オピネットのアンケート第2弾として実施したのが、「衣」に続いて「食」。
食に関する話題は、不況の世の中を反映して「安い」というキーワードとともに語られることが多いですが、
安くないのに人でいっぱいのお店も見かけます。小洒落た居酒屋などはそんなお店のひとつだと思います。
今回は居酒屋に焦点をしぼりつつ「食」。どんな結果だったんでしょうか。
 
 
 実施期間 : 2002年7月8日〜7月31日
 総回答数 : 1,791件
 
 
   Q1:平日の食事は、普段どのように取りますか  
日常の「食」の風景ということで、まずは普段の食事から。はじめに「作るのか買うのか」って感じの質問から見ていきましょう。

以下、文章を簡潔にするため、「作って食べる」を内食、「買って食べる」を中食、「店で食べる」を外食と呼ぶことにします。

朝食では、全体の7割ほどが内食が占めます。その中で男女ともに
10代・20代 : 「食べない」
30代以上 : 「内食」
が多めという傾向が見られるようです。

昼食では男女間の傾向の違いが大きく、男性で3割もいる外食が女性では1割を切る結果です。その分、女性は自分で作って食べる方が多いみたいですね。

夕食となるとやはり、内食の比率がとても高くなります。10代・20代の男性以外では85%以上もの方が内食との回答をしています。


私は朝食を食べないことが多いんですが、30代以上でも2割近くの方が朝食をとっていないことに驚きました。
やはり時間がないってことが大きな理由なんでしょうか。
 
 Q2:平日の食事は主にどこで取りますか
Q1と似ていますが、今度は食べる場所についての質問です。

朝食では、「Q1での内食と中食を合わせた割合」がQ2での「自宅」の割合と近くなっています。作ったものや買ったものを自宅で食べる。そんな方が多いんだと思います。

昼食では、男性、および10代・20代女性は「学校・職場」、30代以上の女性では「自宅」が大きな割合を占めています。
Q1との関係に目を向けると、「内食」・「学校・職場」→弁当持参 や、「中食」・「屋外」→公園でランチ など、そのスタイルが少し見えてきます。

夕食では、Q1で内食が多かったように「自宅」との回答が大勢を占めています。


全体にQ1と比べて「食べない」の比率が低く出ています。矛盾するように感じますが、「あまり朝食はとらないが、とる時は家で」のように、普段の食事が固定した習慣となっていない層の回答がぶれているんじゃないかと考えられます。
 
 Q3:外食しようと思う時は、どんな時ですか
Q1・Q2では、年齢や性別による傾向の違いはありますが、(朝食・夕食は特に)自宅でとる方が多いように見えました。

では、外食をしようと思う時はどんな時なのかを見てみます。

ぱっと見、比較的年齢差や男女差の小さい結果に見えます。多くの人が「休みの日」や「友達に誘われる」などのきっかけ、また「料理を楽しむ」のを目的にしています。

年代差に目を向けると、
10代・20代 : 「友達に誘われて」
30代以上 : 「休みの日」
という傾向が見えてきます。
家庭を持つ者・持たざる者の違いが大きな影響を与える結果と言えるでしょう。
 
 Q4:居酒屋にどれくらいの頻度で行きますか
ここまで「食」の外堀を埋めるような質問をしてきました。
ここからがメインテーマ「居酒屋」に関する質問です。私自身家族で居酒屋に行ったことがないのですが、最近はファミリー向けの居酒屋もあるみたいです。仕事仲間や友人と行く時と、家族で行く時では、目的や頼むものも違うと思いますので、分けて見ていこうと思います。

まずは居酒屋に行く頻度から。

全体に仲間や友人と行く頻度では
10男性 > 30男性 > 10女性 > 30女性
という傾向があります。やはり年齢は若い方が、性別は男性の方が、居酒屋に行く頻度が高いようです。

ところが、家族と行く頻度となると傾向は全く違います。どのグループでも約半数は「ほとんど行かない」との回答。それ以外の回答でも頻度の違いにこれといった傾向は無いようです。
まあ家族全員で行くとすれば、どんな年代でも男性でも女性でも一緒に行くことになるので、この結果は当然ってことになるんですが。

 
 Q5:よく行く居酒屋はチェーン店ですか
チェーンの居酒屋は比較的「安価」を売りにしているところが多いんじゃないでしょうか。
この、若い方がチェーン店に足を運ぶ比率が高いという傾向は、ずばり「予算」が要因だと考えられます。
 
 Q6:行きつけの店にどれくらいの頻度で行きますか
これは「行きつけとか関係なく、そもそも居酒屋に行く頻度がどれくらいなのか=Q4」に引きづられる結果です。
Q4の「仲間・友人と行く頻度」と似た傾向、
すなわち
10男性 > 30男性 > 10女性 > 30女性
が見られます。
 
 Q7-1:居酒屋でよく注文するものは何ですか 【仲間・同僚・上司などと行く場合】
やはり居酒屋の定番は「揚げ物」なんでしょうか。年齢・性別に関係なく多くの方が選んでいます。
それでは、男女間・年代間の傾向の違いを見てみましょう。
男性: 揚げ物、牛・豚肉、魚
女性: サラダ、チーズ、デザート
何となく納得できる結果です。男性はたんぱく質をたくさんとる。女性はヘルシーなものと、あと甘いものですね。


