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vol.08:東レ(3)2003.11.25

東レさんと言えば水着のキャンペーンガールを思い浮かべる方も多いと思います。
キャンペーンガールを起用している意図は何なんでしょうか。


広報課長 前田さん
【前田】今の形で「東レの水着キャンペーンガール」がスタートしたのは1981年です。実はその前に海外ブランドのカタリナ(ブランド名)水着をプロモーションするために海外の方を起用してプロモーションをしていた時期もあります。
このキャンペーンガールの起用はビジネスですね。水着そのものを東レが作っているわけではないですけれども、水着素材を販売している合繊メーカー、素材メーカーとしてマーケットを牽引するという意味でいわゆるプルマーケティングの手法ですね。
素材をお客さまとしての水着メーカーさんに供給するといったプッシュマーケティングだけではなく最終消費者の目を惹いて、雑誌で広告したり、テレビの露出を高めたり、話題作りをしたり、ファッショントレンドを作ったりして東レらしい水着素材の開発をPRします。
そうすることで消費者の方に楽しんでいただこう、快適な水着を着ていただこうということです。

具体的なキャンペーンガールの役割はどういうことでしょうか。

【前田】キャンペーンガールには女性水着のファッションリーダーのイメージを託しているんです。
「あ、こんなかわいい水着!あ、こんな着こなし!あ、こんなカラーバリエーション!私も着たいわ」とか「素材は何かしら?こんな機能性が新しくついているのね、快適そうだわ」「すぐ乾く?夏だったら5分で乾いちゃう?それだったら水着の上にぱっと薄手のシャツを羽織って海辺のレストランに行ってもベンチシートが濡れないわ」「歩いているうちに乾くのね。水陸両用いけるんじゃない?」と消費者の方に思っていただけるようないろんな情報発信の発信源になるわけです。
ファッションリーダーであり、またそのキャンペーンガールの口・キャラクター自体の露出を借りて、いろんな情報発信ができます。
ちなみに今年は普通の水着だけじゃなく、水陸両用をうたう水着や、温泉・スパウエアのコンテストもしています。
このように、 川上メーカーらしいプロモーションを世の中に発信してマーケットを牽引するという一環で水着キャンペーンガールを選考しています。

最近、水着キャンペーンガールの起用を中止する企業が増えていますが、
東レさんはどのように考えているんですか。

【前田】東レにはプロモーションとしてきちんとキャンペーンを打つことで水着ビジネスの拡大ができるという歴史があるんです。今後もこの水着キャンペーンガールの起用は有効なマーケティング手法であると思っていますので、東レとしては今後も継続していこうという方針を決めています。

ちなみに水着キャンペーンガールを選ぶ基準は何ですか。

【前田】時代の流れがありますから、毎年選ぶ基準を固定しているわけではありませんが、素材やコンセプトに合う方、加えてもう一ついえば東レらしい企業イメージを託せる方ですね。

水着キャンペーンガールも奥が深いんですね。
ところで、東レさんと言えば(財)東レ科学振興会を支援したり、スポーツやオーケストラの支援をしたりしていますよね。そうした社会的活動について教えてください。


【前田】「私たちは 新しい価値の創造を通じて 社会に貢献します」ということなんです。この中には優れた価値ある製品を提供すること、経済的な利益を得ることだけではなくて 企業には、企業という社会的存在そのものが負うべき企業市民としての責任や社会的責任があると思っているんです。
最近の言葉で言えばコーポレート・ソーシャル・レスポンシビリティ(CSR)なんていう風に言われていますね。
【前田】我々は早くからそういう部分を意識していた企業だと思っています。代表的な例なんですが、既に1960年、合成繊維ビジネスの勃興期に、日本の草分け的な科学技術振興のための企業財団というものを作りました。
これが日本で初めてだったかは定かではないんですが、パイオニアと言っていいと思います。この思想で一貫して、もう50年近くやっています。当社は国内120社、海外80社、合計200社ほどのグループ会社で経営されているんです。日本だけでなく60年代から海外に進出したその先々でも同じような、科学振興をサポートする財団活動を行っています。
例えば、タイ、マレーシア、インドネシアなどでも財団法人を設立して科学振興を行っています。
具体的には理科学教育において優秀な教育者の方のスポンサーになったり、あるいは科学技術表彰を行って研究資金を提供したりといろんな形で支援しています。
こうした科学技術のみならず、芸術文化活動に関しても東レらしい関わりやヒストリーの中で意義を見つけたものについては芸術シーンも含めてサポート活動をしています。

芸術シーンと言えば東レさんのWebサイトで『デジタル クリエイション アワーズ(DCA)』というのを見ました。こちらはデジタルアートのコンテストのようですが、どのような意図があるんですか。

【前田】そうですね。これは96年に(東レの)ウェブサイトを立ち上げたんですが、その運営の一環として(DCAが)行われるようになりました。当時、いわゆるデジタル社会が幕を開けて企業がホームページで色々な情報を発信していくという時に、ビジネスだけでこういうWebサイトを使うのではなくて、東レらしい社会還元活動をできないかなと思いました。
そこでデジタルアートを志す皆さんのサポートとして、賞金もある程度用意して支援していきましょうという考え方で始めました。

最優秀賞の賞金は1万ドルとありましたが、なぜ単位がドルなんですか

【前田】グローバルなコンテストだからです。
賞金100万円、って言ってもアメリカの方は「あれ、今のレートでいくらもらえるの?」ってわからないじゃないですか。
だから例えば円が110円の時には日本人の方は110万円もらえるわけです。毎年、応募が400〜500あるんですが、その中には外国からのご応募もあるんですよ。

過去の受賞者は芸術の分野で活躍されているんですか

【前田】プロになられる方もいらっしゃいますね。

科学振興会や、東レ パン・パシフィック・テニス、DCAなど数え上げればきりがありませんが
こうした企業の社会的責任まで考慮しているなんて進んでいますね。

【前田】これを進んでいると言うべきかわかりませんけれども、大事なのは継続することですよね。
「調子がいいときはできます!」といって単発でやるのではなく、しっかりした理念に基づいて地道に継続していくというのが東レの考え方です。

これからも東レさんは水着キャンペーンガールを続けるとのこと。ちなみに来年のキャンペーンガールは今月27日に発表されます。
大企業としての社会的責任についても伺いました。これからも東レさんの色々なイベントや行動が楽しみです。
さて次回は結局「東レってどんな会社?」ということをお届けします。

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