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vol.152:株式会社キングジム(4) キングファイルとテプラとキングジムの歴史 2014.09.19

続いて御社についてお聞きしたいと思います。
前回までにデジタル名刺整理用品の開発についてお伺いしてきて、
とても自由な社風で、これでこそクリエイティブな発想が生まれると感じました。


創業当初の人名簿 (イメージ)

[藤本] 社外の方にも驚かれることが多いです(笑)
他社に似た商品があるものや、コンセプトがはっきりとしないアイデアに対しては、上司から厳しい言葉が飛びますが、意見は出しやすい環境です。それが新人であろうが、5年目であろうが、役職関係なくアイデアに対しては常に平等です。逆に社長や役員のアイデアに対して課員がダメ出ししているような場面もあるんですよ。

それには、当社の歴史が関係しているのかもしれません。元々、当社は、不便解消のアイデアから始まっています。それが、創業者が生み出した「人名簿」という製品です。郵便物や荷物に書かれた宛名を手書きで住所録に書き写し得意先や同業者の住所管理をしていた時代に、それを面倒に感じた創業者の宮本英太郎が、郵便物や荷物に押してある社判はだいたい同じぐらいの大きさであるという点に着目し、それを切り抜いて、差し込んで整理をすれば、書き写す手間もなく、人によって字が変わるという差も出ることなく整理ができるのではないかとひらめいたのです。日常業務での工夫によって生まれたのが「人名簿」です。
今年で創業86年目になりますが、「もの真似はしない」「世の中にないものを作る」自分が不便や不満に思ったことを解決していくという考え方は創業当時から今に至るまで変わらない開発思想です。
だからこそ、どんなに小さなアイデアでも、ぶつけ合える環境が形成され、変わった製品を作れるんだと思います。

今までにないものを作るので、事前調査もあまりしません。目の前にないものに対して、欲しいかどうか調査してもわからない考えからで、その分開発スピードを重視し、需要があるかどうかは市場に判断してもらおうという方針です。
この辺は恐らく他社の開発スタイルとちょっと違うんじゃないかなと思います。

事前調査をしないんですね。

[藤本] 商品によっては、事前に調査をしたり、販売店様にご意見を伺ったりもしますが、基本的にはしない方が多いです。
当社が狙っている市場というのは、広い市場ではなくて、ニッチを狙った隙間の市場ですし、今回の2人のように、自分や自分の周りで不便に感じているもの、自分が実際に欲しいものを作る場合が多いです。
デジタルツールの市場では、大企業も多く、当社が最先端の技術とか日本初の技術で勝負したとしても、当社にはそこまでの体力も開発費もありません。
逆に今ある慣れ親しんだ技術をどう活かして新しいものを作っていくかという戦略ですね。皆さんの生活を変えますという大きなものではなくても、今の生活のちょっとした不満を解消したり、便利にしたり、文房具らしいシンプルながら使いやすいものが作れればと考えています。

かゆいところに手が届くというような感じですね。

[藤本]そうですね。SNSなどで、「そうきたかー」というような反応を見つけると開発のメンバーたちも嬉しそうです。
たくさんの機能を足すことで複雑になり、使い方を理解できる人が限られてくるのでは意味がなくて、その機能を求めている方が、「これはこういうふうに使う商品なんだ」とイメージできるような商品名や商品の形状、パッケージを目指しています。
取扱説明書を見なくても、「これってこういう商品なんだ」ってわかるのが文房具の魅力でもあると思うので、その部分はとても大事にしていますね。

