子供の頃、ヤクルトのおばさんがやってくるのをいつも楽しみにしていた人も多いのでは? 美味しくて健康によい。ヤクルトは大人にも子供にも愛されている健康飲料です。
今回のオピ研で訪れたのは「ヤクルト」さん。 おなじみ「ヤクルト」の歴史や商品の秘密について、 はたまた、意外と知らない(?!)ヤクルト菌(L.カゼイ・シロタ株)の働きについて、 改めてお話を伺ってきました! ▼今回お話を聞かせてくれたのは こちらの方です。 株式会社ヤクルト本社 広報室係長 笹岡 勇さん
今の若い方たちにとってはそうですね。子供の頃からおなじみの存在となっていると思います。
ヤクルトは1933年(昭和8年)に、大学の研究室で生まれました。ヤクルトの父の名前は代田稔。当時京都帝国大学の医学博士でした。
ヤクルトが誕生した昭和の始め頃、日本はまだ貧しく、人々の栄養状態はけっして良いものではありませんでした。しかも今ほど医学も発達していなかったため、今なら薬で簡単に治るような病気でも、命を落してしまう人が少なくありませんでした。 代田の出身地も貧しい農村。人々の栄養状態も芳しいものではなく、代田は子供の頃から、抵抗力のない老人や子供達が命を落していくのを何度も目の当たりにしていました。 また、代田が医師となったあとも、赤痢やチフスといった伝染病で命を落す人が後を立ちませんでした。栄養状態が良くない上、当時の医学ではそれらを治療することはできなかったのです。
そういった状況の中、代田は「病気にかかってからでは治す方法がないのなら、病気にならない、健康な体を作ることが重要だ」と考えるようになっていきました。 「貧しい人も豊かな人も、等しく健康に」この想いを形にしたのが「ヤクルト」なのです。
健康な体を作るために、代田は人の体に有益な菌を利用することを考えました。 乳酸菌、納豆菌、酪酸菌、カビ、酵母菌・・・ありとあらゆる菌を調べていき、代田は乳酸菌にたどりつきました。乳酸菌は人のおなかの中で悪い菌を退治してくれる善玉菌です。
乳酸菌とひとことでいっても、たくさんの種類があります。代田は乳酸菌の中でも特に強そうなものを強化培養することを考えました。それを飲んで腸に取り入れ、体の中から健康を守らせよう、ということです。
何年に及ぶ研究を経て、1930年(昭和5年)、代田はついに強化培養した乳酸菌の培養に成功しました。その乳酸菌の名前は「L.カゼイ・シロタ株」。これこそが、ヤクルトに使用されている菌なのです。
飲み物の「ヤクルト」は、L.カゼイ・シロタ株の発見から3年後、1933年(昭和8年)に生まれました。「ヤクルト」という名前は、エスペラント語でヨーグルトと言う意味の言葉をもとにしてつけられたものです。
薬にしなかった理由はふたつあります。 ひとつは、薬にしてしまうと値段が高くなってしまい、貧しい人には買えなくなってしまうため。 そしてもうひとつは、日々の生活の中で健康になっていくことが大切だ、と考えたためです。
ヤクルトの誕生から二年経った1935年(昭和10年)、代田の想いに賛同する人々たちが集まり、福岡に「代田保護菌普及会」が誕生しました。これがヤクルト販売組織のはじまりです。 その後、戦争で原料が手に入らず製造中止に追い込まれたりということもあったものの、代田は仲間達と共にヤクルトを作りつづけ、次第に全国各地にヤクルトが広がっていきました。
昭和30年に本社を設立した際に味や規格を統一。昭和43年には現在と同じプラスチック容器のヤクルトを発売しました。 今では日本全国のみならず、世界中で同じ味、同じパッケージの「ヤクルト」が飲まれています。
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