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vol.65:コクヨS&T(1) 2006.08.15

ペン…えんぴつ…消しゴムにはさみ、のりにカッター、ステープラー…いくらコンピューターが普及しても、文房具の出番がなくなることはありません。
今回オピ研で訪れたのは、「オピモニ」などでも何度か商品を取り上げている 文房具メーカーのコクヨS&Tさん。
オピモニで取り上げた「ドットライナー」「カドケシ」をはじめとして、コクヨS&Tさんが力を入れているというユニバーサルデザインなど、“人に優しい文房具作り”について、お話を伺ってきました。
お話を聞かせてくれたのはコチラの方、
コクヨS&T株式会社 事業戦略部
プロモーショングループ 水谷さんです。

コクヨS&T株式会社 事業戦略部 プロモーショングループ 水谷さん

まずはオピモニでも取り上げた「ドットライナー」シリーズについて聞かせてください。
こちらはどんな商品なのですか?

「ドットライナー」(上:しっかり貼るタイプ/下:貼ってはがせるタイプ)
「ドットライナー」
(上:しっかり貼るタイプ/下:貼ってはがせるタイプ)
「ドットライナー」シリーズの一番大きな特徴は、テープの粘着面がドット状になっているという点です。
テープ一面に糊がついている従来のテープのりの場合、どうしても、のりが引っ張られてしまったりして最後がうまく切れなかったりするのですが、「ドットライナー」は、一つ一つの粘着面が独立しているのでのり切れがよく、綺麗に貼ることができるんです。

なぜ、のりをドットにしようと思いついたのでしょう。

最初から「テープの粘着面をドットに」と思っていたわけではなく、「テープの粘着部分を分断してパターン化しよう」というのが最初の思いつきでした。従来のテープのりがうまく切れないのは、柔らかな粘着面が境目なく繋がっているためです。
それならば最初から粘着面を切ってしまおう。テープの粘着面をパターン化してしまおう。そう考えたんです。
この「パターン化する」というアイディア自体はすぐに思いついたのですが大変だったのはそこからで…、「ドットライナー」が完成するまでには、およそ3年の月日を費やしています。

どんな点に苦労なさいましたか?

このように、のりが細かい網点になっている。
このように、のりが細かい網点になっている。
開発の中で一番苦労したのは、パターンを綺麗に出すということでした。先ほども言いましたが、最初からドットにしようと思っていたわけではなく、四角など、さまざまなパターンの柄を作って実験しました。
試作の中にはアルファベット柄なんかもあったんですよ。とはいえそれは、製品化候補としての試作ではなく、どんな形状・面積が適しているのかを実験するために作ったものだったんですが。
全部で20種類以上の試作を作り、その中から、一番綺麗にパターンが出るということで、最終的にドット柄に決定しました。
ちなみに、実はパターンを出すというだけならそれほど難しくはなくて、実際、最初のほうの試作で結構簡単にできたんですよ。でも、作りたての段階では綺麗にパターンが出ているのに、時間が経つとのりがとけて形が崩れてしまうんです。パターンの形状が長時間もたないんですよ。そういう失敗が何度も何度もありました。
失敗する たびにパターンの大きさを変え、のりを変え、セパレーター(テープのシート部分のこと)を変えて…という試行錯誤の繰り返し。あまりに失敗が重なったので、いったん試作で綺麗にパターンが出ても、開発者は常に、崩れるのではないかと慎重になっていたようです。
「ドットライナーミニ」 薄く小さく、詰め替えではなく使いきりタイプ。(上:しっかり貼るタイプ/下:貼ってはがせるタイプ)
「ドットライナーミニ」
薄く小さく、詰め替えではなく使いきりタイプ。
(上:しっかり貼るタイプ/下:貼ってはがせるタイプ)
あとは、粘着力の面でも苦労しました。のりの粘着力は粘着面の面積に比例するのですが、ドットライナーはパターンになっているので普通のテープのりよりも面積が狭く、当然、その分粘着力も落ちてしまうんです。かといって、パターンの面積を大きくすれば、今度はのり切れが悪くなってしまう。
両方を実現するためのバランスをとるのが大変でした。
試行錯誤を繰り返し、厚みを持たせても崩れないドットライナー専用ののりを開発し、ひとつのドットを分厚くすることで、面積の小ささをカバーしました。
この厚みについてもやはり試作、実験、試作…。
「ドットライナー」の開発は、全てがこういったトライアンドエラーの繰り返しでした。
開発にこんなに時間がかかるのは、当社ではとても珍しいことなんですけどね。それだけ大変だったんです。
ちなみに、「ドットライナーホールド」も「ドットライナー」の開発当初から企画があり、同時進行で開発を進めていたんですよ。「ドットライナー」の開発期間は3年でしたが、「ドットライナーホールド」は、企画から発売まで4年かかってしまいました…。

