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vol.51:日清オイリオ(2) 2005.8.30

体に脂肪がつきにくい『ヘルシーリセッタ』はどのように開発されたのでしょうか?


日清オイリオの様々な製品
実は私たちは『ヘルシーリセッタ』よりも10年くらい前からずっと中鎖脂肪酸の研究をしているんです。

その中で病院用に『レナケアー MCT(*1)パウダー ノンプロテイン』という商品を既に開発していました。これは、エネルギーになりやすい中鎖脂肪酸入りの油を摂取することで、手術後などで体力の弱っている方へのエネルギー補給を目的に流動食や治療食にあたり前のように使われてきました。

こうした治療食としての実績を一般の商品としても価値あるものに変えられないか、日清オイリオが扱ってきた油に変える工夫ができないか、そんな発想から、商品の開発がスタートしました。

また、今は少子高齢の時代と言われています。今まで2006年から日本は本格的な少子高齢時代を迎えるとなっていた傾向がさらに早くなってきたという新聞記事もみられます。
我々メーカーとしましては、少子高齢の本格化に備えて、それに対応する商品を早めに仕掛けていきたいという思いもありまして、特定保健用食品の認可が2002年の12月に下りてからすぐの2003年の1月20日に、『ヘルシーリセッタ』を発売しました。
*1(MCT=Medium Chain Triglyceride=中鎖脂肪酸の英語表記のこと)

商品として発売するにあたって一番苦労したこと、大変だったことは何ですか?


パンフレットに掲載されているグラフの一つ
「体脂肪量の減少量」についてのグラフ
他にも体重やウエストサイズに関するグラフなどが掲載されている。
『ヘルシーリセッタ』のパンフレットには、グラフが載っていまして、こちらには、体脂肪や内臓脂肪、体重が減った、なんていうデータが解りやすく書いてあるのですが、実はこのデータを取るのが非常に大変でした。

特定保健用食品の許可を取るには明確なデータに基づいて有効性が保証されていなければならないのですが、「中鎖脂肪酸」はそれまでに許可されたことのない初めての成分でした。

プロジェクトの協力をお願いしていた外部の大学の教授からも「許可を受けるのは相当ハードルが高いでしょう。日清オイリオさん、相当な覚悟が要りますよ」とプロジェクト当初からご指摘をいただいていました。ですから、考えられる限りの準備を行い、キチンとした試験環境が維持できるよう工夫しました。
私たちが行った試験(データ取り)は、被験者の方々に冷凍のお弁当を解凍して一定期間食べ続けていただき通常の油と中鎖脂肪酸を使った油を使ったものとを摂取比較して、結果で有効性を証明するというものでしたから、被験者の方には一食ごとに同じ食事をとっていただかなくてはなりませんでした。その管理がとても大変でしたね。久里浜にある研究所に冷凍弁当の宅急便専門部隊があって、そこからあちこちに冷凍弁当を送るのですが、中にはサラリーマンの方もいらっしゃいますから、出張先まで冷凍弁当を届けたり解凍するための電子レンジまで送ったりしたこともありました。

『ヘルシーリセッタ』は最近話題になっている"トクホ"だったんですね。
ではその『ヘルシーリセッタ』の特徴である「体に脂肪がつきにくい」ということはどういうことでしょうか?

『ヘルシーリセッタ』が「体に脂肪がつきにくい」のは、「中鎖脂肪酸」という成分が含まれているからです。
この「中鎖脂肪酸」には「体に入ると分解されやすい・エネルギーになりやすい」という面白い働きがあるんです。

普通の油の場合ですと、小腸から吸収された後、リンパ管を経由して静脈に入り、いろんな組織に運ばれ、余ったものが脂肪となってたまります。
ところが中鎖脂肪酸の場合は門脈という静脈を通った後、肝臓ですぐに分解されやすい。つまりエネルギーになりやすいんです。

今配布されているパンフレットは、
当時の苦労の賜物
こんなこともありましたね。
被験者がお父さんの場合ですが、家族が普通の食事を食べている中、お父さんは細々とさみしそうに一人だけお弁当を食べなければなりません。

その姿を見かねた奥様から「主人が一人で食べているのを見るのは忍びない。家族も同じものを食べたいので家族の分も送ってくれませんか?」というお電話をいただいて冷凍弁当を家族分送ったことがありました。

そんなこんなで、いろいろと大変なことはあったのですが、なんとか、きちっとした試験環境を維持することができました。こうした研究所メンバーの血のにじむような努力や外部の先生方のご協力のおかげで厚生労働省の審査は、最短で通過することができました。
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