暮らし情報レポート ネットスーパーの利用実態に関する調査

近年注目されている「ネットスーパー」は、高齢者の増加や女性の社会進出に伴う共働き世帯の増加により、利用の拡大が
進んでいる。今後さらに、利用が高まることが予想されているが、そこにはいくつかの需要の食い違いが潜んでいる。そこで、ネットスーパーの利用実態について、弊社管理「オピネット」会員を対象に利用経験や利用理由について調査を行った。

調査結果のポイント

Point.1 利用経験は?ネットスーパーの利用経験は、17%にとどまる。

Point.2 利用している理由は?「重いもの・かさばるものを届けてくれるため」利用。
購入している商品は、「米」「しょうゆ・砂糖などの調味料」「お茶・飲料水」。

Point.3 需要拡大のポイントは?「個配サービスは生協」「利便性はコンビニ」が定着の中ネットスーパーの位置づけや価値の確立がポイント。

1.ネットスーパー宅配市場動

ネットスーパー(コンビニ)宅配市場は、今後、堅調に成長する見通しとされている。
その理由は、
(1)高齢者の増加
一般に、重い物を持ち歩くことが、困難な人による需要増。
(2)共働き世帯の増加
女性の社会進出に伴う共働き世帯の増加により、配達日時の指定が可能な利便性による需要増。
など社会的要因が挙げられている。

【本調査における注意】
「ネットスーパー」とは、スーパー(コンビニ)がインターネットで注文を受け付け、既存のスーパー店舗から注文した店頭商品を個人宅まで、届ける宅配サービスとしている。
そのため、有機・低農薬野菜や無添加加工食品を中心とした「自然派食品の宅配」「生協の個配サービス」や「通信販売」などは除いている。

2.利用経験

ネットスーパーの利用経験ありは、17%にとどまる。
また、属性別には、それほど大きな差は見られなかったものの、「3歳以下の子供がいる」人において、利用経験率が25%とやや高い。

【3つの視点から属性による違いを検討】
・年配層:「50代以上の人」
・子育て層:「3歳以下の子供がいる人」
・キャリア層:「フルタイム勤務者」について特徴を明らかにするため集計している。

3.利用頻度

定期的(継続的)に利用している人は、37%。
「週に1回以上」利用している人は14%、「月に1〜2回」利用している人は23%と、定期的に利用している人は37%であった。
また、不定期の利用が半数程度であった。

4.購入している商品

持ち歩くのが重い商品が上位に。最も購入経験のある商品は、「米」。
購入経験のある商品について、最も高いものは、「米」で66%。
次いで、「しょうゆ・砂糖などの調味料」(55%)、「お茶・飲料水」(55%)と続き、持ち歩くのが大変な重い商品が上位にあげられた。

5.利用している理由

ほとんどの人が「重いもの・かさばるものを届けてくれるため」利用している。
利用している理由は、「重いもの・かさばるものを届けてくれるため」が91%と、
上記「購入している商品」が「米」「しょうゆ・砂糖などの調味料」「お茶・飲料水」であることと関係が深い。
さらに、属性別に見ると、
・フルタイム勤務の人は、「仕事が忙しく買いもの時間の節約のため」
・3歳以下の子供がいる人は、「子供から目が離せず外出できないため」
・50代以上は、「体が不自由で外出できないため」
とそれぞれの属性に固有の理由が特徴的な点としてあげられた。

6.ネットスーパーに対する満足度、要望図

ネットスーパーに満足している人は、74%。不満が残る
ネットスーパーの利用による満足度は、「満足している」は74%、反対に「不満が残る」は、9%であった。
また、サービス利用による満足な声およびは、
大きく「重いモノを持ち帰らなくてすむ」「買いもの時間の節約」「毎日店頭と同じものを購入できる」という3つの点が挙げられた。

7.利用していない理由

利用していない理由は、「送料の問題」と「自分で商品を選びたい」から。
利用していない理由は、「送料がかかる」ことはもちろんであるが、「実際に自分の目で商品を選びたい」という、
「買いものの楽しさがなくなる」「食への安全性に対する不安」が挙げられた。

