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vol.54:キユーピー(2) 〜80周年、マヨネーズの歴史 後半 2005.11.08

発売当初のお客様の反応はいかがでしたか?


発売当時の「キユーピーマヨネーズ」
瓶入126gが50銭。
当時のハガキ一枚が一銭五厘であったことと比較すると、
現代の価格ではおよそ1700円弱!高級品だ。
【後藤】発売当初はマヨネーズ自体が見慣れないものだったので、びん付け油(整髪料)と間違って髪に塗ってしまった…なんていうエピソードもありました。

【吉岡】当時は100gと小さな壜に入っていたので、ちょうどびん付け油に似ていたんですよね。「マヨネーズ」という言葉すらほとんど知られておらず、「調味料」という認識もなかったので、まず、マヨネーズという存在を知ってもらうために、高価な蟹缶とキユーピーマヨネーズを一緒に食べてもらうという試食販売を店頭で行ったりと、かなり苦労したようです。
当時のマヨネーズはかなりの高級品で、三越などの百貨店で販売されていました。というのも、マヨネーズの原料である「卵と油とお酢」というのが、当時としてはかなり高価な材料だったからです。

【後藤】昔、卵といえば風邪を引いたりしたときなどの栄養が必要なときにしか食べられない高価なものでした。キユーピーマヨネーズが出たのはそれよりもっと前の、卵が本当に貴重な時代だったんです。
当時のマヨネーズは100gと128gで、今の500gのマヨネーズと比べると、サイズは五分の一ですが、値段は当時の物価水準にして、現在の5倍から6倍くらい。それぐらい高価なものだったんですね。

当時のキユーピーマヨネーズと、今のキユーピーマヨネーズでは、味や成分に違いはありますか?



瓶入りマヨネーズに貼られているラベル。
上が1925年のもの、下が現代のもの。
【後藤】時代と共に生活環境もお客様の味覚も変わりますので、長い年月の間に、風味は実は何回も変えています。当時は缶詰やお肉にも合うように開発されたものでしたが、今のマヨネーズは「生野菜を食べる」ということに焦点を合わせています。といっても、一気にレシピをかえてしまうとキユーピーマヨネーズの味ではなくなってしまいますので、何回も少しずつリニューアルして変化させていったのが、今の風味です。当時のキユーピーマヨネーズは、カラシやお酢が今よりも多めに入っており、缶詰やお肉にもよく合う、濃くて辛みのある味付けでした。からしや食塩などの調味料や香辛料の種類や分量といった風味は変化していますが、基本は卵とお酢と植物油ということで、成分的には大きな変化はありません。

【吉岡】80周年の記念に50年前くらいのレシピで実際に作ってみたら、随分塩辛いというか濃く感じました。ひとつひとつは小さな、ゆっくりとした変化なのですが、50年も経つと「こんなに変わったんだね」という味になるんです。

【後藤】食生活というのは少しずつ変わっていきますし、それに対応して人の味覚もかわっていきます。それに合わせていかないと、いつまでも新鮮な味ではいられないと考えていますので、これからも日々研究を続けていきます。キユーピーのマヨネーズを買っていただいているお客さまがいる限り、味のゴールはありませんね。

発売されてから、今までで、人々の味覚にはどんな変化がありましたか?


1925年当時からずっと続いている新聞広告
(上から1925年、1940年、そして現在)
今も毎月最終日曜版に出されている
【後藤】日本にはもともと、生野菜を食べるという習慣はありませんでしたが、大戦後、生野菜をサラダとして食べる習慣が段々と普及しました。さらにそこから、サラダ以外の用途にもマヨネーズが使用されるようになって、用途が広がるにつれてマヨネーズの生産量も伸びていきました。

私たちの会社では、定期的にどんなマヨネーズの味が好まれるのかといったことを一般に調査しているのですが、ここ10年くらいで、やわらかな酸味のものがいいという意見が少しずつ増えてきています。
だからといって完全に味を変えてしまうとキユーピーマヨネーズではなくなってしまいますので、後味を少し変えてみたり、全体のコク味を少し変えてみたりと、少しずつ差をつけたものをいくつも作ってみて検討しています。こうやって、消費者の方々の声をマヨネーズの味に反映させています。
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