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vol.180:株式会社デザインフィル(4)〜トラベラーズファクトリー『トラベラーズノート』と仲間たちの基地〜 2018.11.26

「トラベラーズファクトリー」とはどんなお店ですか? 

『トラベラーズノート』の基地が作りたいという思いから生まれました。店内には『トラベラーズノート』をはじめとするステーショナリーやオリジナルのプロダクト、世界中からセレクトした雑貨などを置いています。そして、『トラベラーズノート』をきっかけにいろんな人とのつながりが生まれる場所にしたいと考えています。中目黒のお店の2階には、このノートをカスタマイズしたり、ワークショップを行ったりするフリースペースもあります。

「トラベラーズファクトリー」をオープンしたきっかけは?

きっかけは、実際に使ってくれているお客さんともっとつながりたいと感じて開催したイベントです。3日間だったんですが、イベントの空間を自分たちで作って、そこでお客さんと直接会うことができました。そのときお客さんが実際に使っているノートを持ってきてくれて、「私こんな風に使っているんですよ」と教えてくれました。そんなふうにコミュニケーションが生まれたことが、何より単純に嬉しかったんです。
モノづくりの仕事をしている会社だと、問屋さんや営業の人の声を聴くことはあっても、最終ユーザーの声を聴くことはあまりないんです。商品を買って、使った喜びなんかは作り手にはなかなかダイレクトに伝わってこないのですが、お客さんの顔が見えると何か新しいことをやるときに喜んでくれるかなぁとか、がっかりさせちゃいけないなぁとか想像できるようになります。それが一番のモチベーションになりますね。『トラベラーズノート』を通じて、いろんな人とつながっていったらもっと楽しい世界が生まれるんじゃないかなということが動機かもしれません。

最初にできた中目黒のお店のほかに、成田空港と東京駅にもありますよね?

もともと店舗を増やすことは考えていなかったんです。でも、空の旅、鉄道の旅の拠点となる場所に「トラベラーズファクトリー」があると楽しそうだなぁと思ってそれぞれのお店を作りました。
成田空港は日本の玄関口でもあるので、海外の人に知ってもらえるといいなというのもありました。東京駅は、観光名所でもあり、毎日の通勤などで人々が行き交う場所でもあり、旅人と地元の日常が交錯する場所なんです。ここを起点に旅人も仕事帰りのサラリーマンの人もこのお店に立ち寄って、また元気になって…。そういう場所にあるのがすごく素敵だなぁと思っています。

お店作りでいうと、「トラベラーズファクトリー」と同じお店をコピーしても面白くないので、中目黒のお店にはない、空港ならではの旅小物を置いたり、駅のコンテナをイメージしたものを置いたりしています。そして、成田空港の「トラベラーズファクトリー エアポート」には各国のスタンプ、東京駅の「トラベラーズファクトリー ステーション」には各県のスタンプを置いていて、行先のスタンプを『トラベラーズノート』にポンと押してカスタマイズをするところから旅を始めてほしいなと考えています。

お店にはどんな方が訪れるのですか?

幅広い年代の方が来られますね。遠方から来る方や海外から来られる方もいます。『トラベラーズノート』の考え方に「性別や年代で使う人を区切りたくない」というのがあります。男性でも女性でも、どちらでも使えるものであるようにと考えながらプロダクトを考えています。60代くらいの男性が「こういう風に使っているんですよ」と話していて、若い女性が「素敵ですね」と応えるような、性別や年代、国籍に縛られず、同じ価値観をもって話せる場所というのがすごくいいなあと思います。

海外の方もお店に来られるそうですが、海外の人の反応は?

ノートの使われ方はその国なりの個性みたいなのがあります。かわいらしくまとめる方が多いところや、よりアーティスティックな使い方をされるところもあります。でも、ノートに触れる心持ちのようなものは日本でも海外でも共通なんじゃないかなと感じています。
あと海外の人には「『トラベラーズノート』は日本っぽい」と言われることがあります。僕らはそんなに日本らしさを意図せずに作っていますが、このシンプルな感じが日本のミニマリズムみたいなのを感じさせるようです。
そして海外に行くと、日本の紙の良さ、品質の良さには改めて気づかされますね。海外のお客様も紙の良さをより大事にしていて「日本の紙はいいよね」と言ってくれます。

『トラベラーズノート』、「トラベラーズファクトリー」のこれからについて教えてください。

『トラベラーズノート』をいいなと思ってくれる人の割合はそれほど多くないかもしれません。それも日本の中だけで考えると限られてしまいますが、世界に広げて考えると、まだまだ知らない人がいるたくさんいます。その人たちに出会っていくことを考えるとすごくわくわくしませんか。

例えば海外のカフェで、『トラベラーズノート』に何かを書いているとき、ふとみると別の国から来た旅人も『トラベラーズノート』に何かを書いていて、ふと目が合って「こんな風にカスタマイズしている」とか「こんなものが好き」という会話が始まるような…。そんな風に、本音で自分の物差しで話し合える人がどんどんつながっていくようにプロダクトを作っていきたいなと考えています。

今回は2つのブランドについてお話を伺いましたが、どちらのブランドにもモノづくりと使う人たちへの熱い思いが伝わってきました。デザインフィルという会社全体としてモノづくりに対するこだわりなどはありますか?

デザインフィルという会社として、モノづくりに対する厳しいルールがあるわけではありません。でも、綿々と受け継がれてきたデザインフィルカルチャーみたいなのがあります。私たちが作っているものは、必需品じゃないんです。例えば、ノートとして使うのであればこれより安いものもいっぱいあります。でもそれを使うことによって新しい発見があったり、喜びや気持ちの豊かさが生まれたり、そういうものを提供できる商品を作ろうと考えています。

後半の2回は中目黒の「トラベラーズファクトリー」でお話を伺いました。リフィルだけでなく、カスタマイズするグッズや旅小物が並んでいて、「こんなものものあるんだ!」「こうしたらどうかな?」と楽しい想像が拡がる空間でした。 今回は2つのノートのブランドについて伺いました。どちらも個性的で作り手の思いが詰まっていると感じました。取材させていただき、本当にありがとうございました。

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