1879年にフランス人のキュニョーが蒸気の力で動く車を製作し、
1886年にはダイムラーとベンツがそれぞれガソリンエンジンの車を発表しました。
そして自動車の大量生産をフォードが可能にしたのが
今からちょうど100年前の1903年です。
21世紀を迎え、エコを意識するなど車は常に進化しています。
今では生活に欠かせなくなった車について聞いてみました。


 実施期間 : 2003年7月16日〜7月28日
 総回答数 : 2005件
 
   Q1:普段、車に乗ることはありますか?最も近いものをお選びください。

□全体的な傾向
「ドライバーとして乗る」「同乗者として乗る」が多く、
両方である「ドライバー・同乗者ともにある」は
比較的 少ない結果になりました。
車に乗る人は9割以上です。

□男女の比較
                  男性   女性
 「ドライバーとして乗る」   66.1%   32.8%
 「同乗者として乗る」    14.0%   37.5%
男性は「ドライバーとして乗る」人が多く、
女性は「同乗者として乗る」人が
多い結果となりました。



 Q2:普段、自動車(自家用車)に乗る頻度はどれくらいですか?

□全体的な傾向
「毎日」「週に数日くらい」を合わせた
比較的頻繁に自動車に乗る人がおよそ7割を占めました。

□「ドライバーとして乗る」人「同乗者として乗る」人との比較
                毎日    週に数日くらい
「ドライバーとして乗る」   52.3%   +  40.1%   →92.4%
「同乗者として乗る」     4.3%   +  44.1%   →47.4%
「ドライバーとして乗る」人は
「毎日」「週に数日くらい」 合わせて9割を超えました。
それに対し「同乗者として乗る」人は
5割にも達しませんでした。

車に「ドライバーとして乗る」人は
日常の移動手段としての必要から運転をしており、
その結果、車に乗る頻度が高いのではないでしょうか。

 Q3:普段、自動車に乗る目的は何ですか?あてはまるもの全てをお選びください。

□全体的な傾向
 「買い物」   76.8%
 「レジャー」  56.0%
 「送り迎え」  33.1%
という順位でした。
自動車を買い物に利用している人が群をぬいて高いのは 買い物自体の頻度が高いことや
重い荷物を持つときなど買い物には車があると便利だといった背景が
あるからだと想定できます。

□男女の比較
男性よりも女性で比率が高かったのは「送り迎え」「買い物」でした。
女性の場合、車の使用は、仕事というよりも家事や生活に結びついているようです。


― エコカーについてお聞きします ―
 Q4:車を選んだり、欲しいなぁと思ったりする対象にエコカーは含まれますか?

□全体的な傾向
「含まれる」と答えた人が6割を越えました。

□「ドライバーとして乗る」人と「同乗者として乗る」人との比較
違いが顕著に表れているのは 「わからない」という回答で、
回答が多かったのは 「同乗者として乗る人」の方でした。
一般的に「ドライバー」の方が車に詳しく、
車への興味も高いからだと思われます。

   Q5:エコカーが普及するために必要なことはなんだと思いますか?  
エコカーの普及に必要なこととして最も回答が多かったのは
「低価格化」で9割を超えました。
次に回答の多かった「充電スタンドなどの普及」は
およそ7割の回答を得ました。

最も回答が少なかったのは「法律・規制」です。
エコカーを買う人にとっては
国からの強制されるのではなく
買いやすい環境が整うことが求められているようです。

「その他」の回答には以下のような意見が挙がりました。
 ・デザイン
 ・車種の多様化
 ・自然エネルギーを安価で電気に変える技術
 ・原付免許でも乗れるような感じの車
 ・中古車にも補助金を出す
 ・購入後のメンテ等が簡単になる
 ・CMでガソリン車が地球環境に及ぼす害を
  まとめたデータをたくさん流す

男女・「ドライバーとして乗る」人と「同乗者として乗る」人との間に
大きな差はありませんでした。

― ひとりのときの移動手段についてお聞きします ―
 Q6:ひとりの時の移動手段として現在何か利用していますか?

□全体
半数を超える回答があったのは
「自転車」(54.2%)、「公共交通機関」(53.3%)でした。

「その他」にはタクシーなどの回答がありました。

□「ドライバーとして乗る」人と「同乗者として乗る」人の比較
        「自転車」  「公共交通機関」   「普通自動車」  「軽自動車」 
ドライバー   44.7%       40.3%         56.6%        20.3%
同乗者     62.6%       66.6%          1.7%        0.6%
 
「ドライバーとして乗る人」は「普通自動車」「軽自動車」を利用しているとの回答が多く、
「同乗者として乗る人」は「自転車」「公共交通機関」の利用が多いようです。

「同乗者として乗る」人は移動手段が「公共交通機関」「自転車」に偏っているのに対し、
「ドライバーとして乗る」人は自動車・軽自動車といった車だけに乗っているわけではなく、
「同乗者として乗る」人同様「自転車」や「公共交通機関」もよく利用しています。

 Q7:今後、ひとりの時の移動手段として利用してみたいものはありますか?

