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vol.38:ヤマト(2)〜2005.2.3

腐る糊から腐らない糊へ

ヤマトさんというと、「糊」の会社ですよね。

ヤマト糊(デンプン糊) ボトルタイプ
ヤマト糊(デンプン糊) ボトルタイプ
【宿谷】はい、『アラビックヤマト』や『ヤマト糊』のヤマト株式会社です。
糊をはじめとする事務用品はもちろん、現在はホビー・クラフト商品や文具以外の工業用品まで、接着粘着に関する商品を幅広く取り扱っております。

先ほど、「糊」の会社ですよね?とご質問をいただきましたが『ヤマト糊』の歴史は長く明治にさかのぼります。
今では保存が利く糊が当たり前ですが、天然の素材で作っていた昔のでんぷん糊はすぐに腐ってしまうという問題がありました。
そこで、1899年(明治32年)に保存の利く糊を開発し、『ヤマト糊』が誕生しました。

腐らない保存の利く糊を作ったのは当時東京の両国で薪炭商(しんたんしょう)を営んでいた木内弥吉です。
木内は炭等の小分け販売用の袋貼りに糊を使っていたのですが、糊がすぐに腐ってしまうので困っていました。
そこで木内弥吉は 防腐剤と香料を使うことで保存の利く、香りの良い糊を完成させました。これがヤマト糊の始まりです。
この時に 「商売が当たるように、丸的に矢が当たる、矢的(ヤマト)」から“ヤマト糊”と命名したんですよ。

【関根】当時の糊はご飯粒を水で薄めたようなものですから、夏場などはすぐに腐ってしまいました。
ですからその都度自分で作るか、糊売りから使う分だけを量り売りで買わなければなりませんでした。そんな時代に腐らない糊というのはとても画期的なものだったんですよ。

アラビック?ヤマト?

そのヤマト糊が現在ヤマトさんから発売されているでんぷん糊の元なんですね。
他にもヤマトさんの定番商品といえば、液状のりの『アラビックヤマト』がありますよね。

アラビックヤマト スタンダードアラビックヤマト ツイン
左:スタンダード(50ml)  右:ツイン(50ml)
アラビックヤマト さかだちアラビックヤマト エル
左:さかだち(60ml) 右:エル(70ml)
【宿谷】『アラビックヤマト』は1975年に発売されたので今年でちょうど30周年になります。発売からずっと液状のりのシェアNo.1です。

"アラビック"の名前の由来はといいますと… 戦前、アラビアゴムの木の樹脂から作られた"アラビアのり"という液状のりがごく一部で消費されていました。
手を汚さずに塗ることができる利便性の高いものでした。
しかし、価格が非常に高価でそのうえ手に入りにくかったんです。
そこで、手を汚さずに塗れる良い点と安価で性能のよい合成樹脂の糊の良さを合わせて生まれたのが『アラビックヤマト』です。

この『アラビックヤマト』を発売するにあたって、糊の塗り口は、アラビアのりの容器に使用されていた海綿体から特殊スポンジキャップに変更。糊の浸透圧とのバランスや均一ですべらかな塗り味、品質にこだわったため開発には3年もかかったと聞いております。

3年間もこだわった結果がロングセラーの秘訣なんでしょうね。

アラビックロングアラビックヤマト 補充用
左:ロング(50ml)  右:補充用(400ml)
【宿谷】もちろん、それも一つだと思いますが、常にお客様のニーズに応える製品作りを日々、改善改良を重ね続けてきていることではないでしょうか。例えば引き出しの中や机の上で転がらないようにした『エル』、容器を捨てるのはもったいないというお声から生まれた『補充用』などラインアップを拡充し良質なものをご提供してきたからだと思います。

【関根】今ではエコにも配慮した商品も発売しており、容器には焼却しても有毒ガスを発生させない再生素材を使っています。
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