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vol.110:ヤマサ醤油 「ヤマサ 鮮度の一滴 特選しょうゆ」(2) 2009.12.03

「酸化しないお醤油」は、以前からの課題だったのですね。

はい。この容器ができる前からも、酸化を防ぐための容器の開発は行っていました。 
例えば、お醤油の表面に「落としぶた」のようなものをつけて、空気に触れるのを防いでは…なんていう案もありました。
しかし、素材として選んだPET樹脂がお醤油に浮かばず、この案は断念。
他にも色々な案を開発・研究していたんですが、なかなか上手くいかず、難航していました。
そしてそんな折、ある論文に出会いました。
その論文とは、そのものズバリ「空気に触れない容器」についてのもの。
論文を発表したのは、新潟にある企業「悠心」の社長である二瀬克規さんでした。
この論文を読んだ開発の職員はさっそく「悠心」さんにコンタクトをとり、共同で容器を開発することになりました。

共同で開発を行った「悠心」さんは、どんな企業なのですか?

2005年〜2007年 紙箱+内袋
「鮮度の一滴」を共に開発した「(株)悠心」さん
>>(株)悠心 WEBサイト
「悠心」さんは、新潟県三条市にある企業です。液体の充填機器などを開発されています。
新潟県三条市は中小企業が盛んな町で、「悠心」さんも、どこからでもカットできる「アンプルカット」など、オリジナリティあふれる製品を作っていらっしゃいます。
「悠心」の二瀬社長は非常に熱意のある方で、この空気に触れない内袋が完成するまでには、1000を超える試作品を開発したそうです。
「(株)悠心」の二瀬社長
「(株)悠心」の二瀬社長
>>(株)悠心 WEBサイト
この容器は、醤油以外の液体にも汎用が可能です。
例えば、衣料品や化粧品、ワインや油など、酸化を防ぐことでメリットのある液体は醤油以外にも沢山あります。
そうした中でヤマサが最初に醤油の容器として採用し、商品を出すことができたのは、二瀬社長が非常にお醤油が好きな方だったからです。もともとこの内袋を開発したのも、二瀬社長ご自身の「黒くならない、鮮度の良いおいしい醤油を食べたい」という想いからだったとのことでした。
「おいしい醤油を届けたい・味わいたい」という共通の想いで合致し、共同開発を進めることができたのです。

開発にはどれくらいの期間がかかったのでしょうか?

2005年〜2007年 紙箱+内袋
2005年〜2007年 紙箱+内袋
共同開発は2005年からスタートし、およそ4年の月日がかかりました。
内袋の量産機器・充填機器の開発をお願いしつつ、それを中に納める外側のパッケージの開発を進めていったのですが、この開発も非常に難航し、形態は二転三転しました。
二瀬社長が最初に開発されたのは、紙箱+内袋という形。
しかしこれは内袋の注ぎ口が上手くセットできず、大量生産が難しかったために断念しました。
2007年〜2008年 プラスチックシートの専用容器+内袋
2007年〜2008年 プラスチックシートの専用容器+内袋
次はプラスチックシートの専用容器と内袋を別売し、お客様につめ替えしてもらう形です。
しかし、お客様自信でセットしていただかなくてはならないのでハードルがあがってしまう、別売によるコストがかかるとう問題があり、やはりやはり内袋と容器は一緒の方がいいといいうことになりました。
そうしてできあがったのが、今のスタンディングパウチ+内袋という形態の容器です。
一見何気なく見えますが、より使いやすいよう、口の所のカーブの形状などにこだわっています。また、同容量のペットボトル容器に比べてゴミの量が1/3減量化され、環境にも易しい設計です。

デザインも斬新ですね。

スーパーでのキャンペーン展示の様子
スーパーでのキャンペーン展示の様子
今までにない新しい商品と言うことで、いつもと違うデザイナーさんにお願いし、醤油売場の中で一際目立つ白と、ヤマサのしぼりたての醤油をイメージした赤を基調にしたデザインに仕上げました。
狙い通り、お醤油売場では非常に目立っているのですが、まだまだ見慣れない形態のため、シャンプーの詰替容器などと間違われてしまうこともあり、お醤油であると認識してもらうことや、商品の「鮮度を保つ」というコンセプトをどう伝えていくかが、今後の課題だと思っています。
幸い、各スーパーや売場の方には気に入っていただけることが多く、店内に専用のコーナーを作っていただいたり、キャンペーンをしていただいたりと、大々的にアピールすることができました。

PR活動と言えば、YouTubeやコミュニティサイトで見られる
「サビテナイ」のWEB専用CMもユニークですね。


「サビテナイ」WEB専用CM
お醤油といえば、やはり「和」のイメージが強いですが、鮮やかなイメージや、「鮮度を保つ醤油」であるということを感覚的にお伝えしようと、ワインを題材にしたバイラルムービーを作りました。ワインも、お醤油もどちらも空気によって酸化するものであり、色は「赤」。意外と共通点はあるんですよ。
「鮮度の一滴」は、全く新しい商品ということで、従来から行っていたTVCMや雑誌、新聞などへの広告出稿だけでなく、コミュニティサイトの運営や、初の新商品記者発表会を行うなど、PRでも新しいことに挑戦しています。
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千香子さん  50代女性  2011/03/10 13:39:14
ミニサイズのオシャレな卓上用を発売してください
商品愛用しておりますが、あのままで食卓に出すには
抵抗があります
割高になっても仕方ない、当然だと思います

サッサさん  20代女性  2009/12/02 14:38:30
このお醤油を使って、料理の腕が上がった気がします!
お醤油の味で食べるものにはとっても重宝します

rinpei6さん  60代男性  2009/12/02 12:43:32
昔は蛆がわいたりしていましたが、防腐剤や酸化防止剤などが含まれない、はじめから限定で、傷むけど美味しい醤油を発売したらどうでしょうか?今や、ネットショップや低温輸送が可能ですから、ユニークな商品が出来るかもしれませんよ。

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