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vol.190:西川株式会社(4)〜スリープマスターに聞く理想の睡眠環境〜 2020.03.26

今週は、睡眠の質を高めるための環境や行動について教えていただきます。
まずは、理想の寝室の環境についてお伺いします。

寝室環境で大事な点は、「温度」「湿度」「光」「音」の4つです。それぞれご説明します。

■温度
温度は夏であれば28℃以下、冬であれば10℃以上を理想としています。

■湿度
湿度に関しては50%を目安に、上下5%程度が理想です。

■光
部屋の明るさは0.3ルクス程度が良いとされています。物がぼんやりと見える程度ですね。光が直接目に当たると、まぶたを通して光を感じてしまうので、間接照明などを使って、光が直接目に当たらないような環境を作っていただけると良いと思います。

■音
外の音が入ってこないことは寝室の条件として重要ですが、あまりに静かすぎると、かえって緊張して眠れなくなってしまいます。少し物音が聞こえる程度、図書館の静けさくらいが理想的です。

行動レベルではどのような点に注意すればいいのでしょうか?

行動に関するアドバイスは、一人ひとりの生活スタイルによって様々なのですが、今回は多くの方に実践していただきやすいものをいくつかご紹介します。

■食事のとり方
食後すぐに眠ろうとしても、内臓は食べたものを消化するためにまだ動いており、この状態で眠ると睡眠の質が低下してしまいます。質の良い睡眠のためには、食事は寝る2~3時間前に済ましておくと良いでしょう。どうしても直前になってしまう場合は、バナナやヨーグルトなど、消化に良いものを摂ることをおススメします。

■入浴のタイミング
人間は眠くなるタイミングで体温が下がると、気持ちよく眠りにつけるようになります。寝る1時間くらい前にお風呂に入って体を温めておくと、眠りにつくタイミングで体温が下がるため、寝つきが良くなります。
また、入浴以外にもカフェインの入っていないハーブティーなどを飲むことで、同様の効果が期待できます。体温調節の他に、リラックス効果もあるので良いですね。

■パジャマに着替える
パジャマに着替えることで、「今から寝よう」という気持ちに切り替えることができます。意識レベルでこういった切り替えを行うことは、案外効果的なんです。
ちなみに、人間は眠っているときにコップ一杯分の汗をかくため、パジャマは汗を吸いやすい素材で、体を締め付けないものがおススメです。

■寝る直前にスマートフォンやパソコンを見ない
寝る前についスマートフォンなどを見てしまう方も多いと思いますが、液晶画面のバックライトにはブルーライトが使われており、この光には脳を覚醒させてしまう効果があります。そのため、寝る1時間前くらいには、スマートフォンやパソコンのディスプレイを見ないようにしていただくのが理想的です。どうしても見る必要がある場合には、ナイトモードなどを有効に使っていただくと良いと思います。
また、寝る直前まで仕事をしたり、SNS等を使ったりしていると、脳が多くの情報を処理しているために覚醒状態となり、眠れなくなってしまうこともあります。これもなるべく避けたほうが良いですね。


少し意識するだけで実践できそうですね。
ところで、西川さんは夜の睡眠だけでなくお昼寝にも注目されていると聞きましたが…

西川さんの研究成果を結集させた理想のお昼寝環境。
とても気持ちよさそうです…

はい、当社では眠気を感じやすいお昼の12〜15時の間に、お昼寝の時間を導入しています。2019年の2月から西川の睡眠科学を応用した、専用のお昼寝部屋「ちょっと寝ルーム」を社内に開設し、多くの社員が利用しています。
「ちょっと寝ルーム」の環境は、お昼寝に適した温度や湿度、明るさになっています。ベッドも、普通のものではなく、30度の傾斜のあるベッドを用意し、15〜20分で目覚めるよう、音や光の制御技術を取り入れています。これは、お昼寝の時間を長くとりすぎたり横になってぐっすり眠ったりしてしまうと、夜の睡眠に影響が出るためです。皆さんもお昼寝をされる際には、気にかけてみてください。

また、この部屋は、気持ち良い目覚めのための工夫もしており、時間になると適量の光と音楽が鳴るようになっています。この部屋でお昼寝をすると、ストレスの緩和、眠気の解消だけでなく、午後の業務効率の向上にもつながっています。

プロジェクト発表会の様子。

お昼寝は、多くの企業や自治体にも興味を持っていただいています。2019年5月には福岡市で、「#PowerNap」というプロジェクトを始動させました。これは、「お昼寝=サボリ」といったネガティブなものではなく、「お昼寝=活力チャージ」というようなポジティブなものと捉える取り組みです。福岡市内の企業や役所の方々に、お昼寝の積極的かつ効果的な導入を呼びかけています。
このプロジェクトを導入している企業には、堂々とお昼寝するためのアイテム「チャージング・ナウ・ブランケット」を配布しているのですが、プロジェクト開始当初には、このブランケットが1日で予定枚数終了となるほどの反響がありました。

多くの方がお昼寝の効果に興味を持っているんですね。今後の広まりにも期待です!
最後になりますが、西川さんの今後の目標や展開について教えてください。

今後は、当社の考えである「明日の活力の源になる睡眠」をテーマに、睡眠を通して生活全体をコーディネートできるような商品やサービスを生み出していきたいと考えています。例えば、本年の3月18日からは、パナソニック様と共同で「快眠環境サポートサービス」を開始しました。こちらでは、センサーを搭載した[エアー]から睡眠の状態を測定し、パナソニック様のエアコンや照明器具、音響設備とコネクトすることで、睡眠中の快眠性を保つ、就寝時や起床時の環境を最適にするといった、寝室環境のコントロールができるようになっています。
「快眠環境サポートサービス」には、「ねむりの相談所®」で利用されるような、睡眠時の行動・環境データを、専用アプリで確認できるサービスも含まれています。ご自身の眠りがどのようなものなのかを把握し、健康を維持していくための指標の一つにしていただきたいと考えています。
現在は人生100年時代といわれていますが、健康な状態で100年生きるためには、やはり良い睡眠が鍵になると思います。今後も、皆さんが明日を健康に生きられるように、世界中の人々の良質な睡眠をサポートしていきたいです。

人々の睡眠を450年以上考えてきた歴史と、最新の科学技術を積極的に取り入れる革新性を持つ西川さんだからこその発想ですね。
広報担当の森さん、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

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