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vol.32:丸善(4)〜2004.11.25

こんな質問がきています。

新しくても古くてもよいのですが、好きな本は何ですか。本屋さんの好きな本って気になります。 (20代 女性)
店員さんは普段どれくらいの本を読んでいるのですか?やはり通勤途中も読書タイムなのですか? (30代 男性)
夏目漱石が特注した原稿用紙
夏目漱石が特注した原稿用紙と同じデザインの便箋。
丸善にはこんな歴史もある。
【原田】
本はものすごく読みます、活字中毒ですから。1ヶ月に10冊、3日に1冊くらいのペースでしょうか。好きな本は小沢昭一の『私は河原乞食・考』です。今でこそ、歌舞伎役者などは制度や身分が確立されていますが、平安時代の芸能人は身分が低く「河原乞食」とさげすまれていたんです。
彼ら「河原乞食」と呼ばれた芸人や漫才師は日本の芸能の原点にも関わらず 次第に消えていこうとしています。そこで全国に残っている田舎踊りなどを収録していったのがこの本です。すばらしいですよ。
著者の小沢昭一さんは今、明治村の村長をなさっている方です。

【蔦谷】
今は大体月に7冊くらい本を読んでいます。私のお気に入りは司馬遼太郎の『峠』です。
最後の侍と言われた長岡藩の河井継之介という人物の生涯を描いたものでいかに潔く生きるかということを描いているのですが、大変惹かれる生き方です。

私の出勤時間は片道約60分なのですが出勤時間は新聞を読み、帰宅時間は読書時間にしています。

やっぱり本をたくさん読んでいるんですね。 
でも一般的には、最近活字離れが進んでいると言われています。これについてはどう思われますか?

最近若者の活字離れなどが言われています。本屋さんの側からみて本当にそう思いますか? 
売れている本は山積みになっているのをみかけたりするので、一概に活字離れと言えないような気もするのですが。 (20代 女性)
読書の楽しさを伝えるためにどんな工夫をしていますか? (20代 女性)
丸の内本店 3階和書コーナー
丸の内本店 3階和書コーナー
【原田】ご質問のリストの中に「一番売れた本は何か」というご質問がありました。丸善の歴史の中で、洋書では『ブリタニカ百科事典』『オックスフォード大辞典』がよく売れましたが、和書の場合は日本で一番売れた本が丸善でも一番売れていると思います。

十数年間ベストセラーの記録を持っていた『窓ぎわのトットちゃん(黒柳徹子 著)』を破ったのが1998年の『五体不満足(乙武洋匡 著)』で、それを破ったのが昨年200万部を超えた『バカの壁(養老孟司 著)』です。
意外にも最近になってベストセラーが塗り替えられているのですが、これは普段本を読まない人が買うようになったからでしょう。しかし "活字"離れは確実に起こっていると思います。これは本以外の媒体で文字を読むようになったからではないでしょうか。
"文字"離れではなく"活字"離れが進んでいると思います。読書の楽しさを伝えるための試みとしては“世界の絵本展”があります。毎年5月にイタリアのボローニャでは世界最大の児童書ブックフェアが行われます。ここで新進の絵本作家を見つけてきて丸善でご紹介するという試みです。
絵本は読書に通じる1つのゲートですから絵本を紹介することは書店の大事な役割だと思っています。

他にも店舗によって「英語の読み聞かせ会」や読み聞かせのプロが行う「絵本の読み聞かせ会」を行ったりしています。
小さなお子様をお持ちのお母さまはどんな本を読んだらいいのか迷っていらっしゃるようで、多くのお客さまがいらっしゃいます。

このように本に親しんでいただくための試みを色々行っているんですよ。

「本を売る」だけでなくて、本周りの環境を整えたり、様々な試みを行っているんですね。
これからも丸善さんの新しい試みを楽しみにしたいと思います。

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