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vol.180:株式会社デザインフィル(2)〜MD PAPER PRODUCTS 『MDノート』「書くことを愉しむノート」〜 2018.11.09

お客様は『MDノート』をどんな風に使っていますか?

『MDノート』を一度使っていただいたお客様は、書き心地が本当に良いということでリピートしてくださっているようです。口コミ等で使い続けてくださっている方がじわじわと増えていっている印象ですね。
実際に使われている方はとても自然に、日常使いのノートとして使っているようです。誰かに見せるためのノートではなく、会議のメモを書いたり、日記をつけたりというような日々の記録を書き記すためのノートという感じです。
私たちは高級な特別なノートを作りたかったわけではないんです。日常で使うノートの書き心地がよいということに共感してもらいたいなと思っています。最初は糸かがりのノートからスタートしましたが、その後、「MD用紙」を使った付せんやペーパーパッドなども作っていく中で、高級ノートとしてではなく、「紙」としてのファンが増えていっているなという実感です。
発売当初からの変化というと、『MDノート』については文庫サイズの横罫が一番人気だったんですけど、この2〜3年、A5サイズの方眼罫が一番人気になりました。近年、方眼罫が人気を集めていることと、たっぷり書けるということが、A5サイズが人気になった理由だと思います。

発売から10年間、変わったところは?

帯が大きなリニューアルのポイントですね。発売当初は活字を使って書いていましたが、数年前にリニューアルした際に全部手書きに変えました。それに対するお客様の反応が良くて、販売数アップという目に見える形としても結果が出ました。
「書く」というメッセージを、帯に手書きで書いてあることによって、私たち作り手が感じてほしいこと、「書く」ことがすごく似合ってるんだよ、ということがお客様に伝わったのかなと考えています。文字だけでなく、イラストが入ることで感覚的に「書いてみよう」とか「書きたいな」と思ってもらえるといいなというのもありました。イラストの少しゆるい雰囲気が、うまく書かなくてもいいんだよ、誰が書いても気持ちいいよというメッセージを伝えているのかなと思っています。
本体のデザインは発売当初のまま、変えていません。「紙の質を維持する」「より高めていく」ということを本当に大事にしています。何か改良したら便利になるんじゃないかと思うこともありますが、そういう考えはなるべく除くようにしていて、むしろ「便利なものは作らないようにしよう」みたいなところはありますね。

「MD PAPER PRODUCTS」には『MDノート』だけでなく、ダイアリーやカバーといった商品もありますね。どんなこだわりが隠されているのですか?

ダイアリーはブランドスタートの翌年から販売しているのですが、お客様の声がきっかけになって作られたものです。『MDノート』にダイアリーページを自作している方がいらっしゃって、「このノートは書き味が良いので、これがダイアリーだったらすごくいいのにな」というご意見をいただきました。私たちも確かに『MDノート』がそのままダイアリーだったらすごくいいのになと感じました。
ダイアリーのデザインにもこだわりがあります。以前、活版印刷で印刷された本を見たときに、すごくきれいだと思ったことがあったんです。活版印刷で印刷された本には余白があるのですが、そのような自然な、紙自体の美しさを引き立てるための余白を、ダイアリーページに取り入れています。また「MD PAPER PRODUCTS」として、使う人を限定したくなかったので日曜・祝日には色をつけずに一色で印刷しています。
カバーはノートにうっすらと紙をまとっているようなイメージでぴったりのサイズで作ったり、ペンホルダーを収納したときに凹凸が生まれないようにしたりというように、ノート自体をそのまま活かせるような、書くことを軸にしたデザインにしています。

MD PAPER PRODUCTSは2018年で10周年だそうですね。
10周年イベントを開催されたようですが、どんなイベントでしたか?

「紙を感じる 書くを愉しむ」をテーマに、東京・京都でスペシャルイベントを開催しました。「MD用紙」で埋め尽くされた会場で、紙の風合いや心地よさなど、紙そのものの魅力を感じていただける空間を演出しました。大きなロール紙の試し書きコーナーを設けて、来場された方が自由に「書くこと」「描くこと」を愉しんでいただけるようにしました。
試し書きコーナーでは大きなロール紙を前に大人も子ども皆さん存分に書くこと愉しまれていましたよ。また、イベント限定の商品として、「MD用紙」のブロックの量り売りや、天板が「MD用紙」になった机なども販売しました。「MD用紙」の量り売りでは10キロくらい購入された方や、キャリーバッグにいっぱい購入されたお客様もいて、皆さんにすごく楽しんでいただきました。

海外でも10周年イベントをされたそうですが、反響はいかがでしたか?

今年の4月に台湾、9月には香港で日本と同様のイベントを行ったのですが、日本以上に試し書きコーナーが人気でしたね。特に台湾の方は書くことがとても好きなようで、皆さんとりあえず書いてみるという感じでした。東京・京都の会場に置いていた試し書きコーナーのロール紙の続きに書いてもらっていたのですが、あっという間にロールが1本なくなってしまいました。
海外でもこのノートや「MD用紙」というのは浸透してきていて、「MD用紙を使いたい」という声もいただくようになりました。「MD用紙」っていう言葉も認知度が高まっている印象です。

今後、このブランドをどのように育てていきたいと考えておられますか。

「MD PAPER PRODUCTS」の究極の目標は「気が付いたら使っていた」という存在になることです。これからも「書く」ということにこだわってそこを突き詰めることをやめずに、今までと変わらないことをずっとやっていくだけなんだろうなと思っています。
これからも何が流行っているかとか、こうすればもっと便利になるんじゃないかというような声はたくさん挙がってくると思いますが、守るべき領域を崩さないようにすることが大事だと考えています。
「MD PAPER PRODUCTS」のデザインや商品を作る際の基本的な考え方を決めていて、何かするときには、それに照らし合わせて1つでも当てはまらなかったらやめようという考え方で進めてきています。もっと罫線の種類を増やそうとか、ポケットを付けようとか、便利なものを作ろうという声はどうしても挙がってくるものだと思うんです。そういうものは便利だと思うけれど、本当に書きたいと思うノートであるのかを考えた時に余分であったりすることもあると思います。この考え方に沿って進めていくことで、自然と長くこの商品の姿を保つことができ、ファンも増えていくでしょうし、そうすると究極の「日常の傍らにある」という存在になれるのかなと思っています。

紙の良さを生かし、書きやすさをどこまでも追求していて「書くことを愉しむノート」であることが伝わってきました。とてもきれいなノートですが、「書くことがすごく似合っているノート」、「うまく書かなくてもいいんだよ」という言葉が印象的で、字や絵に自信がない私も書いてみたいなあと思いました。
次回はトラベラーズノートについてお話をお伺いします。

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