"プラス1年" 、その時間はどんなことに費やしたのでしょうか。

業界初の“挟んで使う”のり。「ドットライナーホールド」
業界初の“挟んで使う”のり。「ドットライナーホールド」"
「ドットライナー」で苦労したのはテープそのもののケミカルな部分だったのですが、「ホールド」は、メカニカルな部分を組み立てるのが大変でした。この二つは、同じのりを使ってはいるものの、中の機構は全然違うんです。
例えば、テープが巻いてあるリール部分の位置ひとつとっても、「ドットライナー」はにぎりやすさを重視して後ろについていますが「ドットライナーホールド」は前についています。それだけでなく、テープ自体の巻き方向(粘着部分のついている方向)も、この二つは逆。
「ホールド」は、「挟んで使う」という目的に合わせてイチから機構を組みなおしているんです。
右が「ドットライナー」、左が「ホールド」 のりのレフィルを外すとその機構の違いがよくわかる。
右が「ドットライナー」、左が「ホールド」 
のりのレフィルを外すとその機構の違いがよくわかる。
「ホールド」の開発も「ドットライナー」と同様、試作と実験、失敗と成功の繰り返しでした。
ある程度完成した段階でのテストで「まっすぐに引けない」という問題が判明したりして…あせりましたね。結局そのトラブルはローラーを少し内側に向けることで解決したのですが。
「ホールド」の開発では、こういったギアの型や組み方などの細かい調整がすごく多かったんですよ。

どちらも開発では苦労されたのですね。
ところで、「ホールド」の"挟んで使う"という発想はどこから来たものなんですか?

挟んで引くだけで綺麗にのり付けができるので、机や手を汚すことが無い。封筒ののり付けに最適。
挟んで引くだけで綺麗にのり付けができるので、机や手を汚すことが無い。封筒ののり付けに最適。
「のりを宙に浮かせて貼る」というアイディア自体は、実はずっと以前からあったんです。
のりを使用する際に一番困るのは、やはり手や机が汚れてしまうことですので、机がなくても使えるのりを作れないかということはずっと考えていました。
ただ、従来の水のり、スティックのり、テープのりでそれを実現するのは難しいことでした。のり切れが悪いからです。
「ドットライナー」の企画が出てきたときに、これならば挟んで使うタイプを作れるのではないかということになり、同時に企画がスタートしたんです。

発売後のお客様の反応はいかがでしたか?

色々な反応をいただいていますが、中でも一番嬉しかったのは、あるホームページで、視覚に不自由のある方が「挟んで引くだけだから、端の方まで綺麗に塗れる」と「ホールド」を紹介してくださったことですね。
コクヨではユニバーサルデザインに力を入れているんですが、正直、この商品はそういったことを目的に作り始めたわけではなかったので、この反応は予想しておらず、驚いたのと同時にとても嬉しかったですね。
開発者は、苦労して開発したかいがあった、と言っております。
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サウスポさん  30代女性  2015/03/27 2:28:16
ドットライナーホールドは右利き用です。明記してください。

倉さん  10代女性  2006/09/01 21:27:54
プニョプニョピン可愛い!けれど、収納時場所をとりそう・・・。
軽い力で使える穴あけパンチはどのくらい一度に開けられるのでしょう?
カスタネットはさみは、小学生以下の子に使わせるのは危険かもしれません(わざと遊びそう;)

yさん  40代女性  2006/09/01 10:32:04
カスタネットはさみ、便利かも

ねむたいさん  20代女性  2006/08/29 13:11:20
ニョプニョピンかわいい〜

みみさん  10代女性  2006/08/23 10:03:30
この消しゴム面白い形していますよね〜!
文字を消すのに便利で重宝しています!

みつまさん  30代女性  2006/08/17 10:45:37
とても素晴らしいアイデアだと思ってます。
まだ使う機会がないのですが、ぜひとも購入したいですね。
こういう文具って大好きです。

kさん  10代女性  2006/08/16 23:54:13
友達が持ってて欲しいなー、と思っていたところでした。

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