暮らし情報レポート 消費に対する気持ち 2010.06

政府が発表した6月の「月例経済報告」では「景気は、着実に持ち直してきており、自立的回復への基盤が整いつつある」と、長引く不況からようやく抜ける基盤が整ってきたとしています。
果たして、消費者は家計をどうしようと考えているのでしょうか。
オピネットでは半年に1回「お財布の紐はどうしますか?」とアンケートをとっています。第1段は2009年06月のリーマンショック後から景気が急激に降下し家計を直撃していた時期に、そして第2段は2009年12月、先行きが不透明な中で、交代など政策が変化しようとしている時期に、そして今回は、ギリシャの金融危機など世の中の経済的不安が尽きない中、民主党政権になり、子ども手当て給付など政策が動き出した時期です。さて、みなさんはお財布の紐をどうしようと考えているのでしょう。

調査結果のポイント

Point.1 消費に対する気持ち財布の紐は緩めはしないが締め付けは減少

Point.2 買い控え傾向は?「増加!特に「服飾」「外食」「レジャー」

Point.3 財布の紐が緩むのは?お買い得だったとき、臨時収入のとき、自分へのご褒美、特別な日、誰かのための買い物

1.(これから半年)お財布の紐はどうすると思いますか? ※過去からの継続回答者1957名を対象

全体としては、財布の紐を締めると考える割合が圧倒的に高い。しかし1年前・半年と比較をすると、締める割合が低くなり、緩める割合が高くなってきた。

※消費者態度指数;「暮らし向き」「収入の増え方」「雇用環境」「耐久消費財の買い時判断」の4項目に関し今後半年間の見通しについて5段階評価。
それぞれ「良くなる」に(+1)、「やや良くなる」に(+0.75)、「変わらない」に(+0.5)、「やや悪くなる」に(+0.25)、「悪くなる」に(0)の点数を与え、この点数に各回答区分の構成比(%)を乗じ、乗じた結果を合計して、項目ごとに消費者意識指標(原数値)を算出。
(全員が「良くなる」を選択したら、100、全員が「悪くなる」を選択したら0)

2.「財布の紐」に対する気持ちの変化

具体的に、2009/06から2009/12にかけて、また2009/12から2010/06にかけて、「財布の気持ち」に対する気持ちがどう変化しているのか見ていく。

単純に期ごとに「財布の紐」についての気持ちの割合を見ていくと、まず、2009/06から2009/12にかけてはおおよそ傾向は似ているが、“緩める”と思っていた人の多くは“締める”へと気持ちが変わり、“締める”と思っていた人は多くが“引き続き締める“、もしくは“もっと締める”と考えていたようだ。2009/12から今回(2010/06)にかけても傾向は似ているが、”締める”人が“もっと締める”と考えは弱まり“変わらない”“引き続き締める”と考えているようだ。

3.フリーアンサーから読む消費に対するホンネ
お財布の紐を締めると思う理由で見られた単語のランキング

【締めると思う】

・参議院選挙を過ぎると大増税が行なわれる【40代男性】

・主人の給料が減ったので、セール品だけを買う【40代女性】

ギリシアショックがこれから続くから【50代男性】

・子供の学年が上がって、教材費・その他がいきなり増えた【40代女性】

子ども手当も結局今年だけっぽい【40代女性】

・政治不信や経済不況が続いているので、お金を持っていないといけないという意識が強いから【50代男性】

節約癖がついてきた【50代男性】

貯蓄に回します【40代男性】

・子供の将来のために蓄えたいわ【30代女性】

・貯金しておかないと先が怖い【30代女性】

【緩めると思う】

・売り上げがダウンので節約必要だ【50代男性】

・少しずつ経済状況が上向いています【60代男性】

・明日が見えないから切り詰めて切り詰めて自炊して、でもいつまでたっても変わらないから、いいやという感じだ【30代女性】

・いままで我慢してたので少しご褒美といったところでしょうか。去年からお金がずっといりようでなかなか欲しいものもままならなかったので【40代女性】

・買い物に行っても、ほんとに不況?と思うほど、みなさんガンガン買い物している【30代男性】

2009/06から2010/06まで「財布の紐」を緩める理由としてあげられたキーワードは、全体として「収入が減った」「景気が悪い」や「子どもが生まれた・教育費がかかる」といった内容であった。今回(2010/6)も傾向は同じであったが、単に景気を悲観した意見だけでなく、「貯蓄に回したい」「欲しいものがあるからお金を貯めたい」など貯蓄のためにお財布の紐を締めると考える人が見られてきた。
⇒ずっと財布の紐を締めてきて、まだ緩める気にはなっていないようだが、よく見定めて欲しいものは買うといった気持ちになってきているのか…。

4.節約や「買いたいけどまだ我慢!」と節約・買い控えしているものは? (重複回答可)

買い控えしている消費として当てはまるものをすべてきいたところ、「服飾代」「外食費」「レジャー費」・・・と食費や光熱費などの生活必需費以外の部分で節約・買い控えをする気持ちになっているようだ。
また最も当てはまるものをきいたところ、大きな傾向は変わらないものの、「雑貨・小物代」「食費全般」といった比較的単価が安いものについては、買い控えする気持ちはあっても、最も強いものではないということがわかった。

5.お財布の紐がつい緩んでしまうのはどんなときか?(重複回答可)

・今しか買えないと言われた時【40代女性】

・子供が逆に聞き分けが良いとき【40代男性】

・友達の家に招かれる時【30代女性】

・友達と買い物に行くと、うっかり買ってしまう【30代女性】

・電子マネーにたくさんチャージしてあるとき【20代女性】

・明日から節約すればいいか…と考えて毎回買ってしまって後悔する【40代女性】

・ペット用のグッズを見るとつい【40代女性】

・友人にクリスマスプレゼントをあげる際、ついでに自分ののも買ってしまう【50代女性】

・節約になんだか飽きてしまった瞬間【40代女性】

・安くて今後も使う商品をまとめ買いすると、たくさん買った気分になって少し贅沢になれる【20代女性】

・旅行に行く前に洋服を買いそろえてしまった【50代女性】

・とりあえずは給料日の後の二日間くらい【60代女性】

・あともうすこし買うとスタンプがもうひとつというときなど、踊らされていると分かっていても我慢できなくなる【50代女性】

どんなときに財布の紐が緩むかきいたところ、「お買い得だったとき」が最も多かった。
その他、臨時収入の時や、自分へのご褒美、特別な日、誰かのための買い物についてがあげられた。

財布の紐は未だ締める気に放っていないようだ。しかし、割引だけでなく特別な日や自分・誰かのためにと思って買うときなどは財布の紐が緩む。
⇒節約はするが、自分にとって価値のあるものには投資をする傾向が見えてきた。

【調査対象】 弊社管理オピネット会員  オピネット:http://www.opi-net.com

【調査期間】2010年6月

【調査方法】インターネット調査

【回収数】A:1975名 B:2026名

【調査内容】
A:(1)(これから半年)お財布の紐はどうすると思いますか?
B:(1)買い控えしている消費は?
  (2)お財布の紐を緩めるときは どんなとき?

【回答者属性】
全国20歳以上の男女を対象
A:女63.6%、男36.4%
   20代9.35%、30代32.9%、40代33.7% 50代16.5%、60代以上7.6%
B:女66.9%、男33.1%
  20代12.4 %、30代32.9%、40代32.5% 50代14.9%、60代以上7.4%


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