ここ十数年ほどでおでんの具や味、食べ方が非常に多彩になり、おでんのイメージが変わってきたのです。直接的かはわからないですが、これが理由の一つではないかと思います。
90年代半ばより前は、おでん屋さんというと老舗のおでん店とか屋台とか赤ちょうちんのイメージだったのですが、都内のオシャレなおでん屋さんが話題になったりして、ちょっとおでんのイメージが変わったんです。それまでおでん屋さんは男性の聖域と思われがちで、トイレも共同、というところが多かったのに、増えてきた女性客への配慮からおでん屋さんがトイレを改築した、とニュースになったほどです。
90年代後半に、銀座のおでん屋さんが「野菜おでん」という、文字どおり野菜を使ったおでんを出したのをきっかけに、変わった具を使ったおでんのブームがやってきました。 また、静岡や名古屋、青森など、地方のおでんが注目を浴びるようになり、味噌をつけたり、それまで一部地域で食べられているだけだった具が全国区になったりしました。牛すじやちくわぶは今や全国区のおでんタネですが、もともとは牛すじは関西圏のもの、ちくわぶは東京など関東圏ものですからね。
地方おでんには紀文でも注目していて、「黒はんぺん」など、地方の特徴的なおでんの具や、地方のおでんが手軽に楽しめるおでんセットを発売しています。 今年も、「地方おでんシリーズ」として「名古屋風 味噌煮込みおでん」を発売したのですが、今、名古屋の食べ物の人気が高まっているということもあり、非常に好評です。
はい。そうです。 だし汁で作るおでんが一般的ですが、最近では、西洋おでん、韓国おでん、豆乳おでんなど、様々な味のおでんが楽しまれています。 今「おでん」の幅はすごく広いんですよ。どんな具でもいいし、どんな味でもいい。思い思いに作って楽しむことができるのです。
はい。さらに、ここ二、三年では「食べ方」の幅も広がってきていています。例えば、一昨年くらいに秋葉原発で大ブームになったおでん缶(※紀文からは発売していません)など。「冬の料理」にとどまらず、一年を通して楽しめるものになりつつあります。紀文でも一昨年夏には「鯛だしおでん」という冷たいおでんを出しました。当時、温かい料理を冷やして食べるブームがあり、その流れを汲んで開発しました。昨年はNHKさんで放映されたりして、お客様からも好評でした。「冷やすんだ(笑)」なんて、びっくりしつつ楽しんでいただけたようです。
紀文のサイト内では春夏秋冬、それぞれの季節にぴったりのおでんレシピを公開していますので、参考にして楽しんでいただけると嬉しいです。他には現代風おでんなど、ユニークなおでんのレシピもありますので。
おでんには本当に幅広い楽しみ方があります。普通のおでんもおいしいですが、たまにはちょっと冒険して、自分なりの新しい楽しみ方を見つけて欲しいですね。
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