オピネットでは「消費をよむ」と題して
みなさんが買い物や企業、今後の生活の見通しなどを
どのように考え、そして感じているかを アンケートしました。
その中の一部をご紹介します。

 
 
 実施期間 : 2003年3月7日〜3月26日
 総回答数 : 5007件
 
   Q1:次の商品を買う場面を想像してみてください。価格と品質とどちらを重視して選びますか。
    最も近いものを商品ごとにお選びください。
 

商品によって品質を重視するものと価格を重視するものに傾向が浮かび上がりました。

□品質重視□
「価格とは関係なく良いもの、欲しいものを」「多少高くても、欲しいものを」を合わせた品質重視の商品は
以下のものがあげられます。
  「パソコンや通信機器」61.1%(25.6+35.5)
  「自動車」57.3%(25.8+31.5)
  「スーツ類」48.1%(17.6+30.5)
  「冷蔵庫などの白物家電製品」46.3%(17.2+29.1)
  「シャンプーやリンス」45.4%(19.9+25.5)

これら、品質重視の商品にはこうした要素があります。
 ・値段が高額なもの
 ・商品によって機能に違いを感じられるもの
 ・比較的長い期間使うもの
 ・人の目にふれるもの

□価格重視□
「ブランドは違っても中身が一緒なら安いものを」「多少中身・品質は違ってもより安いものを」を合わせた価格重視の商品は
次の3つがあげられます。
   「テレビなどのAV家電製品」46.4%(14.0+32.4)
   「洗濯用洗剤」44.3%(28.9+15.4)
   「インナーウェア(下着)」38.5%(24.3+14.2)

これらは品質重視の商品とは反対に、
 ・人の目にあまり触れない
 ・ 商品の違いをはっきりと実感しづらい
といった要素がありました。

品質を重視する商品の要素、価格を重視する商品の要素を挙げましたが、両方を含む商品もあります。
こうした商品において品質を重視するか価格を重視するかは商品の特徴によって決まるようです。

 Q2:次の商品の購入を検討するにあたって選ぶメーカー・ブランドを決めていますか?

『ブランド重視』… 「いつも特定のブランド・会社を決めている」 「ある程度特定のブランドを決めてはいるが、時々変わる」
の回答が多い商品は以下のものがあげられます。
   「シャンプーやリンス」55.6%(24.8+30.8)
   「自動車」48.0%(20.1+27.9)
   「パソコンや通信機器」47.3%(14.0+33.3)
   「コーヒーや紅茶飲料」42.0%(13.7+28.3)
   「ハンバーガー」40.4%(10.4+30.0)
   「テレビなどのAV家電製品」40.0%(9.4+30.6)
   「ビールや発泡酒」39.8%(15.0+24.8)

これらの商品は店頭でいかに指名買いをさせるかが大きなポイントです。
この指名買いを誘うためには 商品ブランドだけでなく、 コーポレート(企業そのもの)ブランドも重要です。

全体的には商品を買うときにメーカー・ブランドをあまり決めていない人のほうが多いようです。
このことからもPOPを置いたり、試食品を配るなど店頭における販売促進の重要性がうかがえます。

 Q3:次の商品に新製品がでたら、すぐに買いますか?

「評判などを確かめてから買うことが多い」「新商品かどうかにこだわらない」といった
新製品にとびつかない人が商品の種類に関わらず6割を越えました。

そうした中で
「新製品はすぐ買って確かめる(買いたくなる)」
「早めに買う方だと思う」
という回答の多かったもの、つまり新発売のときに飛びつきやすい商品は
  「ハンバーガー」36.7%(13.8+22.9)
  「ビールや発泡酒」31.6%(12.3+19.3)
  「コーヒーや紅茶飲料」29.7%(10.5+19.2)
があげられます。
こうした商品は金額が比較的安く、頻繁に購入する食品でした。

Q4:今後、企業はどうあるべきだと思いますか?
 

□広告のあり方について□
「イメージ広告よりも商品内容をしっかり伝える広告を」の項目で
95%を超える人が「そう思う」と答えています。
「広告は、内容よりも楽しさ・面白さの工夫を」で「そうは思わない」と答えた人が42.1%いることと合わせて考えても
今広告には“内容”が求められているようです。

□商品開発・ラインナップのあり方について□
「機能・性能等を絞り込んで、より安価な商品開発を」について「そう思う」と答えた人が9割を越えました。
生活者は多機能・高性能よりもシンプルで安い商品を求めているようです。
より高価となるなら、品質やデザインより環境や資源対策を重視する傾向があります。

□販売店のあり方について□
「商品の品揃えの多い店がもっと増えて欲しい」の項目で「そう思う」が多かった反面、
「品数よりもテイストやカテゴリーを絞り込んだ専門店が増えて欲しい」と答える人も多くいました。
今後は販売店が品揃えの豊富なメガストア(紀伊国屋書店など)
もしくはカテゴリーを絞ったコンセプトショップ・セレクトショップ(ヴィレッジバンガードなど)が
増えていきそうです。

□企業のあり方について□
企業からの情報は多すぎる・少なすぎるともに60%以上でした。
一見矛盾しているようにも思えますが、 情報量は多くてもポイントが絞れていないので
必要な情報が生活者に届かず、 情報が 少なすぎるという印象を与えているとも考えられます。
ので結果的に情報が少なくなってしまうようです。
「今の企業は消費者の声を聞いていない。もっと声を傾けるべき」に「そう思う」と答えた人は80%を超えました。
企業→消費者の情報の流れはそれなりにあっても
消費者→企業の情報の流れはまだ少ないと感じられています。


 
Q5:今後、消費者・生活者はどうあるべきだと思いますか?


「今の消費者はわがまま・自分勝手すぎる。社会的モラルを」に同意した人がおよそ7割にのぼりました。
また、人のうわさや評判に左右されている人が多いと認識しています。

日本経済については「デフレは日本にとって大問題。なんとしても防がなくては」と答えた人が8割以上で
デフレが危機感を持ってむかえられています。
Q4の商品開発について「安さ」が求められていましたが、 それとデフレ問題とは別のようです。


私たちは毎日何かを消費して生活しています。
ですが普段の買い物の時には
特に何かを意識するということは少ないのではないでしょうか。
消費だけにとどまらず、日常生活のなかで
本当はもっと色々なことを考えたり 意見を出してもおかしくないのに
いつのまにかそれらに気づかなくなったり忘れたりしてしまいます。
こうしたアンケートなどをきっかけにあたりまえのことを考えてみるのも大事かもしれません。

またQ4のアンケート結果にあった「消費者の声を企業に伝えること」は
このopi-netの使命です。
生活者のみなさんの気持ちがもっと世の中に伝わるよう
努力していきます。