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vol.04:呉羽化学 (3) 2003.9.25

クレラップは日本初の家庭用ラップということですがどうやって作られたんでしょうか?

クレラップ
【鳥井原】クレラップ自体は1960年、今から40年以上も前に開発されました。そのベースになっているのは塩化ビニリデン樹脂です。この素材は酸素や水、ガス、匂いを通さないというメリットがあるんです。 で、当初は産業分野で使おうと考えていたわけですけれどもちょうど1960年くらいから冷蔵庫、その後電子レンジが出てきて市場が伸びてきたので家庭用で使えるものはないかということになりました。
そこで1960年に日本で初めてラップというものを作ったんです。
で、その後使い勝手をよくしていこうということで平成元年にリニューアルしました。リニューアルしたポイントというのは芦野のほうから。

【芦野】はい。今も採用しているV字カットを取り入れました。
当時としては画期的だったんです。あと今と同じレモンのパッケージに変えたのもこのころですね。それまでは花柄でした。

花柄ってピンクと緑の絵だったやつじゃないですか?

【芦野】そうですそうです!よく覚えてらっしゃいますね〜そう、その絵柄を変えて名前に「NEW」をつけて「NEWクレラップ」にしました。
いつまで「NEW」を付けるんだ、っていう話もあるんですけどうちとしてはこだわりがあるので。その後もV字刃を筆頭に細かい改良を続けているので
進化しつづけるラップのイメージそのままに現在に至っています。V字刃は特許で呉羽だけの特徴なんです。

クレラップが他のラップと違うのはどんなところですか?

V字刃
【芦野】「切りやすさ」なんですがまずは素材についてお話します。ラップの材質には色々あるんですがサランラップさんと呉羽だけ塩化ビニリデンという材質を使っています。このフィルム自体、他の材質に比べて切りやすかったり、酸素や水分を通しにくいというバリア性に優れています。他にも耐熱・耐冷性とか扱いやすさですとかまあすべてに関して非常に優れている材質です。

そしてうちの特徴である「切りやすさ」についてお話します。ラップの幅は30センチなんですけど端からつぅーっと30センチ切るのではなくてV字刃を採用しているので真中から両端にむかって一度に15センチずつ切ればいいんです。

商品作りで苦労することはありますか?

裏面
【芦野】パッケージの裏に書くことが多いので苦労します。PL法との関係で注意書きが多くなっちゃって。表示には非常に気を使っています。こういう時代ですので安全などの部分が非常に大切ですね。特に食品は環境ホルモンとかのこともありますし。他には使用後の廃棄の問題もあります。そういった意味では昔よりも開発にかける時間やコストっていうのはどんどんかかる方向に来ていますね。

親指マークのところからですね。速く切れるんですね。 
先ほどパッケージの話がありましたが売り場でとても目をひくパッケージだと思います。何かコンセプトはあるんですか?

【芦野】はい。ラップってキッチンの中で居場所が無いんです。色々聞いても「棚や引出しに入れる」「冷蔵庫の横に入れる」とかラップを入れる場所に困っていらっしゃる人が多いんです。でも奥にしまっちゃうと普段使い勝手が悪くなってしまうので人の目についてもいやじゃない、出していても心地よいというデザインにしました。白をベースにして果物を使うことで清潔感も出しています。

先日5メートル増量のクレラップを見たんですがこういうキャンペーンはどのような頻度で行うんですか?

売り場を上からみた図
【芦野】あれは…ものにもよるんですけどずっと出しています。期間限定とかではないです。厳密に言うとメーカー的にはいつからいつまでって時期を決めてるんですけど出荷が始まったりすると店頭なんかでは時期をきっちり決めにくいんです。なので結果的に売り場には年中出ていますね。

売り場には定番の棚とエンド(※注)とか企画の棚があるんですけど
こういったキャンペーン品は基本的には定番の棚には入らないですね。ダンボールに入って積んである特売品や企画の商品にお得感を出すために+増量のものを使っています。

※ エンド…スーパーマーケットにある細長い島状の売り場の端にある陳列棚。外周の通路に面しているため人目につきやすい。

じゃ、見つけたら買いですね。

【芦野】そうですね。お得ですほんとに。5メートルってすごいですよね。

ところでラップってどうやって作るんですか?

【芦野】フィルムですか?原料を溶かして押し出すんです。フィルムを筒状にするんですがそれを風船状にふくらませるんですよ。そして膨らませた風船の両端を切るんです。だからいっぺんに2枚できます。それで上と下をそれぞれ巻き取ります。面白いですよ。巨大な風船ができて。 

【鳥井原】以前NHKの『日本人の質問』でラップの薄さはどうやって作るのかということでクイズになったことがあります。
風船にすることによってどんどん薄くできるんです。それを両端を切って上と下に分けて作ってるんですよ、ということをお教えしたことがあります。

普通の人は思いつかないですね。

【鳥井原】思いつかないでしょうね。1枚ずつ作っていると思うんじゃないですか?

あまり知られていないけれど実はすごいところ、
こだわっているところとかはありますか?

【芦野】さきほどちらっと話に出てきたんですがクレラップは切りやすいとか厚くて丈夫、熱にも強いといったことはよく知られていると思うんです。
でも実はバリア性にもとてもすぐれているんです。酸素とか水分を通さないという特徴なんですが他の材質とくらべると桁が何個も何個も違っているほどなんです。
ほんとに使ってみるとよくわかるんですけど他の材質のラップだと色がすぐ変わってしまったり水分が抜けてしまうんですけど
野菜の切り口にクレラップをあてておくと何日間もみずみずしいままなんです。そこの差が如実なんですね。
あとは酸素を通さないから匂いが漏れないという効果もあります。
バリア性が非常に優れているから食品を腐らせない・無駄にしないというような特徴はなかなか知られていないかもしれませんね。
見た目には違いがわかりにくいかもしれませんが クレラップファンを魅了しつづける使い心地の良さが追求されています。
さて次回は呉羽化学の意外な製品についてお聞きします。
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