文房具のデジタル化という部分を頑張っていらっしゃいますが、
それでもキングジムさんの製品は機器ではなくて文房具という印象を受けます。

[藤本]たとえば20年前でしたらこんなことはしていないのでしょうが、20年前と違って、現在はPCはビジネスツールとして当たり前になってきていますし、スマートフォンもタブレットもビジネスでもプライベートでも全く珍しいものではなくなってきていますよね。
それなのに文房具はほとんど変わってこなかったと思うんです。
当社の製品はデジタルのちょっといいところを加えているだけで基本的には文房具です。 文房具とデジタルツールって一見すると対局しているように見えるんですが、実はそうではなくて寄り添わせることでもっと使い易いものができるんじゃないのかというのが、キングジムの最近のテーマでもありますね。

キングジムの目玉商品、「キングファイル」や「テプラ」について
御社の歴史も織り交ぜながらお聞かせください。


キングファイル
[藤本]まずは「キングファイル」をご紹介させてください。当社の基本軸となる製品です。
東京オリンピックと同じ年に生まれました。現在はパイプ式ファイルの60%以上のシェアをキングジムが占めています。
この製品の前にも紙製のパイプ式ファイルというのを作っていました。そんな中で、ある自動車メーカーからオーダーのあったパイプ式ファイルの特注品がきっかけになって生まれたのがキングファイルです。
どんなオーダーだったかというと作業現場で使う際、手に付いた油でファイルが汚れてしまうのをなんとかできないかということでした。そこで、汚れにくく、破れにくいビニール製の表紙のものを作りました。また、見出しも見やすいように背表紙を広く取っています。 現在までにシリーズ5億冊以上販売している製品になりますが、発売された1964年から見た目はほとんど変わっていません。背表紙に正方形があって、正方形の色で分類できるようになっています。オフィスでも非常に馴染みある顔と感じている方も多いのではないかと思います。

確かに、キングファイルのデザインはオフィスにとてもなじんでいます。

キングファイルの綴じ具
[藤本] 先ほど、見た目は変わっていないと言いましたが、心臓部分であるとじ具は進化を続けています。例えば最初は片方にしか開かなかったんですが、今は左右両方に開きます。片側しか開かないとたくさんの書類が入っているとき、抜き差しが大変なのですが、両側開くようになり作業の効率が向上しました。
他には、環境配慮を意識し、廃棄時に綴じ具を取り外せるような変更もしました。金づちなどで打っていただくと綴じ具が外れて、外側部分を分別ができます。そして現在では各パーツをとりかえ、リユースすることもできます。
表紙と綴じ具がきれいにセパレートでき、駄目になった方だけ処分して、もう一方は繰り返し使っていただくことができます。 他にも細かいところでは、背表紙の角の部分が斜めのカーブになっています。これは並べた時に背幅が10o程スリムに置けるんですよ。 進化をさせるのも一度に大きく変えてしまうと長く使っていただいている方にとって“いつものファイル”ではなくなってしまうため、また慣れるのに時間がかかってしまうため、大きな変化ではなく、時代や使う人に合わせて改良を繰り返している製品です。

なるほど。長い歴史の中で少しずつ時代に合わせて進化してきた製品なんですね。
キングジムさんのもう一つのヒット商品、テプラはいつごろ生まれたのでしょうか。


テプラ初号機復刻版

[藤本] 1988年に発売して2013年で25周年を迎えました。
今でこそ色々な用途で使用していただいていますが、最初はキングファイルの背見出しをきれいに見せるための機械というコンセプトから始まっています。
人の手で書いた文字というのは、書いた人の個性が出ているため読みにくい字でなくても少し気になる存在になってしまうんですね。ビズレージの回でも話が出ていましたが、オフィスの中でそのような個性は、時としてノイズになりがちです。見出しを活字にして統一すると、探したいときには見やすい、必要ないときには背景として日常の中では気になる存在でなくなるんです。
テプラが生まれる以前にも当社ではオーダーで背見出しを印刷するサービスというのもやっていたのですが、それがとても好評で、だったら手元でその作業ができた方が良いのではないかということで生まれました。

