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vol.186:株式会社 有隣堂(1)〜横浜生まれのハイカラ書店〜 2019.09.04

最近、本を読みましたか?ネットや電子書籍の普及により、昔に比べると本を読まなくなったなぁという人もいるのではないでしょうか。
今回は書籍の小売業界で新しいチャレンジをしている株式会社有隣堂様にお伺いしました。
挑戦を続けてきた企業の取り組みと、きっと行ってみたくなる特徴的な店舗をご紹介します。

お話をお伺いしたのは社長室の志村さんです。

会社の歴史について教えてください。

実は、昔の資料は関東大震災や横浜大空襲などによって甚大な被害を受けたため、古い新聞記事や広告などをあたって、歴史をつなぎあわせる作業が行われてきました。まだ断片的な部分もありますのでこれからお話することも、一部ははっきりとした年代がわかりませんが、ご了承ください。

 

明治42年12月13日、横浜・伊勢佐木町1丁目に「第四有隣堂」(現在の有隣堂)が誕生しました。創業者は松信大助。それより前、大助の兄が明治20年代頃に「第一有隣堂」を創業していて、やがて、店を手伝っていた親族が「第二有隣堂」「第三有隣堂」を独立開業、そして横浜開港50周年で横浜が大いに盛り上がっていた年に25歳の大助が「第四有隣堂」を創業するに至りました。

 

創業当時から文房具も扱っていましたし、まだ珍しかった洋食レストランや常設のイベントスペースを設けるなど、書店でありながらも色々とお客様を楽しませるようなことをやっていたようです。

 

今では、書籍と文具、雑貨、カフェなどの複合店舗は珍しくなくなりましたが、すでに有隣堂は1974年に、カフェや、ギャラリー、音楽スタジオを備えたライフスタイル提案型複合店舗「ユーリンファボリ」をいち早くオープンしています。ちなみに、ここのカフェではクレープが名物でした。ウィキペディアによると1977年、原宿にオープンしたクレープ店が日本におけるクレープの発祥ということになっていますが、ユーリンファボリでは開業当時から扱っていたので、本当の発祥は有隣堂かもしれません。

【大正5〜6年の店舗】

【大正末〜昭和初期の有隣食堂】

【昭和初期の売場】

早くから新しいことに取り組まれていたのですね。

【開業当時の有隣堂ビル】

一方、第一次世界大戦後の不況や、震災、戦災による店舗の焼失、戦後の連合国軍による店舗敷地の長期接収など、横浜の近代史と歩みをともにしてきました。その困難な時代を乗り越え、昭和31年、接収が解かれた創業の地・伊勢佐木町に地下1階、地上5階、大理石を貼り、エレベーターを備えた日本初の本格的専門店ビルとして有隣堂ビル(現在の伊勢佐木町本店)が完成しました。建て増しはされているものの、今でも開業当時の雰囲気を色濃く残しています。

【現在の有隣堂伊勢佐木町本店】

現在、神奈川・東京・千葉の1都2県に50を超える店舗を展開しています。文房具や雑貨の販売はもとより、飲食をはじめとした様々な業種による複合型店舗も開店させ、本を買うだけではない場所として地域の皆様にご愛顧いただいています。
また、店舗展開のほか、B2B事業やアスクルの代理店などの通販事業、音楽教室やカルチャーセンターの運営、図書館や公民館の指定管理者、出版など事業領域を拡げてきました。新たな挑戦を続けるということが企業風土として受け継がれているのです。ただ、時代が変わっても創業以来扱ってきた本を中心に据えることは昔から変わりません。

地域に根ざして、一緒に発展されてきたのですね。
次回は特徴的な店舗についてお伺いします。

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