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オピネットで話題になった商品などなど、注目の企業にオピネットが突撃インタビュー!
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vol.182:株式会社ナガサワ文具センター(2)〜Kobe INK物語 人気の秘密〜 2019.03.07

2007年に発売して以降、どのようにして人気が広まっていったのでしょうか?

人気に火をつけたのは、2008年です。1色目の発売から1年、8色か9色ほど出た時に神戸商工会議所が発行している“商工だより”という小冊子で取り上げてもらえました。近年、万年筆を使う人は減ってきていましたが、神戸にも良さを分かってくれる人が沢山いるんだと、少しだけ自信をもらえました。
そうした冊子のご縁もあり、ありがたいことに講演の依頼が入るようになり、そこに来ている神戸の有名企業の社長さんなどが興味を持ってくれました。その方たちの商品を広めてくださるスピードは早くて、あっという間に広がっていきました。新聞やテレビなどその他メディアに取り上げてもらうことが多くなり、商品の良さを知ってもらう機会が増えました。新聞で取り上げてもらうと、色を訴える商品なのでカラー記事になることが多いというのもラッキーだったんです。おかげさまで沢山の方に知っていただくことができ、余談ですが私が店頭に立っているとお客様から握手を求められるなんてこともありました。

神戸市立博物館で開催された美術展で限定品を製作したとお伺いしました!

フェルメール展とのコラボ作品「フェルメール・ブルー」

2012年に神戸市立博物館で開催されるフェルメール展で「作品の色のインクを作れませんか?」と依頼があり、それはぜひ作りたいという気持ちになりました。ただ「日本では神戸にも来てもらえる作品じゃないと作りませんよ」ということはお伝えしました。というのも、神戸はまだまだ復興の段階なので、世界とコラボして神戸限定の商品を作ることによって、もっと神戸を活気づけたいという想いがあったからです。製作することが決まり、私が絵画の中からこの作品のこの色を作りたいということを伝えて作らせてもらいました。発売してみると、1500本が完売する大ヒットとなりました。そこから毎年お話を頂けるようになり、これを機に日本だけではなく、世界中のお客様から注目されるようになったと思います。また、海外でも購入できないかというお声を頂いて、2017年からはアメリカ・台湾・オーストラリア・ニュージーランドへ、2018年からはフィリピン・マレーシア・イギリスへ向けKobe INK物語を輸出しています。

今では世界7カ国へ輸出しているんですね!落ち込んでいた万年筆市場を活性化したということで賞を受賞したとお聞きしました!

「第10回日本マーケティング大賞 奨励賞」表彰式の様子

はい。2018年に「第10回日本マーケティング大賞 奨励賞」を受賞しました。「低迷市場における新たな価値創造を生み出したこと」「低迷している万年筆市場の拡大ではなく、インクから万年筆へ繋げたこと」「地域の色というアイデアが新しいお客様と新しい使い方を提案したこと」などを評価して頂きました。

竹内さんが色を作っているとお伺いしたのですが、どのように色を決めていくんでしょうか?

実際に足を運んで街並みや景色を見てまわり、その街の雰囲気を感じる、自分の気持ちがどう動くか?など、感性を大切にしています。長年、色の作成をしていますので、最近では常にそういった気持ちで歩いています。海外に行く際も同様で、半日くらい歩いてこの街は何色だなって考えることもありますし、この街にはこの色が似合うなというように見ることもあります。街を歩く中で出会い交流した人、名産品などから色のベースを探すようにしています。

色を考えるのに一番長く時間が掛かったものは、8年くらい掛かりました。今でも常にエリアと4色・5色くらいは頭に入っていて、次の色を考えているんです。ただ、エリアと色とストーリーが一致しないと色は決めれないのが、難しいんですよ。色を決めれなくて、宙ぶらりんになっている街もいくつかあるんです。

街はどのようにして選ぶのでしょうか?

元々、写真を撮るのが好きなこともあり、カメラを持って色々なところを巡るのが好きでした。観光地はもちろんですが、神戸の穴場的なところに行くのが好きだったんです。なのでそういうところを題材にすることも多いです。最近は色々な方から「次は私の街を作って」という話を頂くので、休みの時はほとんど街を見に行ったりしています。

その他に、色を決めるときに心掛けていることはありますか?

はい、今でも店頭に立つことがあるので、「こんな色が欲しい」などのお客様の声を直接聞いて、参考にしたりします。あとは、迷った時は若手社員に意見を聞いたり、小学5年生くらいの子の意見を参考にするんです。色に対する素直な意見が聞けるので、ネーミングや色で迷った時には話を聞いたりします。

初めは50本ずつの発売から始まった商品が今や世界中に愛用するお客様がいる商品になるなんて凄いですね! 次回では、Kobe INK物語の人気カラーやナガサワオリジナルの万年筆、店舗についてご紹介したいと思います。

〜イベントのご紹介〜 「ありがとう 平成の文具展」

平成最後の年となる2019年。さんちかホールにこの30年の間に発売され、世間を賑わせた文房具が大集合します!
ヒットし進化し続ける文房具を触って試して購入出来るブースをご用意します。また発売当時の文房具や平成に起こったニュースの新聞記事の展示スペースを常設し、この30年を振り返ることができます。

会場:神戸地下街3番街 さんちかホール
日時:3/7(木)〜12(火) 10:00〜20:00 
※最終日は16:00まで

「日本INK紀行」というイベントも同時開催しており、日本全国の文具店専門店からリリースされているご当地インクの試し書き、購入をして頂けるほか、NAGASAWAさんちか店リニューアル3周年の限定万年筆を販売いたします。是非お越しください!

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