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vol.46:太陽油脂(4)〜石けんシャンプーの取り組み 2005.07.12

石けんシャンプーの良さについて伺ってきましたが、自治体ぐるみで石けんシャンプーの取り組みをされているところもあるそうですね。


北海道厚岸町で開かれた「厚岸町環境フォーラム」のようす。
町の環境への取り組みは、新聞などでも取り上げられた。
はい、北海道の厚岸(あつけし)という所なのですが、ここはかつて牡蠣の日本一の産地でした。
ところが十数年前に牡蠣が全滅してしまったんです。原因の一つは山の木を切ってしまったため保水力が落ちたり葉っぱが落ちなくなったりして、環境が変わってしまったことで、もう一つのは川の上流で使われていた合成洗剤が海に大量に流れていたためです。そのためそこに住んでいた牡蠣がみんな死んでしまったんです。

そこで漁師さんは山に木を植えにいって山を再生し、町の議会に「合成洗剤を使うのをやめよう」と提案したんです。

町ぐるみで環境保全にとりくんでいる厚木市町では、
セブンイレブンで「パックスナチュロン」が買える。
厚岸には漁師だけではなく、牡蠣を加工している人、配達している人といった牡蠣に関わる仕事に就いている人が半分くらいいるので、牡蠣が採れなくなると町の半分が失業してしまいます。

そのため町長さんも漁師の提案を承認して、予算をとって石けんに補助金を出すようなりました。石けんを買った人には25%、売った人には5%補助金を出して、合成洗剤を石けんに変えていったんです。

また、 毎年植林活動をしたり、「これは本物の石けんです」といった証明を出して町ぐるみ・村ぐるみで取り組んでいったところ、山も海も元に戻って牡蠣が復活するようになったんです。

五頭温泉郷オリジナルのラベルが貼られた
パックスナチュロンシャンプー
他にも様々な温泉郷・施設が
環境のことを考えて石けんシャンプーを取り入れている。
他にもコシヒカリの産地、新潟県の笹神村でも石けんシャンプーの取り組みがあります。ここでは「無農薬のコシヒカリ」を謳ってお米を生産してきたのですが、実際には上流から汚れた水が流れていて田んぼの水が綺麗ではないことがわかりました。

これでは農薬を使っていなくても、有機米・無農薬米とは言えないのではということで、農家の方たちが上流の五頭温泉郷に申し入れをしました。
そこで女将さんたちが集まって勉強をしたところ、それまで使っていたシャンプーやボディソープには有害な成分が入っているということがわかり、温泉で使っているシャンプーやボディソープを全部石けんシャンプー・ボディソープに変えたんです。

出湯温泉街の五頭山登山口の
出湯共同露天風呂
新潟に旅行の際にはぜひどうぞ。
すると、段々と水が綺麗になって、お米は本当の有機米になりました。温泉の方はどうなったかというと、旅館では今までよりも若干高い石けんシャンプーを使うので経費は増えたのですが、その代わりに蛍が戻ってきたのです。今までは水が汚かったので、蛍もめだかも死んでしまっていたのですが、蛍が戻って「私たちの旅館に来れば夏は蛍が見られますよ」と宣伝したところ、お客さんが5割も増えたそうです。

石けんシャンプーを使うようになって、農家の方も、温泉街の方も、温泉街に来るお客さんも、お米を食べる方にとってもみんなに嬉しい結果となったのです。

太陽油脂の屋上にある、
太陽光発電用のソーラーパネル
一つは成分・原料を良く見ようということです。食べ物は原料を見る習慣があると思いますが、化粧品やシャンプーはブランドしか見ないのではないでしょうか。見てもわからない物もあると思いますが、見てもわからない物が入っているものを使っていいのか、という疑問を持つということが必要ではないかと思います。またわからないなりにも、じっと見ているとわかってくるものもあります。そこを批判的に見る習慣がないと本当のことはなかなか見抜けません。

最近では小学校・中学校の総合学習という科目の環境教育のおかげでお子さんたちがこうしたことを理解してくれるようになってきているんです。その時に石けんを使えば環境に良いという話が出るので、私もお話をしにあっちこっちへ行っています。

国でも情報を集めて有害化学物質354品目を指定し、これを使った人は報告書を提出するよう義務づける「化学物質管理法」という法律を作りました。ですから有害な物質を使っている工場や担当者を国は把握しているんです。

また企業だけではなく家庭に向けても、洗濯や台所の洗い物から6万トンも有害物質が出ているのを減らそうということで、冊子を作って啓蒙したりしています。ちなみに太陽油脂の工場は屋上で太陽光発電をして、それでまかなえない分は天然ガスを燃やして自家発電をしているんですよ。

そうだったんですか。私を含め生活者が知らないことが本当に多いですね。

そうですね、でも国もここまで取り組みをしているんですよ。私も講演などで石けんシャンプーについてお話をしたりするのですが、それでは話をした周辺にしか伝わりません。ですから全国的にネットワークを作ったりして石けんの良さをみなさんに伝えていければと思っています。そういうことができるともっともっと良くなっていくと思います。

今日は色々なことを学びました。ありがとうございました!

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