油性ボールペンは書き味が重いもの…シャープペンは長く使っていると偏減りしてくるもの… そんな「当たり前」だと思っていた不満点を解消してくれる文房具が 三菱鉛筆さんの水性ボールペンのように滑らかな油性ボールペン「ジェットストリーム」と 芯が回転して尖り続けるシャープペン「クルトガ」です。
さて、これらの商品はどうやって生まれたのでしょうか? 筆記具メーカーの三菱鉛筆さんにお話しを聞いてまいりました! ▼今回お話を聞かせてくれたのは こちらの方です。 (写真左から) <ジェットストリームのお話> 横浜研究開発センター 市川秀寿さん <クルトガのお話> 横浜研究開発センター 中山協さん <ユニのお話> 広報担当 飯野尋子さん
「ジェットストリーム」の滑らかさの秘密はインクにあります。 実は、従来の油性ボールペンはほとんどの製品が同じ配合、同じ溶剤のインクを使用しているのですが、ジェットストリームのインクは、成分も溶剤も、従来の油性インクとは全く異なっています。なので、分類的には「油性ボールペン」ですが実質は全く新しいボールペンであるとも言えます。「ジェットストリームはジェットストリームで、油性じゃない!」とおっしゃってくださるファンの方も多いですね。
また、ジェットストリームインクには、滑らかな書き味のほかに、描線の黒さ、濃さ、速乾性といった特徴も持っています。
当社の油性ボールペンと比べると、およそ3割から5割、摩擦が軽減されます。 具体的な数値を述べると、 0.7mmボールで150グラムの荷重をかけた場合→約30%軽減 100グラムの荷重をかけた場合→約40%軽減
1.0mmボールで150グラムの荷重をかけた場合→約45%軽減 100グラムの荷重をかけた場合→約50%軽減 です。
新しい油性ボールペン…水性ボールペンが好きな人にも使ってもらえるボールペンの条件として掲げた目標は4つ。 まず1つ目は「滑らかさ」。次に「黒さ」そして「乾燥性」、「インクの逆流防止」でした。
インクの開発です。私はもともとインクの開発が専門なので、まずそこから取り掛かりました。 ほとんどの油性ボールペンは同じ成分…同じ溶剤を使用しているというのは先ほどお話ししましたが、 私は油性ボールペンの書き味だけでなく、使われている溶剤の匂いも非常に苦手だったので、まずこの溶剤を変えてやろうと考えました。 そして溶剤を変えたのに合わせ、染料など、全ての配合をイチから作り直しました。
はい。 全く新しい商品であり、発売してから日も浅く、今後何があるかわからないということで 非常に暑い赤道直下や非常に寒い高緯度地域といった過酷な環境に保管して耐久性を調べています。 今のところ問題は見つかっていませんね。 先日掃除をしていたら3年くらい前の試作品が偶然出てきたのですが、そちらも問題なく筆記できました。
vol.89 三菱鉛筆(2)
オピ研「三菱鉛筆」BBS