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vol.04:呉羽化学 (4) 2003.10.04

最後に会社についてお聞きします。社名の由来を教えてください。

鳥井さん
【鳥井原】前身となったのは昭和人絹(じんけん)という紡績会社で
レーヨンやスフなどを扱っていました。それが呉羽紡績という会社に合併されたのですが昭和19年に分離・独立して呉羽化学という会社ができたわけです。

名前は富山県に呉羽という場所があるんです。呉羽紡績が富山県の呉羽にあったのでそこから社名をとりました。

ホームページを見ると釣り糸なども扱っているようですが呉羽化学さんではどんな商品を扱っているんですか?

たくさんのつり糸
【鳥井原】先ほど申し上げた家庭用品や釣り糸といった樹脂製品のほかに医薬品、工業薬品、苛性ソーダといった化学製品それと機能製品なんかを取り扱っています。

釣りをやられる方にはわかると思うんですが、釣りの糸には「ハリス」と「道糸」の2種類あってフッ化ビニリデンでできた「ハリス」の中ではNo.1シェアです。

後は消費者の方の目に触れるものですと人工芝があります。この応接室にも貼ってあるんですけど。福岡ドームと名古屋ドームに敷設してあるんですよ。
 ※2005年10月現在は、事業撤退しています。

(床の人工芝を触ってみて)細かいですね。

人口芝
【鳥井原】これも塩化ビニルデン樹脂というクレラップと同じ原料が使われています。これは耐侯性に優れているんです。外で使うので雨とか熱に強いですよ。
それから私たちが直接売っているわけではないのですが化学製品の中には医薬品があります。クレスチンとかクレメジンです。クレスチンというのは制がん剤でクレメジンは慢性腎不全用剤です。三共株式会社さんから発売されています。
 
機能製品はエンジニアリングプラスチックスと言いまして金属のかわりに使われるようなプラスチックスです。 たとえばPPSという樹脂があるんですがこれが熱に非常に強いんです。
使われ方としては例えばパソコンとか携帯電話のコネクターですね。
あとは携帯電話のカバー、あれは金属のように見えてもプラスチックスなんです。熱に強いので自動車のエンジンルームの中の部品に使われたりします。
リチウムイオン二次電池
【鳥井原】あとはフッ化ビニルデン樹脂というものがあります。これは携帯電話やパソコンで使われるような充電して使うリチウムイオン二次電池に使われます。この電池を作る際にいろいろな炭素材料を糊でくっつけて電池の形にするんですけどその糊に使われるんです。これは国内でリチウムイオン二次電池を作るほとんどのメーカーさんに
使っていただいています。

このように非常に範囲が広いです。それぞれ分野としては小さいかもしれませんがその中でスペシャリティがあって世界に広げていけば売上がとれるというところです。私はよく「幅としては小さいニッチなんだけれどもスペシャリティでグローバル」とご説明しています。

一言でいうとどんな会社ですか?

【鳥井原】スペシャリティを自社で開発することで付加価値を自身でつけてそれを世界に売っていきます。
特殊性のあるもので勝負していこうという会社です。自分の所で技術を開発すれば、それに伴ってそれに付随するいろんな技術が出てくるということで自社開発にこだわっています。

ただ今後の動きとしては世の中に技術があればうまくタイアップしてM&Aとかをするということもあると思います。
それについても私たちの独自性を生かせる高付加価値な商品を開発していくということになると思います。
一言で言うのは難しいですね。(笑)

今後伸ばしていきたい分野についてお聞かせください。

【鳥井原】そうですね。高機能材、バリア包材、医農薬この3つの分野です。
高機能材は先ほど申し上げたエンジニアリングプラスチックスとかですね。
 
次にバリア性を生かした、食品包装材部門です。家庭用品、クレラップとかです。
それと同時に畜肉など食品を包むクレハロンというのをやっていますけどもこういった包材に関する技術を持っていますからそこを伸ばしていきたいです。

三つ目は医薬品ですね。農薬のほうも同時にやっています。医薬と農薬が一緒になっているとはどういうことかと思われると思うんですが、これは国の認可を受けなければならないので共通するところがあるんです。この3つの分野です。

環境への配慮はどうなっていますか。

【鳥井原】化学物質を扱う業界に「レスポンシブル・ケア」(※注)という運動があります。
私ども化学会社の一員として1995年にこの「レスポンシブル・ケア」の実施を社会に宣言しました。
それを受けて環境方針を実行しています。他に具体的な資格としてISOを取得しています。
製造関係ではISO9000シリーズを各工場現場で取っていてそのあと環境に関する品質基準であるISO14000を取っています。
当然ながら環境を第一に考えています。

レスポンシブル・ケア…開発から製造・流通・廃棄に至るまでの全過程で製品が安全に取り扱われることを目的とした運動。 1985年にカナダで始まり、現在45カ国に渡って実施されている化学業界における自主管理運動のこと。

環境にも配慮して開発が進んでいるんですね。今日はありがとうございました。

先端の技術がラップ以外にも身近なところに生きているようです。
さて次は呉羽製品の活用法、秋の新製品情報など"おまけ"のページです。
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