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vol.04:呉羽化学 (1)2003.9.22

5月16日にバイヤー"さんちゃんさん"による『レンジでつくるスパゲッティ』をオピバイヤーに掲載したところ、 一言の書き込みが相次ぎ、投稿から3ヶ月たっても新しいコメントが寄せられています。
そこでそんなヒット商品を生み出している呉羽化学さんにお話を伺うことにしました。

東京は日本橋人形町にある呉羽化学本社に伺いました。
※2005年10月に『株式会社クレハ』 と社名を変更され、本社を日本橋浜町に移動されています。 
お話をしてくださったのは広報部 鳥井原さん(下写真右)とマーケティングを担当している芦野さん(下写真左)です。

「化学」と聞くととても堅そうなイメージがありますが芦野さんは元々大学でマーケティングを勉強していていてマーケティングの仕事がしたかったことと、料理好きが相成って家庭用品を扱う呉羽化学に入社されたそうです。
今では開発から消費者調査、デザイン、販促、広告に至るまで商品の一連の流れに関わっているそうです。

呉羽化学社屋

こんにちは。まずはオピネットで話題になっている『レンジでつくるスパゲッティ』についてお話を聞きたいと思います。
どのように開発が始まったんですか?

芦野さん(左)と鳥井さん(右)
【芦野】『レンジでつくるスパゲッティ』は今年の3月に発売したんですが、開発は発売の1年から1年半くらい前に始まりました。アイデアはもう少し前で2年くらい前から挙がっていたんですが。他の商品と比べてもだいたい平均的な開発期間です。

どういったところからアイデアが出るんですか?

【芦野】ま、色々なんですけどね(笑)。そうですね、消費者調査の一次データを見たり、個人的なアイデアだとかです。もともと『レンジでつくるスパゲッティ』の前に2001年の10月くらいからレンジ容器シリーズというのを発売していました。こういう「レンジもできる保存容器」や「ごはん一膳冷凍保存」などで電子レンジ対応の保存容器なんです。
ご飯一膳冷凍保存
そもそも呉羽化学はクレラップを主力としている会社なので調理まわり、つまり調理とか保存とかいうカテゴリを作ってきたわけですけれどその一貫としてレンジで使える食器、容器系を発売したんです。発売したところ非常に好評でした。

もともとラップ、保存バッグ、容器どれも市場の伸びが大きいんですよ。「容器を使えばラップはいらなくなる」と思ってしまうんですがどの市場も互いに奪い合うことなく順調に伸びているんです。なんでだろう?と考えたんですが皆さん「保存をしたい」んじゃなくて「保存をすることによって調理を簡単にしたい」のかな、と思ったんです。

例えばこれ(ごはん一膳冷凍保存)はご飯を一膳入れて冷凍保存して電子レンジで加熱するとすぐ食べられます、っていう容器なんです。「ご飯を冷凍したい」というニーズもあると思うんですがそれより「いちいちご飯を炊かないで次に食べるときに簡単に食べられる」というニーズが高いのではないかと考えました。
ご飯一膳冷凍保存 2個入り
そこでうちは「保存」というコンセプトだけではなく「調理を簡単にする」というコンセプトも加えていこうということになりました。ですので『ごはん一膳冷凍保存』は「レンジで使える容器」ということで箱の裏に電子レンジクッキングで使えるレシピなどを付けて「調理が簡単になる」というコンセプトにしました。

そこからもう1歩踏み出して何かできないかということで 発売されたのが『レンジでつくるスパゲッティ』『レンジでつくる温野菜』 の2つです。こちらの2つは「調理専用」になるのでコンセプト的に1歩飛躍した感じになりますね。

他社の製品は「保存」から「調理」までは行っていないですね。そこが大きな違いなんですね。

そうですね。 あとは今、電子レンジクッキングとかの本がたくさん出されたり、電子レンジの取り扱い説明書を見ても色々レシピが付いていますよね。 でも消費者調査とかを見ると 実際電子レンジで調理をしている人がまだまだ少ないんです。ただ、非常に便利なのは違いないのでこういう商品を出すことによってもう少し気付かせてあげられないかなと思いました。 (電子レンジなど)機械からではなくて「レンジでつくるスパゲッティ」のような安くて気軽に買える商品で電子レンジで簡単に調理ができることをわかっていただけるといいかな、と思って。啓蒙的な部分もありますね。

啓蒙ということもあって値段も手頃なんですか?

そうですね。
また電子レンジクッキングと言えば「簡単で安心」であったりお年寄りやお子さんもターゲットになるということもあって手頃な価格にしました。

「レンジでつくるスパゲッティ」を開発するときに苦労したことはありますか?

レンジで作るスパゲッティ
電子レンジのサイズやパスタの幅とかが各社さん微妙に違うのでサイズに苦労しました。
実は「レンジでつくるスパゲッティ」が入らないメーカーさんの電子レンジが一部あります。いかに最大公約数のところをセッティングするのかが大変でした。細かい話なんですけど金型仕事で何度も何度も試作品を作り直すとコストがかかっちゃうんですね。
かなり各社さんの(レンジとパスタ)を集めてテストしました。麺の太さも細めだとできないとかで。どこまでだったらできるのかとか。電子レンジのワット数によっても違いますから。何ワットだったらどうだとか。 かなり実験を繰り返しました。

一番ベストなスパゲッティというのはありますか?

…ベスト…1.6ミリが普通なんですけど、これだったら一番いいと思います。

発売してみて反応はどうでしたか

レンジで作るスパゲッティ
【芦野】すごく良かったですね。おかげさまで。

売上の伸びのほかにどんなところで判断するんですか?

お客さまから受ける問い合わせの本数ですとか「どこで売ってるの?売り場を教えて欲しい」とかいう話をよく聞きますね。

ホームページに乗っている電話番号からお問い合わせが来るんですか?

そうですね。あとはお客さま相談室に来たりします。

大変反応がいいようですが、これから改良したいところとかはありますか?

持ち手の形とかですかね。まだあんまり聞いてないんでこれから考えたいです。
その他はうどん作れるようにして、そうめんを作れるようにしてといった声が多いのでそれに対応するのが課題かなと思います。

オピバイヤーにもコメントが集まっているんですが、ご覧になってどうですか?
バイヤーのさんちゃんさんはおそばやそうめん、ニンニクの芽やアスパラなどの長い野菜を茹でるのにも使っているそうです。

ニンニクの芽とかアスパラを茹でるのに使うっていうのは初めて聞きました。
こういうコメントを見るとやっぱり嬉しいですね。こんな風に使ってくださっているんだな、というのがわかりますし。
入念な下調べがあって「レンジでつくるスパゲッティ」のような 斬新かつ便利な商品が生まれたんですね。
次週は売り場でこのキャラクターを見ると安心してしまうのでは? 「キチントさんシリーズ」についてお聞きします。
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