「特にない」と答えた人が最も多い結果になりました。
それ以外の項目を見ても全体的に回答が少ないことがうかがえます。
「電動スクーター」「一人乗り原付四輪」など新しい乗り物が
開発されましたが
従来の移動手段に満足しているようです。

性別、「ドライバーとして乗る」「同乗者として乗る」に大きな
違いはありませんでした。

□理由
 ・自転車 渋滞も無く、健康にいいから。
        環境にやさしいし税金がかからない。
 ・電動補助付き自転車
        家の近くは坂が多いので便利そう
        経費が余りかからない
 ・原付   低価格の原付が出てきたので通勤用に買いたい。
        ちょっとした買い物くらいなら
        駐車場を気にせずに出かけられる。
 ・普通自動車
       免許を持ってるのですが、ペーパードライバーなので
       練習して運転したい。
 ・電動スクーター(充電式)
       ひとりでの買物であればスクーターの方が気軽だから。
 ・軽自動車
       小回りがきくし、細い道も通れるし、ぶつけることも少なそう
 ・単車  クーターより安定していて、渋滞のときに便利。
 ・一人乗り原付四輪
       タイヤが2本で倒れないのはおかしいです、すぐに倒れます。
       ですからタイヤは4本でないと。
 ・その他 かなり運動不足が気になるのでできるだけ歩きたいと思います。
 ・特にない
       今のままで満足している

 
 Q8:以下の特徴を持った自動車A〜Pについて、欲しい順に並べてください。
今回はコンジョイント分析という手法を使いました。

コンジョイント分析とは・・・
商品を構成するそれぞれの要素(ブランド・価格・仕様・デザインなど)が
どれだけ消費者の購買行動に影響を与えるかを調べる方法です。

今回の質問では以下の5つの要素について影響を調べました。
 ・排気量   1600cc/2000cc
 ・メーカー   トヨタ/ホンダ/BMW
 ・タイプ     コンパクトカー/ミニバン/セダン
 ・値段     150万円/200万円/250万円 
 ・環境対応  ガソリン車/ハイブリッドカー

これらを組み合わせた16種類の車(一例を下に載せました)を
欲しい順に並べていただきました。


上にあげた5つの要素のうち、
購買に最も影響を与えているのは「タイプ」でした。
自動車のタイプは車に乗る目的によって大きく左右されるものです。
自動車を買うときには自動車の「タイプ」、 つまり「目的」が
大きな影響を与えるようです。

次いで影響を与えているのは「値段」と「メーカー」です。
「環境」は自動車本来の機能ではないにも関わらず
「エンジン」よりも高い影響を与えています。
環境への高い関心が読み取れます。

〜各要素の選好順位〜
□タイプ

男性  1.ミニバン  2.セダン  3.コンパクトカー
女性  1.コンパクトカー  2.ミニバン  3.セダン

 男性では「ミニバン」が、女性では「コンパクトカー」が
 選好されています。
 “エンジン” “メーカー”同様、女性では
 好き嫌いが激しいようです。


□値段

男性  1.150万円  2.200万円  3.250万円
女性  1.150万円  2.200万円  3.250万円 

 男女ともに値段が安いほど好まれています。
 女性のほうが値段が高くなると大きな抵抗を感じるようです。
□メーカー
男性  1.ホンダ  2.トヨタ  3.BMW 
女性  1.トヨタ  2.BMW  3. ホンダ 

 男性女性で順位が異なりました。
 男性で「ホンダ」の評価が一番高かったのに対し、
 女性では 一番低い結果になっています。

 国産車・外国車という分類ではなく
 メーカーによって嗜好が分かれるようです。

 また、男性よりも女性はメーカー間で
 好き嫌いが激しいようです。
□環境
男性  1.エコカー  2.ガソリン車 
女性  1.エコカー  2.ガソリン車 

 男女ともに自動車が「ハイブリッドカー」であることが
 購買に影響を与えています。
□エンジン
男性  1.1600cc   2.2000cc 
女性  1.1600cc   2.2000cc 

 男性・女性ともに自動車のエンジンが「1600cc」であるほうが
 選好されるようです。
 特に女性において顕著なようです。
以上の結果から、男性・女性で最も人気の組み合わせは以下の通りです。                      
               
  エンジン メーカー  タイプ 値段 環境
男性 1600cc  ホンダ ミニバン 150万円 ハイブリッドカー
女性 1600cc トヨタ コンパクトカー 150万円 ハイブリッドカー
 


自動車が普及しておよそ100年のうちに
自動車も環境悪化の一因になってしまいました。
こうした環境問題に取り組むには
車自体の性能向上とともに
これからは利用者の意識向上も大事になってきそうです。