術を習得し、日本に初めて西洋菓子を届けました。その当時、キャラメルを初めて口にした日本人は、とても驚いたそうです。
私たちは、森永太一郎が日本に初めて西洋菓子を届けたというよりも、初めての体験をお客様に届けたのだと考えています。今の時代は何でも手に入ってしまうので、新しい体験をする機会は少なくなっているかもしれません。しかし、森永太一郎のように、今の時代にも新しい体験をお客様に届けたいという想いから、“お菓子をこえる、「をかし」な体験を”をコンセプトにした、このブランドが誕生しました。
2016年1月から、まずは期間限定で販売していましたが、2017年11月から常設店をオープンしています。

新しい体験を届けようと思ったきっかけはどんなことですか。

森永製菓は歴史のある会社で、昔から生活になじみのある商品のイメージが強いと思います。例えばチョコボールやチョコモナカジャンボのように、商品が長く愛されているのはとても嬉しいです。しかし、新しいチャレンジもしていきたいという想いがあり、私たちの新領域創造事業部が設立されました。

歴史を大切にしながらも、チャレンジし続けているのですね。
TAICHIRO MORINAGAには、どのようなチャレンジがあったのでしょうか。

今までの森永製菓の商品は、スーパーやコンビニなどで気軽に手に取ることができましたが、百貨店や駅ナカでは販売していませんでした。そこには私たちがまだチャレンジしていない、「場所」の隙間があると考えました。
また、自分や家族のおやつに購入するような商品は多いのですが、お土産やプレゼントとして渡すような商品はなく、「シーン」の隙間もあると気づいたのです。
「場所」と「シーン」の隙間に対して、森永製菓だからできることをしていきたいと思い、百貨店や駅ナカでプレゼント向けの商品を提供するチャレンジをしようと決めました。

私も実際に店舗に行ってみましたが、おしゃれなデザインの商品が多くて、お土産やプレゼントにぴったりですよね。店舗には森永製菓さんのロゴマークがなかったので、初めは森永製菓さんの店舗だと気づきませんでした。

パッケージや袋には、あえて森永製菓のロゴマークを入れていません。森永製菓の商品は、まだスーパーやコンビニで買えるというイメージが強いため、会社名をアピールしすぎると、今までの商品と同じイメージになってしまいます。
その代わり、店舗ではお客様に「森永製菓のコンセプトショップTAICHIRO MORINAGAです」と紹介しています。お客様に、森永製菓の商品なら美味しいだろう、と期待していただきたいからです。
商品を購入するときには、歴史ある会社のお菓子だという安心を提供し、食べるときには、今までとは違う新しさを提供したいと思っています。そのバランスは難しいのですが、これからも試行錯誤を繰り返して、TAICHIRO MORINAGAを育てていきたいです。

TAICHIRO MORINAGAは、森永製菓さんだからこその新体験ができるブランドなのですね。
ブランド設立にあたっての、お菓子への熱い想いを伺いました。
続いては、ハイクラウンをはじめとするTAICHIRO MORINAGAの様々な商品について、伺っていきます。

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