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vol.187:カルビー株式会社(2)〜じゃがりこ商品開発秘話〜 2019.11.07

じゃがりこが作られたきっかけについて教えてください。

元々は、「これまでにない、新しいスナック菓子を作ろう」というプロジェクトがきっかけでした。「これまでにない」ということで、お客様がスナック菓子に求めていることを聞き出してみると、「いつでもどこでも食べられるものがいい」、「みんなで食べたい」、「食べても手が汚れないといい」といった声が上がっていました。当時、スナック菓子といえば袋に入ったものが主流になっていたので、「家で食べるのが当たり前、外で食べるものではない」というイメージがありました。そこで「外でも食べられるスナック菓子」を作ろうと、1992年ごろから開発が始まりました。

また、「新しいお客様」として女子高生をターゲットにしました。当時、女子高生がポケベルやプリクラを流行させるなど、非常にパワーがあったことに加え、未来のお客様として今後に繋げていくという意味もありました。外で食べるために女子高生の学生カバンに入れやすく持ち運びしやすいカップ容器を採用したり、外で食べても手が汚れないように味付けを生地に練りこむようにしたり、工夫を重ねていきました。
当時はかなり珍しかった「カップ容器」は、ふたを開ければすぐ食べられる上、口が広くみんなでシェアしやすい、とスナック菓子に求められていたことを解決してくれました。他にも、残りが少なくなってからも商品が取り出しやすく、一定のリズムで食べ続けられる、といった利点もありました。

実際に商品を作る上で苦労したことはありますか?

「じゃがりこ」の特徴でもあるカリッサクサクという独特の食感に非常に苦労しました。

 

当時スナック菓子といえば比較的食感が軽いものが多かったのですが、日本には固いおせんべいを食べる文化があり、これまでにない商品ということで「スナック菓子=軽い食感」という既成概念を覆そうと、固めの食感で作ることにしました。そうして出来上がったのが「じゃがりこ」の前身である「じゃがスティック」です。ですが、いざ作ってみると、「硬すぎる」「長くて食べづらい」といった意見がでたので、丁度良い食感にするために四角柱だった形を現在の円柱に変えたり、食べやすいように長さも短くしてみたりと、様々な改良を重ね出来上がったのが「じゃがりこ」になります。

また、独特の食感を作り出すには複雑な製造工程が必要なため、作るのにも時間がかかっています。一般的なポテトチップスは、スライスして、油で揚げて、味付け、と大体ジャガイモから商品になるまで20〜30分程度かかります。一方「じゃがりこ」はと言うと、蒸して、つぶして、味付けして、形をスティック状にして、一旦乾燥させて、油で揚げて、と商品になるまでおよそ2時間半、なんとポテトチップスの5倍の時間がかかります。その為、発売して10年ほどはなかなか利益が出なかったと聞いています。

1992年に開発が始まって、テスト販売まで2年、テスト販売に1年と、1995年の発売までかかった時間はおよそ3年。開発のみに専念しつつ、長い時間と労力を掛けて、新しい容器、新しい食感、新しいお客様に向けた商品として生み出されたのが「じゃがりこ」なのです。

「じゃがりこ」は、「これまでにないものを作る!」という情熱が作り出した商品だったのですね!
次回は、「じゃがりこ」の味のバリエーションについてお伺いします。

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