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vol.35:ミズノ(2) 2004.12.23

発熱する繊維

アスリートやオリンピックについてのお話を伺いましたが(第1回参照)
今度は一般の人にも使えるミズノさんの製品についてお聞きします。
これから迎える寒い冬にぴったりの製品があると伺ったのですが…

ブレスサーモ(繊維)
ブレスサーモ(繊維)
【古山】発熱する素材『ブレスサーモ』ですね。
これは着ると暖かく感じる素材です。
このブレスサーモが登場したのは今からちょうど10年前の1994年リレハンメルオリンピックの時です。
日本代表のスキーウェアの中綿に使用されていました。
百聞は一見にしかずと言いますから、まずは体験していただきましょう。 この繊維が『ブレスサーモ』です。これに汗の代わりである水を吹き付けます。そして握ってみてください。

(ニギニギ)…おおっ、暖かくなってきました!すごいですね!!

発熱する仕組み
発熱する仕組み
【古山】これは100%ブレスサーモの繊維なのでかなり熱くなります。
原綿に水を吹きかけてそれだけの熱が出せるのはブレスサーモだけだと思います。
原綿だけでは熱くなりすぎてしまうくらいですから南極や高い山に登るときは多めの30%、日本の冬であれば12%に、など商品では目的に応じて3タイプに混合しています。

どうして暖かくなるか不思議ですよね。 これは動物と同じ原理です。
哺乳類や鳥類は雨に濡れたりすると体温を下げないように毛がその水分を吸って熱を出す「吸湿発熱」をします。
同じように人間の汗を水分としてブレスサーモが吸収し、発熱します。
人間は実感がなくても常に汗をかいているのでじっとしていても暖かく感じます。着ると体感温度で2℃ほど暖かく感じますよ。

偶然がひらめきを生んだ

不思議な素材ですね。一体どのように開発されたのでしょうか?

ジャパンモデル ミドラーダウン
ジャパンモデル ミドラーダウン
【木水】 私たちは素材メーカーさんから「こういう素材ができました、ミズノの製品に使いませんか?」とよくご提案をいただきます。
ある時いつものように提案していただいていたら、たまたまお茶がこぼれてサンプルの上にかかってしまったんです。
「ああ、大変っ!」となってしまったのですが、その時にサンプルが水を吸って膨張していることに気が付きました。膨張するということは水の分子を素材の分子が吸って膨らむということです。
そこにいらしたのは繊維や科学の研究をしてご提案くださっている専門の方ですから、既に知っていた「吸着熱」の原理を思い出して熱を発するような繊維を作れるかもしれないと思い立ったのです。
最初は他の特徴をご提案してくださっていたんですが、偶然お茶をこぼしてしまったからブレスサーモができたんですよ。

当時、他にも発熱する素材はあったんですか?

【木水】太陽光を吸収して色が変わるという『ケルビンサーモ』というスキーウェアを覚えていらっしゃいますか?
これは0度以上のときは白で、0度以下になるとグレーになり、太陽の熱を吸収しやすくして暖かくなるというものです。
このケルビンサーモのように太陽光などの熱を外からもらったり、繊維の目を細かくして熱を逃がさないようにしたり、
ダウンジャケットのように空気の層を作るという発想はありましたが、「熱を作る」という発想自体はありませんでした。
ですからブレスサーモは一番最初に登場した発熱素材です。今も発熱量において並ぶものがないと思います。
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