「アミノ酸」という言葉が消費者の方の目にも触れるようになったのは比較的最近のことだと思うのですが、味の素ではもう100年近くもアミノ酸についての研究を進めており、医療分野も含めた様々な製品を作っています。 社名になっている「味の素」も、実はグルタミン酸といううま味成分を持つアミノ酸を使ったものなんですよ。
アミノ酸とは、たんぱく質がどんどん分解されていった後の、一番小さな単位の物質です。ヒトのカラダの約20%がたんぱく質でできていて、筋肉、皮膚、血液、内臓、毛髪、爪などを形成しています。 たんぱく質を食品から摂っても、そのままではカラダは吸収することはできず、栄養として利用するためにはアミノ酸の段階まで分解される必要があります。 たんぱく質をお肉などから摂って…アミノ酸まで分解するには約3時間くらいかかりますが、アミノ酸を直接取り込んだ場合は、摂取してから30分くらいですぐに栄養として利用できます。 これが、たんぱく質とアミノ酸の大きな違いです。
アミノ酸とひと口に言っても、20ほどの種類があり、特徴もそれぞれ違います。 「アミノバイタル」に使われている主なアミノ酸の一つが「BCAA(分岐鎖アミノ酸)」という総称で呼ばれている三種のアミノ酸…バリン・ロイシン・イソロイシンです。 私達が活動するとき、主なエネルギー源となるのは糖質(炭水化物)、たんぱく質と脂肪です。 しかし、激しい運動を行うとカラダに貯蔵されている栄養素だけでは補いきれなくなる場合があります。そういった際にエネルギー源として利用されるのが、筋肉に多く含まれているアミノ酸「BCAA」です。 BCAAは、自ら運動時のエネルギーと源となって、筋肉をサポートし、長時間にわたってスポーツをする場合などの助けとなってくれるのです。
BCAAは運動時のエネルギー源となるほかにも、医療用など様々なシーンで使われています。 「アミノバイタル」を発売した背景には、こういった健康に役立つアミノ酸について、もっと人々に知ってもらいたい、もっと身近な場面で使って役立ててもらいたい、そんな思いもありました。「アミノバイタル」を発売したのは95年。まだアミノ酸という言葉自体、ほとんど知られていない頃です。 「いきなり一般の方向けに発売しても、アミノ酸の知名度もないし理解もないという中では、みんな使ってくれないだろう。まずは一番アミノ酸を必要としている人たちに使ってもらおう」 そう考え、もっともカラダを酷使しているトップアスリートの方たち向けに製品を開発することにしたのです。
やはり味ですね。 アミノ酸の中には、商品「味の素」のモトになっているグルタミン酸のようにおいしいものも多いんですが、 「アミノバイタル」の主成分であるBCAAはまずいアミノ酸の代表格(笑)、BCAAってとにかく信じられないくらい苦いんですよ。 ですが、製品については甘味料やフレーバーで調整し、発売後も何度も何度も改良を加えています。今年の七月にも改良して、さらに飲みやすくなりました。
すごいですよ。勇気があるならなめてみますか?(笑) ただ、以前競走馬にBCAAのかかった飼料を食べさせるという実験をしたとき、普段だったら大して興味も示さない馬達が、練習した後にはその飼料をばくばくたべるということがわかったんです。その時に「カラダが必要だってわかれば、多少苦くても飲んでもらえるかなぁ」とは思いました。 まぁそうは言っても、食品メーカーでもある味の素の誇りにかけて、あんまり「まずい!」っていうものは出せないんですけどね。日夜改良中です。
コンディショニング用のスポーツサプリメントは、ほとんどなかったようですよ。ですから、皆さんとても喜び、感謝の声を沢山いただいたと聞いています。 ただ、自分だけの秘密兵器にしたいという方が多く、ライバルには渡したくない!「他の選手には紹介しないで」とお願いされてしまったりもしたようです。なので、口コミだけではそんなに大きくは広まりませんでしたね(笑)。みなさんシビアな勝負の世界に生きてらっしゃいますから。 あとは、スポーツ大会などでもサンプリングさせていただいて、一般の方からも「楽になった」「調子が上がった」といったお声をいただいていました。
はい。発売した当初はアミノ酸の知名度がほとんどないこともあってなかなか売れず、つらく苦しい時期だったのですが、多くのお客様がくださった声から「いい商品だ」ということは確信していました。 その確信と、使っていただいた皆さんからの感謝や感動の声があったからこそ、つらかった時期を乗り越えて、今の「アミノバイタル」があるのだと思っています。
オピ研「味の素」BBS