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vol.31:白元(2)〜ゆたぽん 2004.11.04

大久保さんが手がけた商品の中で特に思い入れが深い商品は何ですか?

レンジでゆたぽん
レンジでゆたぽん
【大久保】2000年に発売した『ゆたぽん』です。
元々白元はカイロを製造・発売しているので冬場の“冷え”についての調査をする機会が多くあるのですがその調査から「夜、足が冷えて眠れない」という方が多いことに気が付きました。

“カイロ”も温める商品なのですが、低温やけどを起こす危険性があり、
商品には「布団の中で使わないでください」 「寝るときに使わないでください」と表示しています。
当社としては昼間、起きている時間に体を暖める『ホッカイロ』は持っていますが寝るときに温める商品を持っていませんでした。
寝るときに体を温めるものとして“湯たんぽ”がありますが、お湯を入れるときに手間がかかったり、危険な場合もあります。
そこで簡単に『アイスノン』で使っていたゲルを素材として、今多くのご家庭に普及している電子レンジで簡単に温められる湯たんぽの開発を始めました。

「電子レンジで温める湯たんぽ」なんて画期的ですね。

【大久保】 そうですね。
でも、後になってわかった話なのですが『ゆたぽん』という商標を昭和40年代に白元が取得していたんですよ。
なんでかな〜と調べてみたら 『アイスノン』を発売した昭和40年に、『アイスノン』を鍋であたためて湯たんぽ代わりに使うという発想があったようです。そこで"湯たんぽ"をもじった『ゆたぽん』という商標を取ったんでしょうね。でも当時は鍋で暖めると底に触れてしまうなど、色々な問題があって商品化に至らなかったようです。当時私は子供だったのでそんなことはもちろん知りませんでした(笑)。

ずいぶん先見の明があったんですね。開発はスムーズに進んだんでしょうか?

ゆたぽんの中身
ゆたぽんの中身
【大久保】アイデアやネーミングは比較的すんなりと決まりました。発売している『ゆたぽん』は二重袋で、外側の袋には斜めの空気穴が両側に3つずつ開いています。安全に使えるような形状なのですが、これを決めるのには少し苦労しました。

電子レンジの機能には「オート」や「おまかせ」という機能があってこの機能を使われる方も多いのではないかと思います。当社としては『ゆたぽん』の温め時間を2分〜2分30秒とお知らせしているのですが、お客さまが間違えて「オート」や「あたため」のボタンを押してしまったらどうなるかを事前に調べました。誤って破裂してお客さまがやけどをしてしまったら大変ですから。

調べてみると「オート」には温度を感知して加熱を止めるタイプと水蒸気を感知して過熱を止める2種類があることがわかりました。前者では『ゆたぽん』が温まれば加熱が止まりますが、後者のタイプでは、水蒸気が出ないのでいつまでも温めてしまい、破裂する危険性がありました。

そこで万が一破裂してもゲルの衝撃をいったんおさえるように2重袋にしました。さらに、穴がまっすぐに開いているとゲルが勢いよくピューっと飛び出て危険なので、勢いがなくなるように斜めに穴を開けるようにしたんです。また、万が一中身がもれてしまってもすぐ気が付くように、ゲルの色を「赤」にしました。丸2日研究室に閉じこもって、数百個の『ゆたぽん』を破裂させて形状を決めたんですよ。

発売してみて反応はいかがでしたか。

【大久保】 良かったです。
流通の反応も良かったですし、店頭においてもすぐに売れてしまうという状況で発売初年度の2000年には80万個売れ、ヒット商品となりました。

女性の冷え性のために開発されたと伺いましたが、女性以外にも使われているのでしょうか。

ソックタッチ
ソックタッチ
【大久保】そうですね、お子さんが使われることも多いようです。
冬などはお子さんが寝るときに、お母さんが添い寝をして暖めてあげることがありますが、 『ゆたぽん』があればお子さんが一人で寝られるようになったというお話をよく聞きます。実はウチの子もそうなのですが(笑)。

そこで2年目からはぬいぐるみをアレンジした『ぼくゆたぽん』を発売しました。今年はカバーがひよこの形をした『ぴよ太』が加わりました。
小さなお子さんだけでなく、大人の女性にもかわいいと言っていただいています。

そうですね、私もかわいいと思います〜!

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