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vol.22:アキレス(4) 2004.06.17

「アキレス」という会社名を聞くと「靴の会社」だと思うのですが、他にも色々な製品を扱っているそうですね。

【園山】そうですね。やはりアキレスは靴のメーカーというイメージが強いと思いますが、もともとは昭和22年に創業した「興国化学工業株式会社」という化学の会社で、戦後、化学工業をもって国を興そうではないかという志で作られました。この創業のときから色々なプラスチックを加工した化学製品を扱っていてそれら商品のひとつにシューズがありました。

アキレスが扱う様々な製品の中でシューズは最終商品ですから、一般のお客さまに向けたPRをしてきました。その際、TVや雑誌で宣伝することが多いので「アキレス=靴」というイメージが強いんだと思います。ちなみにシューズの売上は全体の約3分の1ほどです。

えっ、では他の製品のほうが売上が多いんですね。

アキレスの各部門紹介
アキレス全ビジネスの部門。
一番上の水色の部分がシューズ部門。
クリックすると拡大します。
【園山】はい。逆にいうと3分の2はシューズではないということですね。
これは私どものビジネスを色分けしたものなんですが、水色の部分がシューズの領域です。
シューズの分野にはアキレスオリジナルのアイテムだけではなく、『ECCO』や、『SKECHERS(スケッチャーズ)』等、色々な有名ブランドも取り扱っています。大きく『アキレス』という名前が出ていませんから、アキレスの靴だとご存知ない方も多いかもしれませんね。

化学の会社として始まった会社がなぜ靴を扱うようになったのですか?

【園山】化学の会社として始まった会社なので、元々ゴムや塩化ビニールという素材を扱っていました。
当時の靴は「布靴」と言いまして、布でできたアッパー(上の部分)とゴム底を手で貼りあわせるのが伝統的な靴の作り方でした。
アキレスも靴市場に参入することを決めたのですが、後発の私たちが靴市場に参入するのに、立派な先輩企業と同じ方法、同じ技術を使ったのでは到底かないません。そこで今まで布が主流だったアッパーにビニールを使ったり、手作業で張り合わせていた行程を機械化して大量生産するなど、他社さんに先駆けて日本初の革新的な靴作りを始めました。

こうした画期的製靴方法で値段も下がり、汚れもさっと拭けば落ちると評判になり、瞬く間にアキレスの靴がみなさんに普及し、靴市場におけるアキレスの地盤ができていきました。自分達が持っている素材や技術を使って今までとは違うフィールドでシューズビジネスができないかと着目したことが成功したポイントだったと思います。

なるほど。では靴の他にはどんなことをしているのでしょうか。


床ずれ予防用のウォーターマットレス
「アクアメディック2」
【園山】はい。私たちの会社の企業スローガンは「あなたの身近にいつも…アキレス」です。私たちの身近には「こんなところにもアキレスの商品があるの!」と思われるくらい多岐に渡る商品群が展開されているのですが、残念ながらアキレスの名前がなかなか表に出てきません。 

例えば車の内装品。合成皮革といいまして、人工の皮のような素材で自動車のシート等に使われています。また室内装飾に重要な床材・壁材も広く扱っています。建物には外断熱工法という工法があるのですが、ウレタンボードを使って展開していったのは当社がリーディングカンパニーです。あるいは福祉用品のウォーターマットレスを手軽に扱えるように工夫が施されたものなど色々な福祉機器関連商品も製造しています。アキレスでは業界に先駆けて様々な技術を育て上げているんですよ。
STポリ製品
STポリ製品
【園山】あと面白いところでは静電気の除去に関わるものがあります。導電性ポリマーというものを使用するのですが、これは2000年度のノーベル化学賞を受賞した白川教授の技術を応用実用化したものです。今までの化学の世界での常識ではプラスチックは電気を通さない、と言われていたのですが、白川教授が常識を覆して電気を通すプラスチックがあることを発見してノーベル賞に至りました。
アキレスではこの技術を、緻密化すればするほど静電気に弱くなってしまう電子機器の部品やメモリなどを静電気から保護する技術に応用展開して注目され、大きく伸びています。

ノーベル賞の技術を商品化するとは、まさしく最先端ですね。

車のシート
【園山】そうですね。近年、 中国 広東省の東莞市周辺に世界中の電子機器部品メーカーが大挙して集まってきています。そこでも、クリーン度の高い静電気対策技術が必要だということでアキレスに工場建設の要請があり、 阿基里斯電子材料(東莞)有限公司を立ち上げ大きく伸びています。また日本の自動車メーカーの中国での本格生産に対応して、昆山アキレス第2工場を作って、カーメーカーの合成皮革ニーズにお答えしています。アキレスの製品は特に技術が優れているとご好評を頂いています。こうした分野は「アキレス=靴」というイメージと非常に違っていて、とても面白いと思います。

多岐多様な製品群を作っているということは多岐多様なマテリアルをデザイニングする技術があるということでもあります。このような様々な技術を組み合わせて新しいものを作っていこうということで一昨年秋、社内で"21AXP"というチームが発足しました。暮らしが便利になるような生活用品や、ペットと飼い主のふれあいが豊かになるようなペット用品を中心に商品を展開しています。

面白そうですね。


アキレス 東京本社
【園山】アキレスには色々な技術や製品があることを知っていただけるとうれしいですね。

これからアキレスの製品探しに目を光らせてみたくなりました。今日はありがとうございました!

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