【「タニタカフェ」のメニュー】
「タニタカフェ」では、食事のメニューとして1日に必要な野菜量の1/2以上が摂れる定食に似た構成のワンプレートや和だしのフォー、もち麦サラダボウルなどを提供しています。例えばスープで野菜を柔らかくするなどして、たっぷりの量の野菜を無理せず美味しく食べられるよう工夫しています。
また、カフェ業態の為、コーヒーやスムージーなどのドリンクメニューも充実しています。コーヒーは「タニタコーヒー」という商品で、研究によって脂肪燃焼に効果のある可能性が示されているクロロゲン酸という物質を含んでいるのが特徴です。
スムージーは、「噛む」という健康法を取り入れ、「カムージー」という名前で販売しています。こんにゃくゼリーや凍った果物が入っているので自然と噛むことで満腹感を得られやすく、食べ過ぎ防止になっています。
人気のメニューはフォーです。半分くらいの方が注文されていて、旗艦店である有楽町店では6割近くのお客様がご注文されます。フォーはスープにこだわり、和だしをベースにして作っています!
【和だしのフォー】
「タニタカフェ」は、一度調理師が栄養バランスやカロリーなどを気にせずに、「おいしさ」や「楽しさ」にこだわってメニューを考え、それを基に栄養士とバランスを調整していくという流れになっています。この時にカロリーが高い食材を別のものと置き換えるなどして健康的なメニューへと改良していきます。これにより、一般的な外食に求められる「おいしさ」なども保ちつつ、健康的なメニューを提供できるところが特徴です。
「タニタカフェ」では、メニューのジャンルにこだわりすぎていないというところがかえって魅力なのだと思っています。
最近ではスープセットのテイクアウトを始めており、あくまでベストではなくベターにこだわっているので今後も食の流行や人々のニーズに合わせて柔軟にメニュー展開をしていきたいと思っています。
【テイクアウトのスープセット】
外食で健康食をご提供すること自体が難しいです。通常であれば外食のメニューは美味しいものを追求すればよいですが、差別化して栄養価的に良いものを、と思うとどうしても味の面で消費者から選ばれにくくなってしまいます。集客と栄養価とのバランスが難しいですね。
さらに現在は健康のブームが根付きつつある過渡期で、ヴィーガンへの関心の高まりなどのように健康意識も常に変わっていっているので、これまでとは違った見せ方もしていかないといけないと思っています。