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vol.197:株式会社タニタ(1)〜健康総合企業ってなにをしているの?〜

おうち時間が増えるにつれ、気になるのが生活習慣。外出自粛をきっかけに自分自身の生活習慣を見直した方も多いのではないでしょうか?今回は「健康」に関するさまざまな商品・サービスをご展開されている株式会社タニタ様にお話をお伺いしました。たっぷりの野菜をおいしく食べられる新スタイルのヘルシーメニューを提供している「タニタカフェ」を中心に、健康に対する考え方などをご紹介していきます。

お話を聞かせてくださったのは、
同社広報課の横田さん、荻野さん、
株式会社タニタ食堂取締役営業本部長の浅尾さんです。
(写真は浅尾さんです。)

「健康総合企業」という独自の位置付け。
健康といっても食事や運動などさまざまな要素がありますが、タニタさんはどんなことをされているのでしょうか。

【ヘルスメーター一号機】

タニタの設立は1944年。ヘルスメーターのパイオニアとして多くの日本初・世界初となる健康計測機器を開発してきました。そうした「はかる」商品やサービスによって健康を「つくる」こと、そして健康づくりを通じて人々の幸せに寄与することがタニタのミッションです。健康は運動・食事・休養の3つをバランスよく取ることで実現するという考えのもと、ハード面とサービス面の両方から事業を展開しています。

ただからだを「はかる」ものだけでなく、その先まで考えられているのですね。
それでは「はかる」ことをどのように健康づくりにつなげているのでしょうか。

タニタでは現在、体重計・体組成計・クッキングスケールなど多様な計測機器を製造・販売しています。これらの機器の中には通信機能を持ち、計測したデータをスマートフォンアプリでチェックすることができるものもあります。例えば活動量計は、消費カロリーや歩数などの計測データがインターネット上の専用サーバに記録され、体組成計とも連動し、からだや活動の変化を手軽に見ることができます。

【活動量計】

そのほか、フィットネス事業「タニタフィッツミー」、食事業「タニタ食堂」・「タニタカフェ」など、健康計測機器の開発で蓄積したデータやノウハウを生かしたサービスを展開しています。

もともとメーカーであるタニタさんならではのサービスですね。
タニタさんといえば社員食堂が有名ですが、外食事業を展開されていることと関連があるのでしょうか。

1999年に開設したタニタの社員食堂はTV番組の取材やレシピ本の出版によって注目され、2012年にはそのコンセプトを忠実に再現した「丸の内タニタ食堂」をオープンしました。
そこから食事業を拡大し、現在では「タニタ食堂」を9店舗、「タニタカフェ」を21店舗(コラボ店舗含む)展開しています(2020年10月30日現在)

【初期のタニタ社員食堂】

社員食堂から始まった外食事業だったのですね。
社員の健康も意識されているのでしょうか。

タニタでは社員の健康増進とメタボリックシンドロームゼロの達成を目的に、集団で健康づくりに取り組む「タニタ健康プログラム」を2009年から実施しています。タニタ健康プログラムでは、社員証と一体化させた活動量計を使用し、体組成や血圧など一人ひとりのヘルスデータを「見える化」することで行動変容を促します。

その結果、プログラム導入前後を比較すると、年間医療費を1人あたり2万円弱削減することに成功しました。また適正体重者の割合も4年間で70%から75%に増加しました。

このプログラムのもとになったのが減量指導施設「ベストウェイトセンター」の取り組みで、併設されていたレストランは社員食堂の前身でもあります。

健康総合企業によるヘルシーメニュー、どのようなものなのか気になります!
次回は新たな外食サービスの「タニタカフェ」についてご紹介します。

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