8.今後の利用意向

利用してみたい人は、2割にとどまる。
ネットスーパーの利用経験のない人において、今後の利用意向がある人は21%であり、
利用してみたい理由は、商品が重いこと、病気や体調の悪さなど「特別な理由」が挙げられた。
また、利用したいと思わない理由は、買いものが「大事な時間」「楽しさの一つ」として位置づけれれている。

利用してみたい

お醤油などの重い商品は、自分で運ぶのは大変。配達してもらいたいと思う。(40代)

子供が1歳で、しかも今妊娠中で買い物になかなか行きづらいので。(30代)

昨年のインフルエンザ騒ぎの時に調べたのですが、我が家はどのネットスーパーからも配達対象外。
外出できない時に利用できる店舗があれば利用したいです。(40代)

天気が悪い日や体調が悪いなどで、外出できないときに便利だから。(40代)

利用したいとは思わない

品物を実物を見て選びたい。買い物に行くことは外に出歩く大事な時間なので。(20代)

必要なものを徒歩や自転車で探し回ることによってダイエットにもなるし、自転車でいける範囲でかなりの数のスーパーもあるので。(40代)

料理好きなので、店頭商品からメニューのアイデアがいろいろ出てくるから。(60代)

店内を歩きながら特価の物を探したり、試食したりも好きだから。(30代)

高齢・育児・体調が悪いなど、利用には特別な理由が必要
「買いもの=生活の楽しみ」の人に対して需要はない

9.今後の暮らしにおける自身の必要性図

利用経験者の95%は、これからも必要と回答。
利用していない人は、55%が必要だと感じているが、45%の人は必要だと感じていない。

必要だと思う

家族が多いので、毎週お米を買って帰るのは大変だから。(利用経験者、40代)

第2子が生まれると、さらに外出しづらくなるだろうから。(利用経験者、30代)

妊娠中や介護、腰などを痛めているときなどに必要。(利用経験者、30代)

必要だとは思わない

店舗型のスーパーとの差別化がされなければあまり意味がないと思う。(利用経験者、40代)

生協の宅配があるから。(非利用者、40代)

店舗でのお買い物は楽しみの一つだから。(非利用者、60代)

10.今後の社会における利用動向

利用経験者のほとんど、非利用者の85%が増えると回答。
利用が増えると思う理由は、高齢化や共働き世帯の増加、過疎化などの「社会的要因」が挙げれている。
また、増えると思わない理由は、「品質の不安」「他の業態」を利用しているなどが挙げられた。

増えると思う

高齢化が進むと荷物持つのが大変になるから。(利用経験者、40代)

高齢化や共働き家庭が増え、実店舗と使い分けする人が増えそう。(利用経験者、40代)

過疎化している地域では増えると思います。(非利用者、40代)

増えるとは思わない

商品に満足がいくものでなければあえてネットでは買わないと思う。(利用経験者、30代)

品質の面でまだまだ不安なので伸び悩むと思う。(非利用者、20代)

24時間営業や深夜営業の店舗が増えているので、利用しない人も多いと思う。(非利用者、40代)

「品質は自然派食品の宅配」「個配サービスは生協」「利便性はコンビニ」が定着している中
ネットスーパーの位置づけや価値の確立が大きなポイント

11.ネットスーパーの課題

今後、ネットスーパーに対する需要は伸びると予想されている。
しかし、お客様のニーズを見てみるとの必ずしもネットスーパーである必要性は低く、すでに他の業態が定着していることが伺える。
以下に、ネットスーパー市場を取り巻く環境と本調査により得られた課題を整理する。

【調査対象】 弊社管理オピネット会員  オピネット:http://www.opi-net.com

【調査期間】2010年1月22日〜25日

【調査方法】インターネット調査

【回収数】1267名

【調査内容】
『ネットスーパーの利用についてのアンケート』
(1)ネットスーパーの利用経験
(2)利用理由、非利用理由
(3)ネットスーパーの満足度
(4)今後の必要性

【回答者属性】
(1)年代 (20代10.3%、30代36.7%、40代36.3%、50代12.2%、60代以上4.4%)
(2)職業 (主婦48.1%、フルタイム勤務21.8%、パート・アルバイト21.2%、自営業5.2%、その他3.8)


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