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vol.185:株式会社ハナヤマ(3)〜世界中で大人気!はずす立体パズル「はずる」〜 2019.07.24

今回は世界50か国以上で販売されている大ヒット商品、立体パズル「はずる」についてお伺いしたいと思います。 まずは「はずる」についての簡単な紹介をお願いします。

亜鉛合金製のガッチリとした作りが特徴です。
ちょっとしたオブジェのようなこのパズル。
はずすイメージは湧きますか?

「はずる」は立体型の知恵の輪です。知恵の輪というと、針金製のものが一般的に知られていると思いますが、「はずる」は亜鉛合金でできているのが特徴です。亜鉛合金製ですから針金製のように力技ではずすことはできませんし、各パーツがどのような方向に動かせるのかを立体的に捉えないと、やはりはずすことはできません。仕組みが分かってしまえば「こういうことか」という感じなのですが、これがなかなか難しい。人間の心理の盲点をついた構造なども多いですね。また、はずすだけでなく「戻す」ことも「はずる」の楽しみ方です。目の前ではずし方を見せたのに、それを元に戻せないという方も意外と多くいらっしゃいますよ。

たしかに一般的な知恵の輪とはちがった形状ですね。
どのようなきっかけでこのようなパズルを販売されたのでしょうか?

発売当初のパッケージ。

「はずる」のモデルは19世紀に発明されたパズルです。世界的に有名なパズルコレクターの芦ヶ原伸之氏が、ロンドンの蚤の市で19世紀の立体パズルを見つけ、ぜひこれを復活させたいと当社に持ち込んだことが開発のきっかけになりました。19世紀のパズルを現代用に遊びやすいサイズに調整したり、各パーツの動きの精度を高めたりして、1983年に「はずる」の前身の「キャストパズル」を開発・販売しました。その後も次々と新作を発表し、現在では60種類以上の「はずる」が販売されています。

前回紹介していただいたボードゲーム同様、こちらもロングセラー商品ですね。
ブランド名を「キャストパズル」から「はずる」に変更されたのはなぜでしょうか。

左から発売年の古い順にキャストパズル→はずる
のパッケージを並べた様子がこちら。
洗練された「はずる」のパッケージデザインは
女性や若い方にも人気があります。

「キャストパズル」として30年ほど販売してきましたが、2003年頃をピークに売り上げが落ちてきていました。当時は10個以上キャストパズルを所有しているようなヘビーユーザーが多かった半面、新規ユーザーやライトユーザーはあまり多くありませんでした。また、当時は男性ユーザーが圧倒的に多く、もっと女性にもご購入いただきたいという思いがありました。そこで、ユーザーの裾野を広げることを狙って、2016年にパッケージとブランド名の刷新に踏み切ったのです。
刷新前のパッケージは、黒ベースの箱に透明の窓を付けて、パズルが外からでも見えるようにしていました。しかしそのパッケージでは店頭に並べたときに、影になって見えにくいという欠点がありました。そこで思い切って箱を白ベースにし、さらに窓を廃止して商品写真を大きく掲載することで、目に留まりやすいデザインにしました。また、パッケージの文字情報を極端に削り、パズルデザインの洗練性を前面に押し出すようにしました。
その結果、おかげさまで販売個数は増加し、今では「はずる」購入者の3割くらいは女性になりました。また、ライトユーザーが増えたことで、ユーザー全体の裾野の広がりを実感しています。

ところで、「はずる」のデザインはどのように決められるのでしょうか?

左が「キャストドルチェ」。
右が「キャストハーモニー」。
オブジェとして飾ってみたくなるようなデザインです。

実は「はずる」には専属デザイナーがいないんです。デザインを考案しているのは、国内外のパズルデザイナーさんたちです。彼らとアイデアを交換し合うなかで、パズルの形状や大きさ、具体的なパーツの形などを決めていきます。
デザインの設計方法は、作家さんによりますが大きく2つに分けられます。1つは完成型のデザインを先に決めて、そのデザインにどのような仕掛けをつけていくかを考えていく方法です。「キャストハーモニー」や「キャストドルチェ」など、一見パズルとは思えないようなデザインが特徴です。

もう1つはパズルの仕掛けを先に決めて、それをどのようなデザインに仕上げていくかを考えていく方法です。機能美の世界ですね。「キャストダイヤモンド」や「キャストUFO」は、このような設計に基づいてデザインされています。

左が「キャストダイヤモンド」。
右が「キャストUFO」。
おもしろい解き方を突き詰めた結果
このような特徴的な形になりました。

「はずる」はどこで購入できるのでしょうか?

もちろんおもちゃの売り場でも販売されていますが、最近では書店で取扱っていただく機会も増えています。書店にいらっしゃるお客様は知的好奇心が強く、「はずる」のコンセプトにマッチしているのかもしれません。
「はずる」は実際に手に取ってもらわないと魅力が分かりにくい商品ですので、売り場にはなるべく実物のサンプルを置いてもらっています。重量感やサイズ、質感などを感じてもらいながら、何となく興味を持っていただいて、思わず衝動買いをしたくなるような展示を心がけています。ぜひ皆様もお買い物のついでに少し手に取っていただければと思います。

思わず触れてみたくなるデザインと、つい熱中してしまうパズル性の高さが「はずる」の人気の秘訣のようです。
次回はハナヤマさんが本年5月に立ち上げたばかりのアナログゲームの新シリーズ「花山ゲーム研究所」についてお伺いしたいと思います。

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