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vol.08:東レ(2)2003.11.20

元々、このメガネ拭きはどうやって生まれたんですか。


色:左からハニークリーム・
シェルピンク・アクアミント
【宮崎】これはもともとは16年くらい前に衣料用途で開発されていたんです。でも表面が非常に微細なのでほこりがよくつくんですよ。
【山中】汚れとか脂も。
【宮崎】でも汚れがつくということは逆にいえば汚れを取るということなんですよね。それだったらメガネ拭きに使えばいいじゃないかと。
【山中】女性のブラウスを作った時に襟が汚れてしまうといった衣料ではマイナスの要素を逆転の発想でプラスにしたんです。当時メガネ拭きというのは買うものではなかったんですけれども発売したらばーんと行きまして。

それが今度は洗顔用として大ヒットしたわけですね。

【山中】そうですね。それから次第にメガネ用ではなく洗顔用の商品が欲しいという声が多く寄せられるようになったので洗顔専用の『トレシー洗顔クロス』を作って今年の7月下旬に発売しました。

『トレシー洗顔クロス』のこだわっていることはなんですか?
先ほど(前回)布の厚さと繊維の細さが大事だとお聞きしましたが。

【山中】使いやすい形状、適正なサイズ、カラーですね。

形状のこだわりってどういうことですか。

【山中】メガネ拭きは元々正方形で、サイズの大きいものから小さいものまであるんです。
そのためメガネ拭きで洗顔する場合、お客さんが購入したものによっては小さすぎて洗いづらかったり大きすぎて首や洋服が濡れてしまうということが出てきたんです。
で、この洗顔クロスを作るときに社内でモニターを募りまして一番使いやすい大きさはどれかということを決めました。「両手で使いたい」っていう意見も出たので両手でも使えるように。

私は両手で使ったことがなかったです。

【山中】ないですよね。多分(普通は)ないと思います。ただ、結構洗いやすいし、力も入らなくていいんですよ。

このフックもその改良の一つですか。


【山中】そうですね。社内モニターのときも、開発の時にいろいろ見たインターネットのサイトでも、それから東レに寄せられる一般の方からの声でも、干しづらいとか置き場がなかなか無いというご意見があったんです。それでフックをつけました。あとはカラーにもこだわっているんですよ。「バスタイムや生活の中で馴染むように」「化粧品にも馴染みがいいように」など検討しました。その結果、この3色になったんです。

一番人気の色はどれですか。

【山中】やっぱりピンクが一番人気ですね。

他に何か注意していることはありますか。


トレシー洗顔クロス
【山中】そうですね。先ほど宮崎も申し上げましたが、元々メガネ拭きから出ているものなので「汚れを取ろう」という意識から肌の上でトレシーをこする方がいらっしゃるんです。そうすると非常によくないですね。
私どもが商品のウリにしていることは「細かい泡が毛穴に入っていく」ということなんです。洗顔クロスをこういう形で(もみこむ:右下写真)ことで細かい泡を作ってそれを(肌の上で)滑らせて洗顔するんです。
でもオピネットさんで「泡だてネットで泡をたてて」という方がいらしたり、他のサイトでも「ヒリヒリした」というコメントがあったりするので使い方をもう少しわかりやすくしようと考えています。
【宮崎】(オピネットを見て)やっぱりこう、消費者の方が「肌の上を滑らせてっていう使い方」って書いてくださると正しい使い方を知ってもらえていいですね。
私どもも取扱説明書を吟味して書いて商品に入れているわけですけれどもなかなか読んでいただけなかったりするので。やっぱりこういう(口コミの)形でどんどん知らせてくださるのはいいですね。
【山中】この取扱説明書も最初は片面刷りだったんですけれども今では裏にQ&Aを載せたり泡立てネットと比べて泡立ちがどうだとか書いてあります。やっぱり1分くらいこすってないと泡が出てこないんですよ。そこで諦めてしまったり最初から(肌を)こするものだと思って使われてしまうと「ヒリヒリした」という結果になってしまいます。そこで取扱説明書にQ&Aや力の入れ具合の目安を書くようにしたり、ホームページなどもどんどん変えていこうと思っています。

まずは商品を改良するっていうよりも正しく使ってもらうっていう方が大事なんですね。

【山中】そうですね。ですから今、広告をテレビと雑誌、それに電車内のシールでやっているんですけれどもその中でも雑誌に力を入れて、広告しているんですよというのも間違った使い方をされてしまうとせっかくのいい効果が出ないのでちょっと説明くさいんですけれども正しい使い方やトレシー洗顔クロスの特徴を広告に入れています。
具体的には「泡がすごくいいんですよ」「極細であればなんでもいいわけじゃないんですよ」ということだったり「こうやって正しく使うと効果がすごく出るんですよ」ということなどです。
もともと口コミで育っていった商品なんでメーカーがこういう形で言っても難しいところはありますね。というわけで女性誌に力を入れて広告を載せています。

なかなか思ったように使ってもらえないようですが、逆に新しい使い方も提案してくれるのではないでしょうか。
オピネットにも「ひざとかひじに使う」ってコメントがありましたし。

【宮崎】そうですね。かかとっていうのもありましたね。他には背中のにきびが治ったとか。
元々洗顔クロスとして発売されたんですけどまた消費者の方が新たな使い方をされて広まるということはありますね。

これを何かに加工して新しい商品を作ろうというアイデアはあるんですか。

【宮崎】いろんなご意見が私達のホームページに寄せられますし、こういうインターネットでもご意見がありますのでそれは今後開発面で活かしていきたいと思っています。
【山中】今後は色々作っていこうと思っています。これまではまだ生産するのにいっぱいいっぱいのところがありましたので。
今後の展開として、クロス状の他にもミトンがいいというご意見があればミトンを作ったり、その他にも色々改良していきたいと思います。あとは顔だけでなく体や角質とかもテーマとしてありますので色々検討していこうと思っています。それから生地自体をよくするとかですね。

ではこれからも楽しみにしていきます。 

【山中】ぜひよろしくお願いいたします。

「汚れが付きやすいなら、汚れを取るために使えばいい」という逆転の発想は見事ですね。
色々な効果がある洗顔クロスですが正しく使ったほうがより効果があるとのこと。
ぜひ説明書を読み直したいものです。次回は会社としての東レそのものについてお届けします。

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