また、テプラの初号機は、パソコンが普及していなかった当時のオフィス環境に合わせ、

キーボードではなくてダイアル式で文字を選んでいく仕様になっています。パソコンがわからない人でもダイアルなら回していけば文字を合わせて行けます。そのため、わかりやすいダイアル式を選んだと聞いています。

ファイルメーカーが作った初めての電子文具ということで非常に開発も苦労したと聞いています。 その時のプロジェクトにいた人間は、現在も開発部門の担当をしているので、部員たちに世の中になかったものを生み出してそれがヒットする喜びが受け継がれていっていますね。

なるほど。 次回は引き続きキングジムの歴史についてお伺いしたいと思います。


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あやぽんたんさん  30代女性  2014/10/20 8:11:19
とても使いやすいのでいいですよね。普段から愛用しています

犬くんさん  40代女性  2014/10/11 23:06:08
名刺が増えすぎて、管理が追いつきません。
名刺フォルダに入れて管理していますが、いつもすぐに見つけられない、、、
名刺を効率的に管理して、仕事の能率も上げたいです。

ぱいなっぷるさん  40代女性  2014/10/09 11:32:52
名刺整理も時代が変わったのですね。

yykkさん  50代男性  2014/10/08 23:32:08
名刺は探すのが大変です

じぇふりぃちゅうぶさん  50代男性  2014/10/08 20:16:13
名刺は整理をサボって枚数が貯まると、本当に処理が大変。これは欲しいと思いました。

Sumikoさん  40代女性  2014/10/08 18:21:08
名刺・・・増えますよね
ライフオーガナイザーを学んでいるので
名刺のオーガナイザーに興味津々
メックル・・・我が家に取り入れたいです

さくさくさん  30代女性  2014/10/02 13:55:58
ずぼらなので、名刺整理は悩みの種です。
メックルいいですね!回すのが楽しそう。

農園管理人さん  50代男性  2014/09/24 1:02:18
名刺管理はどうすればいいか悩みである。

よもぎ庵さん  50代女性  2014/09/23 20:41:43
一括管理できるので便利そう

ふーちゃんさん  60代女性  2014/09/23 18:33:26
在職中に出来ていたらと残念です。

にゃにゃんさん  30代女性  2014/09/23 17:42:56
名刺フォルダなどでは出来ないデジタルならではの検索、そしてこのスタイリッシュなデザインとコンパクトであること!
どこに非を付けよう?とまで思えました。素晴らしい!!

ぱいなっぷるさん  40代女性  2014/09/23 12:04:51
発想が面白い、スキャンするだけなら他にもあるけど、
ダイヤルで回して探すのが専用機ならではだと思った。

シンさん  50代男性  2014/09/23 9:38:50
せっかくパソコンに接続する機能があるのなら、さらにメールソフト起動−アドレス自動入力・登録まで行えれば嬉しい。

hitoyoさん  40代男性  2014/09/23 7:12:00
発想がすごい。完璧すぎないのがいい気がする。

ha-channさん  60代男性  2014/09/22 22:28:01
使い勝手と長持ちするものを

rkさん  40代男性  2014/09/22 22:14:17
コンパクトで良さそう

康さん  50代男性  2014/09/22 17:42:06
息子の名詞ブックが溢れてきていました。観かねて、この機会に応募させてもらい、誕生日祝いに替えようかなって、当たりもしないのに、勝手に思っています。突然このような良い物を贈れたら、久々の笑顔が見られるのですが・・・。

ももかさん  30代女性  2014/09/22 16:53:33
これ、いいですね。溢れるほど溜まって整理に困っている紙の名刺をジャンジャン取り込みたいです!

ぐうたらさん  40代男性  2014/09/22 16:51:22
手間の掛からないのが何よりですね!

ゆあさん  20代女性  2014/09/09 11:38:03
私も電話番号が見れればいいのでメックルいいなあと思いました!

あいかさん  20代女性  2014/09/03 10:28:36
カメラで撮影してデータ登録するっておもしろいですね!

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