10・20代: 卵、チーズ、ご飯・麺類
30代以上: 生もの、魚
10代・20代はカロリーを気にせず、食べたいものを。30代以上になると健康を気にして海のものを。そんなイメージでしょうか。
 
 Q7-2:居酒屋でよく注文するものは何ですか 【家族と行く場合】
家族と行く場合は、「あまり行かない」という回答が多い分、全体的に比率が小さくなっています。

大枠での傾向は、仲間・友人と行く場合と大きくは違いません。ただ顕著に違いが表れている選択肢があります。そう、「ご飯・麺類」です。

仲間・友人と居酒屋に行くのは、お酒や会話が目的となることが多いでしょう。それに対して家族と行く場合は、居酒屋が「食事」の選択肢のひとつとなる。必然的に主食が頼むメニューの中に入ってくる。そんな風景は想像するに難くありません。
まあそうは言っても3割〜4割程度に留まるのが逆に意外な気もしますが。
 
 Q8-1:居酒屋メニューで充実して欲しいものは何ですか 【仲間・同僚・上司などと行く場合】
充実して欲しいメニューです。最初に仲間・友人などと行く場合で。
普段お店に行った時には、「えぇ〜、枝豆無いのぉ」など、具体的なメニューの有無は気になりますが、「こんなメニューが充実してたらいいのに」とはあまり思いません。敢えて聞いてみたこの質問には、どんな結果が出ているのでしょうか。

まず言えるのは、「何かが飛びぬけて望まれているわけではない」ってところでしょうか。30%台、40%台が結構たくさん見られます。メニューの多彩なバリエーションが望まれているってことを示唆するような結果です。

男女間ではこんな傾向が見られます。
男性: スパイシー料理
女性: 低カロリー、軽くつまめるもの


また年代によってはこんな傾向があるようです。
10・20代: スパイシー料理、パスタ料理
30代以上: 創作、おばんざい
 
 Q8-2:居酒屋メニューで充実して欲しいものは何ですか 【家族と行く場合】
次に家族と行く場合ではどうでしょうか。

全体的な傾向は、仲間・友人と行く場合とあまり変わらないように見えますが、いくつかの項目で高い値を示しています。それは以下の4項目です。

 ・パスタ料理
 ・創作料理
 ・おばんざい料理
 ・アレルギー配慮メニュー

主食となるパスタ、家では食べられない創作料理、おふくろの味おばんざい、家族にアレルギーがいる場合の配慮メニュー。
これらは、仲間同士でわいわい行くのとはちょっと違う要望なのかも知れません。

ファミリー向けの新しい居酒屋を考えるなら、そんなメニューに重点を置いて考える必要があると言えるでしょう。
 
 Q9:もう一度行きたくなる店とはどんな店ですか
「食」に限りませんが、「もう一度行きたくなる・買いたくなる」は商売をやっていく上でとても大切なことです。では、アンケートにお答えいただいたみなさんは、いったいどんなお店に「もう一度行きたい」と思うんでしょうか。

まず「安い」。これが何よりのようです。何回も行くとなるとやっぱり値段って大きいものですよね。

それから「座敷や個室」。雰囲気によっておいしさって変わるものですから、やっぱりこれも大切のようです。

さらに「お気に入りのメニューがある」「サービスがいい」がそれに続く形です。


では男女や年代によっては違いがあるんでしょうか。

まず男女差。全体を通して見て、「男性の方が高い項目」よりも「女性の方が高い項目」が目につきます。挙げていきますと、

 ・家でできないメニューがある
 ・子供に対する配慮が行き届いている
 ・座敷や個室がある
 ・駐車場がある
 ・便利なところにある

「家でできないメニュー」や「子供への配慮」は女性ならでは。

次に年代差。10・20代と比較して、30代で高い結果となっているのが、

 ・サービスがいい
 ・子供への配慮が行き届いている
 ・座敷や個室がある

お酒の飲み方や、一緒に飲む人が歳を重ねるにしたがって変わってくるのかも知れません。
 
 アンケート全体を通して
「食」ということで、今回居酒屋を中心にいくつかの質問をしてきました。それぞれの結果を見ていて、なるほど… と思うと同時に家族で居酒屋に行く方が結構いることに驚きました。

アンケート結果にも出ていましたが、家族で居酒屋に行くとなると注文するメニューも違いますよね。そこに新しいタイプの居酒屋の可能性を感じます。これまで家族で居酒屋に行かなかった人も惹きつけるような雰囲気のいい居酒屋ができれば、外食のスタイルさえ少し変わるような気もします。

雰囲気のいい居酒屋は最近増えているのではないでしょうか。そんな居酒屋は「食は味だけではない」ことをあらためて感じさせてくれる存在です。世の中のよくない話を聞くことが多いですが、毎日の食事を楽しめたら、それだけでも幸せな気分になれますね。そんなお店が増えることを期待するところです。


アンケート結果の概要ということなので、性別(2水準)と年代(2水準)での集計ということになりました。でもこの題材だと、職業や地域によっても何らかの傾向が見られるかも知れませんよね。「アンケートで出た結果をどんな風に皆さんにお伝えするのか」 それがオピネットの今後の課題のひとつです。