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オピネットで話題になった商品などなど、注目の企業にオピネットが突撃インタビュー!
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vol.195:株式会社中川政七商店(1)〜中川政七商店と麻〜 2020.08.07

1716年(享保元年)に創業し、2016年で300周年を迎えた中川政七商店。
「日本の工芸を元気にする!」というビジョンを掲げ、全国の工芸メーカーとモノづくりを行っている同社は、今年は新しくインナーブランド「更麻」の発売や新業態の店舗オープンなど、更にワクワクするニュースを発信しています。
2013年には、「花ふきん」をはじめとしたヒット商品について取材させていただきました。 

今回は、麻の魅力や新ブランドのポイント、新業態の秘密など、
詳しくお伺いさせていただきます!

お話を聞かせてくださったのは
今回お話をお伺いしたのは、
商品2課 デザイナー 河田様です。

早速ですが、中川政七商店さんは創業から「麻」を大切にされているとお聞きました。

はい、中川政七商店はもともと「手績み(てうみ)手織り」の高級な麻織物・奈良晒(ざらし)の卸問屋として、1716年に奈良で創業しました。当時は奈良晒が主に武士の裃(かみしも)や僧侶の法衣などに用いられ、幕府御用品として栄華を誇っていました。その後、明治維新による武士の消滅や、高度成長期の作り手の高齢化・減少に伴い、課題に直面してきましたが、自社工場の設立や生産拠点を海外にするなど、時代に合った決断を続けてきたことで、手仕事から生まれる独特な風合いの、手績み手織りの昔ながらの製法を守り続けることができました。

300年以上も、麻へのこだわりが続いているんですね。
 具体的に、麻の商品はどのようなものがあるんでしょうか?

自社の強みである麻の新たな可能性や麻の魅力を引き出すために、麻の風合いを生かした服はもちろんですが、麻之実油を使った、シャンプー、マッサージオイル、リップクリーム、ハンドクリームなどスキンケア用品の商品も出しています。他にも、ディフューザーや和ろうそくには、麻をイメージした香りもあります。
麻の素材をそのまま使うものもありますが、それ以外にも麻の魅力は色々あることが伝わるような、今の暮らしに合った新しい形の商品を色々と作っています。

美容や香りものまで幅広い商品に麻が利用されているんですね!アパレル・布のイメージが強かったので驚きました。たくさんあるラインナップの中で、人気の商品を教えて下さい!

中川政七商店でお買い物してくださるお客様は、40代以上の女性のお客様が多いのですが、普通のTシャツはカジュアルすぎて似合わないというお悩みをお持ちの方もいらっしゃいます。そんな中で、「麻布Tシャツ」「麻布Tシャツワンピース」はゆったりめのデザインで、麻生地に襟ぐりと袖口にはTシャツにも使われる伸縮性の良いフライス生地を組み合わせており、とても人気です!

少し話は変わりますが、コロナによる外出自粛などによっておうち時間が増えたことで、家の中で使えるような線香やろうそく、ディフューザーなど、香りの商品にも注目が集まりました。他にも、外履きもできるような動きやすい「もんぺパンツ」や、着心地がよくてだらしなく見えないのでオンライン会議にも活躍する楽ちんなトップスなどの、過ごしやすい洋服が人気でした。あとは、全国の器の産地の食材や郷土料理にちなんだ「産地を味わうレトルトカレー」も、人気が出ました!

お洋服だけじゃなく、おうちで過ごすアイテムや食品も人気なんですね!
おうち時間の充実にぴったりなアイテムをご紹介いただきました。

次回は、麻のお洋服について、詳しくお話お伺いします!

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